とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第65話

☆月щ日

 

ハロー、グェスにエルメェス。

 

私は見ての通り、あそこで仲良くキャッチボールをしている徐倫ちゃんと〈フー・ファイターズ〉を眺めているのさ。それにフー・ファイターズは私の隣にいる彼女と同じく自我を持つスタンドだ。

 

もしかしたら仲良くなれるかもね。

 

そう彼女に話しかけながらの豪速球を受け止める徐倫ちゃんの運動神経の良さを褒めつつ、だんだんと球速をコントロールできるようになってきたフー・ファイターズを応援する。

 

私の隣に腰かける女性を見る。

 

いきなり、賭け事を持ち掛けるのは悪いことだね。そういうのは私の見ていないところでしてくれ。そう呟きながら徐倫ちゃんたちの成功に私は二人分の、つまり200ドルを賭ける。

 

私の言葉を遮って100ドルを賭けると言い出した彼女を咎めるのをやめて、徐倫ちゃんとフー・ファイターズを応援する。グェスとエルメェスも応援しながら彼女のことを警戒している。

 

しかし、当然と言えば当然だ。

 

私たちと面識もないのに話しかけてくるということは生まれながらのスタンド使いか、あるいは〈ホワイトスネイク〉の送ってきた刺客としか考えられない。おそらく後者だろうが、本体を見せる理由が分からない。

 

☆月ヱ日

 

ふむ、ずいぶんと愉快な状況だね。

 

私は『無重力』となっている工場の中へ入り、フワフワと浮く徐倫ちゃんとウェザー・リポートに無理やり重力を与える。

 

まったく彼女と正反対のスタンドと戦っているなんて面白いじゃあないか。とても私はワクワクしているよ、さっきの『無重力』は私にも使えるのかい?それとも単体への限定的な能力なのかな?

 

そう私は釘や部品を銃弾のように射出するスタンド使いを見上げながら問い掛ける。これは正確な狙撃ってわけじゃない。

 

どちらかと言えばマシンガンみたいに乱射するタイプだね。私の親友と新しく出来そうな友達を傷つけた分は本人に返すことをオススメするよ。

 

もっとも、それは徐倫ちゃんのラッシュを受けて、君が気絶しなかったらの話なんだけどさ。ふふっ、二人ともお疲れ様ってところかな?

 

ちょっと怪我を治してあげる程度のことしか出来ないけど、今回はこれで我慢してもらえると助かるよ。私も「本」を使うのは初めてだからさ。

 

☆月←日

 

流石にカエルが降るのは予想外だ。

 

私は彼女のおかげで毒性の体液を浴びることはなかったけど。ウェザー・リポートと徐倫ちゃんは少しだけ爛れた皮膚の治療を受けている。

 

だが、それにしてもだ。

 

私はウェザー・リポートのスタンドを間近で見てみたい。どうやって気象を操っているのかを知りたい。すごく、すごく、私はウェザー・リポートに興味を持っているのさ。

 

エルメェスとグェスの言いたいことは分かる。私はそういう意味で言っている訳じゃない。彼のスタンドを調べたいんだ。もっと、じっくり、余すところなく観察してみたいんだ。

 

ちなみにフー・ファイターズにも同じことを思っているよ。もし良かったらあとで能力を詳しく教えてくれると嬉しい。ふふっ、そうだね。それなら五リットルほどミネラルウォーターを買ってあげるよ。

 

そう何も不安に思わなくていいのさ。私が隅々まで調べるまで君はリッチで美味しい水を飲んでいれば良いだけだ。

 

ほら、なにも怖くないからさ。

 

おっと、いきなりビンタしようとするのはやめてくれ。私はフー・ファイターズと話しているんだ。あとでグェスとエルメェスに聞きに行くから焦らなくていいよ。

 

 

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