MC・解説者 マテバ・グリフォーネ
ゲスト1 S13基地指揮官 シャマール
ゲスト2 M1911
でおとどけ!!
「グリフォーネの役に立たない雑学放送!!記念すべき初回放送のお時間です!!」
「雑学放送の名の通り本当に役に立たない雑学知識を垂れ流す番組となっています。記念すべき初回放送の今回は天才銃器設計者、ジョン・ブローニングについてです」
「本放送に関するご意見、ご感想お待ちしております!!」
あれからたった一日、本当にこの日がやってきてしまった
しかも予備管制室をまるごと貸し切りにして行うガチ仕様の放送だ
このときのために機材が最新のものに改められているくらいである
「初回とあればやはりゲストはこの方、S13基地指揮官、シャマール!!」
「初めまして、この放送では基本聴き手に回るのでよろしくお願いします」
「そして二人目のゲスト、ジョン・ブローニングが生み出せし傑作自動拳銃の戦術人形、M1911!!」
「よろしくー!!ねぇ、昼飯奢ってくれるよね?」
「それでは早速解説にいきましょう!!後でね?このマイクの性能かなりイイから」
なんかグダついてるが気にしないでおこう
それにMC、私だし!!
「まず簡単に説明しますと、近代銃の設計思想を確立し現代の銃器にも多大な影響を与えている人物ですね。さて指揮官、この人の名前よく見ませんか?」
「確かに、どんな銃種でも彼の名前はどこかしら出てくるな・・・」
「ではそんな彼が設計しウィンチェスター社によって生産された初めて銃はなんでしょうM1911さん?」
「M1885だよね?たしかその前に設計して作ってた銃の在庫と特許も纏めて買い占めたんだっけ?」
おや、二人とも意外に詳しいではないか・・・MCとして負けてられんな!!
「ちょっとだけ詳しく説明しましょう。
1881年、父親の家業を継いでいたブローニングは自ら開発したレバーアクション式ライフルの販売を地元であるアメリカ・ユタ州のオグデンを中心に開始、このライフル銃は当時それなりに高評価を得ていました。
これに目をつけたのが当時銃器販売で有名であったウィンチェスター社のセールスマン、アンドリュー・アクアウスランドです。
このユニークなライフル銃に注目したアンドリューは社長であったトーマス・G・ベネットに対しこのライフル銃を郵送しました。
ベネット自身もこの銃に大変感心し、当時ウィンチェスター社があったコネティカット州ハートフォードから大陸横断鉄道に乗り自らブローニングに会いに行ったほどです」
「ちょっとじゃない、ぜんぜんちょっとじゃないよ!!」
「これは失礼。その後交渉の結果、単発ライフルの在庫品と特許を8000ドルでの買取に成功し、その後ウィンチェスター社ではレバーアクションライフルの製造を開始したのです。これがM1885ですね」
改めて説明するとこの人物がいかに先見性のある設計者だったかが見えてくる
いやはやこの人本当に生まれる時代を間違えてたんじゃないだろうか?
「この後は何をしてたんだ?」
「兄弟たちと会社を作って銃器販売を手掛けていたようですね。ブローニング自身は設計に注力していたそうです。で、これもウィンチェスター社はブローニングから50,000ドルで買取り、ウィンチェスターM1886として販売されるようになりました。この銃は1886年から1932年までの間に総製造数約16万挺製造されることとなりウィンチェスターでは空前のヒット商品となってます」
「そんなぽこじゃかヒット商品作れるの?」
「むしろここからが始まりなんだよなぁ・・・」
「え・・・?」
そう、彼の活躍はここからスタートするのだ
「後の1885年にはM1887、当基地に戦術人形のお姉さんがいますね。その特許申請とウィンチェスターへの売却をしましたし、30日で新型ライフルを作ると言ってはウィンチェスターM92を本当に間に合わせました」
「は・・・?マジか!?」
「えぇ、これが本当のことなんですよ指揮官。まぁ、この間にも後のショットガンの機構部として有名となるポンプアクション方式の開発やそれを取り入れたウィンチェスターM1893の設計もしていましたが」
「う、うわぁ・・・」
いやほんと、うわぁだよこの人・・・
一体どんな頭をしていればこんなにぽこじゃか新しいの生み出せるんだか
「そして彼が作った初めての機関銃・・・それまでの手回し式を過去の遺物にしてしまったのがM1895重機関銃です。この機関銃には現在のマシンガンの多くで使用されている給弾機構であるガス・オペレーション式が使用されました。当然その機構を作ったのもブローニングです」
「「えぇぇ・・・」」
