とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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黄金の風
第53話


△月%日

 

オレの仕事を増やす空条承太郎と公衆電話で話す広瀬康一を押し退け、オレだけでジョルノ・ジョバァーナのやつを追跡すると告げる。

 

まったく忌々しい。

 

ただの姉さんの旦那の友達ってだけで、オレの大切な詠月と文月姉さんをジョルノ・ジョバァーナとかいうやつの捜索を手伝わそうなんて、いったい何様のつもりなんだ。

 

そう思いながらアイツと一緒に電車に乗り、少しだけ離れた位置から観察する。康一のやつは『自分への攻撃を、そのまま返す』能力とか言っていたが、オレには別の能力に思えた。

 

先ずはアイツの事を観察する。

 

オレのスタンドは、ここだと使えない。

 

しかし、アイツは本当にイタリア人と日本人のハーフなのか?オレには何処からどう見ても純正のイタリア人にしか見えない。

 

お、おお、すげぇな。今の白スーツのスタンドの動き、ジッパーを開けるのと何かを入れるのを ほぼ同時にこなしてやがる。

 

△月¥日

 

早朝、オレはジョルノと一緒にいる。

 

ちょっと隙を見せたら捕まったと言った方が正しいのだろうが、なんかムカつくからオレは一緒にいると表現する。だいたい、こいつの考えが読めない。

 

オレほどの美少女を捕まえたっていうのに、なにもしてこないどころか拘束もしない。こいつは、本当になにがしたいんだ?

 

ただ、一つだけ分かったことがある。

 

ジョルノ・ジョバァーナは弱き者の味方だ。こいつは見ず知らずの誰かのために命を張れるスゴい男だと確信できるのだ。

 

本当ならオレのスタンドは誰にも見せたくないが、ジョルノになら見せても良いとさえ思える。そういう不思議なカリスマ性を持っているんだ、このジョルノ・ジョバァーナという男は……。

 

少なくともオレが出会ったやつだと空条承太郎や姉さんの旦那ぐらいだ。他の奴らはDIOの仇だとか面倒なことばっかりだ。

 

△月£日

 

ジョルノに付き添ってブローノ・ブチャラティの仲間と会ったが、かなりの変態だった。普通は初対面のやつに、あれを飲ませるか?

 

そう考えながらもオレはエスプレッソとシナモンケーキを注文する。まったくオレはジョルノのやつを調べに来ただけなのに、いつの間にかギャングになろうとしている。

 

オレの性格は悪いのは分かってるつもりだ。だが、こいつは悪いどころか一度決めたことは絶対にやり遂げないと気が済まないってタイプだ。

 

こいつはオレと似ているように見える。

 

しかし、ジョルノ・ジョバァーナという男はイビツだ。ギャングに助けられたからギャングになる?そんなことを普通なら思いもしない。

 

現にオレの双子の妹はスタンド犯罪の捜査員にはならず、杜王町で彼氏と平和に暮らしている。くそが、なんでオレの妹が、東方仗助なんぞと付き合ってるんだ。

 

すげー、ムカついてきた。

 

 

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