グリフォーネ「執筆が遅れたのは?」
作者「別作の執筆でスランp」(鈍い音)
グリフォーネ「気絶するとは思ってなかった」
「はぁ・・・」
拾われてから1週間、俺は外出を言い渡されていた
というのも、指揮官であるシャマールと・・・
「お前今日休みな?」
「ふぇ・・・?」
「ローテーションだけど週一日は休日なんだわ。初日からカウントしているからお前の休みはちょうど今日、ということで町にでも出て羽伸ばしてこい。二日目に渡した端末で買い物もできるぞ」
「は、はぁ・・・」
こんなやり取りがあったのだ、しかも一度出たら緊急任務でもない限り18:00(門限は20:00)まで帰れないそうである。なんだそれは?
「って、こんな額貰って良いのか・・・?」
端末に入っている使用できる額の見れるアプリを開くと、父親の一年の稼ぎの2倍に達する額が振り込まれていた
この一週間で俺のした働きはないのだが・・・
「あぁ、名目が・・・」
名目には人体実験参加協力費と書かれていた、人形なのに・・・と思ったが、そういえば人形と人間のスタッフの仲がとても良いのを思い出す
誰も彼もが、互いに敬意を持って接している・・・良い基地だと思った
週一だけどしっかり休みを貰えるし、任務以外では何も言われないとの事だった(ただし公序良俗に反する、またはそれを助長する行為も行わず、法規を守った範囲での話である)
ちなみに他にも基地内での決まり事はあるが、それらは当たり前のマナーであり、守っていればとやかく言われないのである
「おー、お前も今日休みか?」
「エクスキューショナーさんも?」
「まぁな、ちょうどこれから出かけるところだ。その様子だと、突然休み言われて悩んでいるところか?」
「えぇ・・・」
「指揮官のやつ、誰か案内する奴つけてやれっての・・・いや、私にやらせる気で黙ってやがったな?」
悩んでいたところにやってきたのはエクスキューショナーだ、普段のモノトーンの戦闘服から一変して明るい色の服を着ている
腕はいつものゴツい見た目から変わり、見た目には普通の人間の腕だ
この腕については普段の腕と取り替えてる訳では無いらしい
「まぁいいや、ちょうど買い出しで人手がいるところだったからな。ちょっと手伝え、飯は奢ってやる」
「は、はい!!」
「んじゃ、行くかぁ!!」
そして車で街に向かう事になる
運転手兼もう一人の買い出しメンバーはスケアクロウ、小物担当とのことらしい
ちなみにエクスキューショナーは割りかし大きいものかつ壊れにくいものが担当だとか
自分は小物ではないが大きくもなく、しかし壊れやすい品物を頼まれた
そして・・・
「
例によって道に迷った挙げ句に、女性であることからあっさりとゲスい男達4人に囲まれた
見た目には襲われないような出で立ちだったのに、雄猿には関係なかったようだ
オカシイな、今の自分は少しだけ若返ったアルトリア(ランサー)とよく似ている姿だったのだが・・・
「お姉ちゃん、俺達と遊んでいかねぇ?」
「いや、結構です、人待たせてるんで」
「んなの後にすればイイじゃん」
「職場の先輩なんで無理ですね」
嘘はいってない、本当に先輩である。非番だけど
「じゃあ、しょうがねぇ・・・な!!」
ん・・・?背中を打たれた!?同時に首に何か刺された・・・!!
