とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
☆月↑日
私の記憶を操ろうとしているみたいだが、生憎と私は忘れることが出来ない性格なのさ。もっともアホになった徐倫ちゃんも可愛かった。それだけは褒めてあげようじゃあないか。
ふふっ、すごく面白い言い訳だ。
確かに私は彼女を屋内で出すつもりはないよ。しかし、べつに能力を使わなくても君を倒すことは出来るのさ。たとえば私の持っている「本」で殴り倒すとか他にも思いつくものはあるけど。
今回はシンプルに撲殺としておこう。おや、記憶を変えるためにスタンドを出しているみたいだが、私は何ともないのだよ。
そんな化け物を見るように見ないでくれ。所詮は記憶など脳機能の一部に過ぎない。こうやって優雅に振る舞っていようと些細な出来事としか覚えることは出来ないということさ。
だが、スタンドだけは評価しよう。もしも人間性の高さが私より上だったら従っていただろうし、私も君の言葉に納得もしていた。
とてもシンプルな答えさ。
私の方が君より賢いというだけだよ。
☆月`日
ハロー、六人とも元気かい?
ちょっと徐倫ちゃんがアホになっている間に緑色の赤ん坊を奪われてね。今から本土へ行ったという〈ホワイトスネイク〉を追うつもりなんだ。
ふふっ、安心してくれたまえ。
私のコネと権力を使って五人とも数ヶ月の仮釈放をもぎ取ってきた。おっとビンタかと思ったけど、まさか抱擁とは予想外だ。うん、こういうのを姦しいと表現するのかな?
そう考えながら刑務所の出入り口で出迎えてくれたパパとも話す。徐倫ちゃん、とても嬉しいお知らせだ。さっき空条承太郎が目覚めたそうだ。
おやおや、アナスイってば「私もお義父さんに挨拶に行かねば」だなんて気が早いねえ?と後ろに振り返って聞けば同意の頷きが返ってきた。
私も数ヶ月ぶりにパパと会えて嬉しいよ。ああ、それとママに「本」をもう少ししたらも返すと伝えてほしいんだ。私も徐倫ちゃんに着いていくからね。
ふふっ、私がママと似てる?そんなの当たり前じゃないか。なんたって私はママやパパのような誇り高き人達の血を受け継いでいるんだ。
☆月>日
ふむ、ピノキオを読むのは久しぶりだ。
私はグリム童話の方ばかり読んでいたが、こう言った子供向けの絵本も面白味があっていいね。とりあえず、ここに君のサインを貰えると嬉しい。
おお、ありがとう。
それとウェザー・リポートも絵本を読んでいるのは構わないが、今にも落ちそうなアナスイを引き留めるのを手伝ってくれると助かる。
まったく、うたた寝するのはいいが、私の太ももを枕代わりにするのはやめてほしいね。ああ、いや、アナスイが眠いなら構わないよ。ただ、私は徐倫ちゃんじゃないぞ?
それでも構わないならだけどね。
そんなことをウェザー・リポートに話しながら空を飛ぶゲッターロボやマジンガーZを見上げる。そして、鬱陶しく絡みついてくるイバラや魔女の振り掛けてくる毒薬とを『斥力』で作った壁で遮る。
私は読書を邪魔されるのが嫌いなんだ。あんまり彼女を酷使したくないが、私の〈ベイビー〉の『重力』を最大限に発揮しようじゃあないか。
ふふっ、ようやく消えたね。