とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
◇月*日
早朝、私の住むアパートの前に人がいた。
私の家ってスタンド使いを引き寄せる、そういうパワーを持っているのだろうか。そう考えながら私の個人情報を口ずさむ男の子を見る。
こいつは変態だ。
そっと部屋に戻って警察に通報しておいた。いくらスタンドを持っているとはいえ変態とは関わりたくない。さっさと帰れと玄関越しに告げる。
どうして変態や変人ばかりに好かれるんだ。
私だってお姉ちゃんみたいに素敵な旦那さんと出会いたい。悲しみの籠った言葉を呟きながら、べったりとドアに張り付いている変態を台所の磨りガラス越しに見つめる。
◇月⇔日
たぶん、あれを一生の不覚と言うんだろう。
私は〈エニグマ〉というスタンドに捕まり、幸運にも噴上裕也に、私の養分を吸って病院へ入れた男に助けられた。
ほんのちょっぴりカッコいいと思ったのは内緒だ。彼は何人もの女の子を引き連れてるし、きっと私なんかが好きになったところで見向きもされない。
そう東方くんに言ったら拗ねた。
ねえ、ちょっと何を怒ってるの?と聞いても不貞腐れたように顔を背ける東方くんに首をかしげる。むう、やっぱり男の子ってよく分からない。
あとでラブラブな交際関係へと辿り着けた由花子さんに相談してみようか。うん、それなら一番の解決法を教えてくれるはずだ。
◇月=日
私は露伴さんの背中にいる。
どうやらスタンド攻撃を受けているらしく、私にも他の人にも背中を見せられないとのことだ。それなら〈ヘブンズ・ドアー〉で、私の視力を無くした上で目隠しを着けてからおんぶすればいい。
私の胸が大きくなったんじゃないか。ちょっとお尻が大きすぎやしないか。もしかして、太ったのかい?なんてセクハラを受ける。
だが、私は〈スティール・ホウィールズ〉で『音』のエネルギーを露伴さんからしか聞こえないように調整している。
いくら露伴さんの『音』を真似ても『ノイズ』は無条件に省ける。それに、どれだけ『音』を真似ようと私が露伴さんの声を聞き間違えるはずがないのだ。
そう言いながら露伴さんの降りていいよと言う声に従って彼の背中から降りる。ああ、なるほど、オーソンの小道を使ったんだ。
さっきの言葉の意味を尋ねてくる露伴さん。そりゃあ、私は好きですからねと伝えた。なぜか露伴さんは私に嫌われていると思っていたらしい。
少しだけ考える時間がほしい。
そう言い残して私からフラフラと離れていく露伴さんを見送りつつ、ついでに色紙にサインを貰えば良かったと悔やむ。私は、けっこう好きだけどな、露伴さんのピンクダークの少年とかさ。