とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第70話

☆月∩日

 

ウェザー・リポートって意外とワイルドなのだろうかと考えながらアナスイと一緒に彼を追う。彼の特殊な感覚で〈ホワイトスネイク〉の位置は分かるのはいいが、ずいぶんと公共の場に潜伏しているように感じるのは気のせいではないと思う。

 

もっとも人間の多い場所なら無闇に手出しすることは難しい。だが、この「カタツムリになっていく」とか「動きが遅くなるうぅ」とか言っている人達は何かしらのスタンド攻撃を受けているのか?

 

そう思いながらアナスイが虚空へ向かって〈ダイバー・ダウン〉を放つ。どうやら私には見えない何かと戦っているのは間違いないようだ。しかし、どうなっているんだろうか。

 

私だけ見えないというのも寂しい。

 

ふむ、エンリコ・プッチは地面に倒れている。誰かに攻撃を受けたようには見えない。もしや、私のスカートを覗いているのか?

 

それでも聖職者かと考えながら病院から出てくる徐倫ちゃんたちを見つけた。おやおや、こういう出会い方もあるんだね。

 

☆月Χ日

 

まったく最悪の出来事だ。

 

私の押さえつけていたエンリコ・プッチを何者かが救出し、どこかに逃げてしまった。まだ、私たちの知らないスタンド使いと考えるべきか。

 

しかし、よく動き回る男だ。傷だらけのウェザー・リポートへ「本」を向けて、ゆっくりと『昨日』へ時間を戻す。

 

ほんの少しだけ、本当に数秒程度だが、私はママの能力である〈レヴィー・ブレイク〉を使える。いわゆる『奥の手』というやつだね。

 

そう言いながら六人の怪我を治し、グェスやフー・ファイターズにウェザー・リポートの護衛をお願いする。おそらくエンリコ・プッチは新しい能力を手に入れたら彼が死んだのかを確認に来るはずだ。

 

空条徐倫と空条承太郎が『絆』で繋がっているように、彼ら兄弟も絡み合う糸のように繋がっている。ふふっ、そう怖がる必要はないさ。

 

こっちには〈スタープラチナ〉と〈ハイエロファントグリーン〉の他にも私のママのスタンド〈レヴィー・ブレイク〉もいるんだ。

 

安心してなよ、私たちは絶対に勝つよ。

 

☆月#日

 

おや、ずいぶんと優雅にティータイムを楽しんでいるようだけど。私と彼女には『重力』の向きなんて関係無いってことを忘れてるのかい?

 

そうエンリコ・プッチに問いかける。

 

しかし、それにしてもだ。君の〈ホワイトスネイク〉は風変わりしたね。ふふっ、緑色の赤ちゃんと融合して、そうなっているのだとしたら食べ過ぎ注意と言っておこうか。

 

私の周りを破壊しながら突っ込んできたスタンドを弾き飛ばす。だが、どうも手応えが以前と比べると異様に軽く思える。

 

おや、新月まで時間は掛かりそうだね。

 

なぜって?ほら、あと三日も必要なようだね。くふっ、ずいぶんと面白い顔だ。ふむ、いきなり何時からだと聞かれてもね。

 

最もらしい時間を言えば『さっき』だよ。

 

私は空条承太郎と花京院典明の二人が到着するまで足止めすれば良いだけなのさ。はっはっはっ、今の君のスタンドには〈ベイビー〉の『斥力』の障壁を壊すパワーはない。

 

 

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