あー、コレはあれだ、普通の人なら頭がパッパラパーになる
「はぁ・・・あまりやりたくないのですが・・・正当防衛が成立する条件が整いましたので・・・」
周りの雄猿共が慌てだす、何でクスリが効いてねぇ!?だとか、パコッちまえ!!とか・・・
「ぶちのめす」
その言葉と同時に正面にいるやつの懐に迫り、黒虎掬心で撃破。左横にいた奴は虎落としで意識を失わせ腕の力を利用して飛び上がって3人目を横蹴りでノックアウト、壁側にいた4人目の顔スレスレで拳を通過させて壁を殴り凹ませて萎縮させる
「まだやる?」
「ひっ・・・!!」
「コイツらのようになりたくなかったら、分かってるよね?」
「し、失礼しましたあァァァ!!」
4人目はあえて逃した、何故なら彼だけ気乗りしない表情だったからだ
おそらく巻き込まれたチンピラなのだろう、ご愁傷さまである
「さて、起こすか」
「トラブル起こすのは新人あるあるですが、撃破するのは貴女が3人目ですね」
「スケアクロウさん・・・」
横の路地から小袋を抱えて出てきたスケアクロウはそう言いながら自分に袋を渡してくる
「警察は呼びました、事情聴取はされますがすぐに開放されるので安心してください」
そう言うと、手慣れた感じで拘束してバカどもを叩き起こした
3人はスケアクロウを見ると顔を青ざめさせている。どうやら過去にナニカして返り討ちにあってトラウマを植え付けられたのだろう
「また貴方達ですか、全く懲りていないようですね。本当に塀の向こうにぶち込まれたいのですか?」
「こ、このアマ・・・!!」
「何か?」
「何でも無いですぅ・・・」
相手が何か言おうとした瞬間、スケアクロウが相手の股間ギリギリにレーザーを当てた。もうちょっとで相手の男の象徴が大変なことになる寸前だった
俺が男のままだったら肝を冷やしているところだ
「警察の者です、ココでトラブルが起きてると通報を受けてきました!!」
「ご苦労さまです、犯人はこの3人です。彼女は私ともう一人の連れで買い物に来ていた所を襲われかけました。相手を倒したのも彼女です」
「は、はぁ・・・」
「あと変な薬も刺されました、私は戦術人形なので問題にはなりませんが、普通の人ならヤバい事になってます」
その言葉に相手も警察官も驚く、そりゃそうだろう、パッと見には戦術人形と見えない美少女だから・・・自分だったわ
「君達、今度ばかりは塀の向こう行き確定だぞ!!」
「くそ・・・!!」
「共犯が一名逃げているので捕まえてくださ」
「その共犯のやつはコイツか?」
後ろから声がしたので振り向くとエクスキューショナーが先程逃した4人目らしき人物を引きづりながら現れた
「車盗もうとしたからひっ捕まえた時に、ポリ公がそっちに行くのが見えて連れてきたんだが・・・」
「あー、こいつで間違いないです」
顔を見て確認する。間違いない、4人目だ
「んじゃあ後は任すぞポリ公!!」
「警察官といいなさい!!全く君はトラブルを起こすのか解決するのか・・・まあいい。後で協力してくれた分のお礼は君達の基地の受付ちゃんに渡しておくよ」
「はずめよ?」
「減らすぞ!?」
お茶目な感じで言ったエクスキューショナーに対して警察官の方は呆れた顔で返した、だが双方に悪気はない
どうやらエクスキューショナーは街に出ても相変わらずのようだ
「エクスキューショナー、買い物は済んでいますか?」
「おう、買い終わってるぞ。そっちは?」
「済んでいますよ」
「大丈夫です」
「よし、じゃあ飯食って帰るぞ!!」
エクスキューショナーが連れてきたのは意外にもオシャレで高級そうなイタリア料理の店だった
店員さんの対応もよく、常連なのか多額の金を落としてくれていることからなのか、案内されたのはVIPルームだった
「意外ですね、貴女がこういう店に通っているとは」
「お前な、私が普段から暴れ散らかす輩だと思ってないか?」
「違うのですか?」
「違わねぇけど節度は守ってんだぞ?」
互いにメニューを出し、運ばれてくるまでの間に談笑する
そしてそのまま食べながらも会話しつつ、楽しいひと時が過ぎていった
なお、帰る時は偶然にも警察車両が後ろにいたので襲撃されることはなかった
~余談~
「そういえば、エクスキューショナーは休日になるとこの店によく行きますね」
LAFIは各個人の端末に搭載されたアプリからの送られてくる明細データを見せてきた
そこにはとあるイタリア料理の店の名前がある
「あぁ、そこの店の料理が格別美味いからだと。実際に行ってみたが確かに美味い」
「意外に美食家なのですね」
「本人曰く、普段ジャンクフードばかりだから週一の贅沢で食べに行くんだと」
「なるほど・・・」
ちなみにこの後、この店の常連になった戦術人形がもう一人増えたとか