とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第67話

☆月×日

 

ふむ、すごく興味深い能力だ。

 

おそらく他者の精神その物を操るのではなく、怒りや闘争本能のようなものを引き出すスタンドだね。徐倫ちゃんも知らず知らずのうちに術中にハマっているようだが、私の手助けは必要無さそうだ。

 

あの看守さんの超人的な身体能力は怒りによって脳機能を抉じ開けているのか、それとも精神とは別に肉体のリミッターを外すスタンドがいるか。

 

尤もそれを考えるのは後回しになりそうだ。

 

まさか『隕石』を引き寄せるスタンドがいるとは驚きを通り越して呆れてしまった。あんなものを操作する精神の持ち主はロマンチストか人類の滅亡を望んでいるとしか思えないからね。

 

彼女のパワーでも小規模の隕石なら呼べるかもしれないが、あのサイズを地球へ引き込むのは無理そうだ。おや、そうでもないのかい?私の言葉を否定する彼女に頼んで隕石を跳ね返す。

 

ふふっ、これはこれで面白い。彼女の『斥力』の跳ね返せる重量の限界を知る良い機会だ。そう思いながら手のひらに落ちてきた隕石の欠片を眺める。

 

☆月Γ日

 

ハロー、フー・ファイターズ。

 

ずいぶんとさっきは派手なバトルを繰り広げていたね。私も「心が震える」というのを実感できて楽しかった。これは、ほんの感謝の気持ちだ。私が飲んでいる健康と美容に良いという天然水を買ってきたんだ。

 

さあ、ぐいっと飲んでくれ。

 

おっと徐倫ちゃんてばビンタするのは無しだよ。今回の飲み物はフー・ファイターズのためだけに取り寄せたものだからね。なんだ、昨日の懲罰房でのことなら彼女も手助けしていたよ、それこそ地球の平和を守っていたほどさ。

 

ふふっ、そうだね。今の発言は子供っぽかったね。今から言い直すよ、彼女のおかげで『巨大隕石』を降らすスタンドを止めることが出来たんだ。

 

ちなみに、そのスタンドの本体は徐倫ちゃんが殴り倒していたマッチョな看守さんだ。もしかしたら徐倫ちゃんに欠片が当たっていたかもしれないね。

 

おおっとグーはノーサンキューだ。

 

私の柔肌は弱くてね、すぐ殴られた痕のように腫れてしまうよ。おや、意外と騙されなかったね。フー・ファイターズ、さっきの言葉は「結局、殴られないと腫れない」ということだよ。

 

☆月Ξ日

 

さっきの赤ちゃんは何なのか。

 

すごく興味を唆られる。

 

ちょっと私にも見せてくれないだろうか。そう徐倫ちゃんに聞こうとしたら何者かのスタンドが赤ちゃんを丸呑みにした。あまりにも突然のことだったが、私のお腹のところに赤ちゃんを引き寄せておいた。

 

ふふっ、今の気分は妊婦さんだ。

 

私の言葉に呆れたように溜め息をこぼすフー・ファイターズと徐倫ちゃん。その徐倫ちゃんを見つめるナルシソ・アナスイへ視線で落とすつもりかい?と聞けば「情熱的な愛を持てば視線だけで落とせる」と真面目な顔で返された。

 

確かにアナスイはカッコいい部類だ。

 

しかし、私の可愛くてカッコいい幼馴染みで親友の空条徐倫と付き合いたければ、しっかりと罪を償って真っ当な生活を送れるようにならないと私も空条承太郎も認めないぞ。

 

おっと君たちは?に乗り込むんだから私をビンタしようとするのはやめてくれ。こんなところに落ちたら私は感染病を患って死んでしまうよ。

 

おや、私のジョークは通じなかったかな?

 

 

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