とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第42話

◇月∨日

 

ある日の放課後の出来事だ。

 

私は東方くんたちと一緒に寄り道しながら帰っていると虹村くんがイタリア料理店へ行こうぜと言い出した。それって私がイタリアの血筋だから?と聞けば、二人ともビックリしていた。

 

えっ、違うの?と思いながらも二人の後ろを歩いて料理店へ入る。ちょうどお客さんはいないらしく、東方くんと虹村くんに相席をオススメする。

 

それにしても献立表がない。

 

なにか拘りを持っているのか、それとも開店して間もないのか。まあ、それはどちらでもいい。そう考えながら店主のトニオ・トラサルディーの手相占いを受ける。

 

私も虹村くんみたいに言われるのかと期待する。

 

だが、私の期待は最悪の意味でハズレた。トニオさんは私の心臓病を指摘し、あなたにお出しできる料理を作るのは時間を掛けなければと言われた。

 

いやへーき、へーきだよ。

 

こういうこと言われなれてるし、二人とも座って料理を楽しんで食べてよ。その、私は用事があるの思い出したから先に帰るね。

 

◇月∋日

 

お風呂上がりに牛乳を飲む。

 

これだけは子供の頃から止められない。

 

もっとも小さい頃に牛乳を飲んでいたのは身長を伸ばすためだったけど、私は160センチメートルには届かなかった。

 

そんな懐かしい思い出に耽っていると電気のスタンドがドライヤーから出てきた。とりあえず、髪を乾かすまで待ってほしいと頼む。

 

私は髪の毛が傷んだりするのは嫌だ。

 

そう伝えると髪を乾かしている間は攻撃しないと約束してくれた。ありがとう、と言いながらラジオの中に入っていく電気のスタンドを見る。

 

私のスタンドより強そうな見た目。それから、たぶん分類的には遠隔操作型、しかも電気を操るスタンドだ。私が攻撃を仕掛けても返り討ちかな?

 

髪を乾かしながら作戦を考える。

 

だが、ひとつも作戦が思い付かない。

 

◇月∬日

 

早朝、東方くんに〈レッド・ホット・チリ・ペッパー〉に会ったと話す。

 

ソイツに何もされなかったかと聞かれ、私の愛用しているドライヤーとラジオを数時間ぐらい占領されたと話しておいた。

 

広瀬くんとのデートを成功させると張り切っている由花子さんと挨拶を交わし、お兄さんと一緒に登校してくる虹村くんにも挨拶する。

 

さっきの話は内緒だよ、そう東方くん告げる。

 

不服そうなしかめっ面を見せてくるけど、こういうときは承太郎さんを頼るのが一番だ。もしかしたら義兄さんも助っ人に来てくれるかもしれない。

 

私の義兄さんは承太郎さんの親友だ。

 

それこそ死線を乗り越えて、私と双子の姉の命を救ってくれた。おそらく彼がいないと勝てなかった戦いもある。

 

そう東方くんに伝える。

 

なぜか少しだけ嬉しそうだ。やっぱり、東方くんは怖い不良なのかと思いながら、こちらに向かっているむ義兄さんに無事を祈る。

 

 

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