「...。」
「...。さぁシア様。まずは貴女様の体の整備を致しましょう。」
「なんで?」
「...私が気になるのはもちろんの事、変な改造をしているのであれば大変危険ですから。」
「ふぅん。分かった。」
服を脱いで腹部や腕に付けている諸々の装甲を外す。
「...なに?」
「...いえ、こちらの機械の中に入ってくださいシア様。」
「ん。」
「一度眠らせますが抵抗なさいませんよう。」
「別に眠らせなくてもいいよ。」
「...わかりました。」
ヒジムの研究室にそんな物は無かったから麻酔無しで自分の体を弄っていた。そのお陰か自分で付ける傷の痛みはあまり感じ無くなっている。それと実の父と母に殴られていたせいか相手から与えられる痛みにも慣れている。
──プシュゥゥッ!!
──ギギッ...
機械が動き出し、私の胸を抉る。そこに私の改造した黒いコアが入っている。ガラス越しに見えるガブリエルの顔が近づいていることに気づく。仮面を被っているからどんな表情かは分からないけど興味津々って感じ。
『シア様素晴らしいです...。この負のエネルギーはルナ様に負けずとも劣らない...。』
「...。」
程なくして検査は終了し、私は解放された。ガブリエルは手に持っている本に何かを書いているようで暇になった。
「ねぇ。」
「なんでしょうか。」
「私もルシアみたいに火をぶわ〜って出してみたい。」
「...ふむ。恐れながら申しますが、先程の整備を経てシア様の火への耐性はそこそこであると分かりました。恐らくシア様は極寒地帯や感電に耐えうる機体にと造られた存在だと推測致します。」
「...火は出せないの?」
「...そうなりますな。パニシングを変換させたものを出力して火を出すことは可能ですが機体が耐えられないかと。」
「.........そっか。」
じゃあ他ならできそうってことだよね。例えば氷とか。氷をぶわ〜ってやるのは想像がつかないな...。あとは雷をぶわ〜ってして...私ぶわ〜ばっかり言ってるね。
「...ここは自由に使って良いですので私はこれで。」
「良いの?」
「勿論でございます。何かあれば言ってくださいませ。...あぁ、忘れていました。この部屋の奥にいる侵蝕体達もご自由にどうぞ。」
「分かった。」
そう言ってガブリエルは黒いコートを翻して自身の造っている機械の元に向かっていった。...あの機械大きいなぁ。
「...氷は想像がつかない...。」
どのようにして自分を改造すれば氷を出せるようになるのかが分からない。だからとりあえずは雷をぶわ〜って出すことを目標に頑張っていこうと思う。
「...蓄電器持ちは...あ、いた。」
───ゴギンッ...!
ウジャウジャいる侵蝕体の中から感電地帯にいても蓄電器で吸収して耐えれるやつを探したら割と手前の方にいたのでそいつの首をへし折って回収する。
「...武器もない...。」
アッシュに預けたあの黒い大剣。また武器も造らないといけないなぁ...。
と、そう思っていると...
───ズモモモ...
「わわっ...。」
私の手の影から現れるパニシングの塊。それは大剣の形を象って完成した。...アッシュに預けた私の大剣だ。
「...この大剣パニシングになっちゃったんだ。」
でも確かに壊れるまでパニシングを込めたからパニシング濃度が高い...。アッシュはパニシングをあまり込めておらず普通に体の形は保っているレベル。回収できる程パニシングに侵されていないようだった。
「...いつか返してもらう。」
そのために、まずは目先の目標から達成していく。私の体に蓄電器を改造した物を埋め込めばなんとか出せるんじゃないかなって思うんだけどどうだろう。
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──
「...ア。...シア。」
「んっ...ルシア?なんでここに?」
「貴女に剣を教えるって言ったから。」
「そうだった。」
気がつけばものすごい時間が経っていた。ガブリエルの方も無言で造っている。ルシアが呼ぶまで私は多分寝ずに作業し続けていただろう。...前はヒジムが止めてくれてたっけ...。
とりあえず蓄電器を改造して容量を上げて、蓄電したものの電圧を極限まで高くする機関を埋め込めた。あとは私の体に埋め込んで配線をして出力装置を埋め込むだけ。...それだけなんだけど1人じゃ厳しいし時間も掛かる。また今度やろう。
「...シア、早く。」
「ん。」
闇属性がナニモノなのか分からない...笑
リアル思考(?)のパニグレで雷属性はイオンやら電子やらがどーのこーの...で氷は冷却ファンがどーのこーのという設定があったりするんですが闇属性!これが分からない...ここでは負のエネルギーとして扱っています...。私が見れていないだけでもしかしたら設定がある(かもしれない)と思うので見つけたら書き換えます。