「これで驚くのはまだ早いですよ指揮官、M1911さん。ほぼ同時期に同じ機構を拳銃にも使用し、それまでのリボルバー式拳銃の自動式化にも成功しているのですから。ただ、反動が大きいことから拳銃弾には向かないことが発覚したので、新たに射撃の際に内部のボルト部分を一瞬遅らせ連動させるパラレル・ローラー・ロッキング式、ローテーティング・バレル式と呼ばれる機構を考案し、特許を得ました。前者であるパラレル・ローラー・ロッキング式を採用した銃にはコルトM1900があり、バリエーションとしては口径や安全装置などを変更させたM1902・M1903・M1905・M1908としてコルト社が生産と販売をしましたね」
「M1900は私ことM1911のベースになった銃だよ!!」
「お、知っていましたか。そのとおりですよM1911さん。厳密には間にM1910を挟みますね」
さて、重機関銃の話に戻すか
「重機関銃に話は戻りますが、ブローニングはM1895の後にも新たな設計と開発を行いました、それがM1917とM1919です。M1917については資料がないのでM1919についてですが、これはM1917を戦車搭載用の空冷式機関銃として再設計したものですね」
「そしてこのあと、重機関銃のミリオンセラー、M2重機関銃が爆誕するわけだな?」
「はい、そのとおりです指揮官。1933年、M2重機関銃が誕生しました。現在でも各国の軍隊で使用されている著名な重機関銃で、ストッピングパワーや信頼性は伝説的ですね。2011年には近代化改修のためにアラバマ州バイナムにあるアメリカ陸軍アニストン補給廠内にあるアニストン防衛軍需センターに集められたM2の中から、1932年に製造された最初期ロットであるシリアルナンバー324が発見されました。このM2は過去に一度もオーバーホールを受けた記録が存在しなかったにもかかわらず、検査の結果、各部の公差は軍の基準で最良と判定される状態だったそうです」
「まぁ、設計されて80年以上も経つのに費用を考慮しての基本構造・性能トータル面でこの重機関銃を凌駕するものが、今でも現れてないからねぇ・・・」
そう、性能が良いのに恐ろしく頑丈で運用もしやすいことからこの銃はベストセラーなのだ
「M1911さんの言うとおりですね。さて、このM2重機関銃にはある意外な活用方法がありました、それがなにかご存知ですか?」
「分からんな・・・一つだけ答えは出ているが」
「んーさっぱりわかんない!!」
「では知ってるであろう指揮官、答えをお願いします」
私の発言に指揮官が笑いながら答える
「単射による長距離狙撃だな、弾頭の重さ故に従来狙撃に使用される7.62ミリ弾よりも弾道特性が良好で射程も威力も充分だ。実際、この時の狙撃は当時の最長距離狙撃記録を大きく上回る約2,300mだった、35年後に元から狙撃用として作られた対物ライフルによってやっと記録は破られたと聴いたぞ?」
「大正解です。理由としては、長時間の射撃に耐えるために長く重い銃身を持ち、三脚による固定と本体重量の恩恵で単発射撃では反動の問題もほとんどなく、発射速度が機関銃としては比較的遅いことからですね。それと、トリガーでセミオート、フルオートのコントロールをするのが容易だったのも理由の一つと言えます。また、銃身・弾薬の精度が比較的高く、構造上も他の機関銃に比べれば狙撃に向いているといえますね」
「私の出番まだー?」
「これからですよ、M1911さん」
そう言って紙の資料をめくり、次の話を進める
「さて、拳銃の方ですが・・・1911年に今回のゲストでもあるコルト・ガバメントがアメリカ軍に制式採用されました。一次世界大戦では供給が間に合わず全軍配備には至りませんでしたが、威力の高さといかなる状況でも確実に作動する信頼性からその評判は上々で、1927年には改良モデルのM1911A1の生産が開始されています。ところで気になったのですが、M1911さんの持ってるモデルは何ですか?」
「M1911A1をM45A1 CQBP仕様に近づけたオリジナルカスタムだよ。ちなみに指揮官がしてくれました!!」
「オモシロカスタムだが実戦でもしっかり使えるように頑張ったぞ」
「そうですか・・・話を戻します、二次大戦期からの具体的な説明をM1911さんお願いしますね?」
「かしこまり!!」
そう言って私から台本をもらい、M1911が話を続ける
「二次大戦では機械系メーカーで臨時生産されていたんだって。M1911A1の製造数で言えばコルト製よりもレミントンランド製の方が多いってホント!?」
「えぇ、本当ですよ」
驚くのはそこなのか・・・その会社、印刷機器の会社やぞ?
「そうなんだ・・・えぇっと、戦後は全て部品の入れ替えなどによる旧品の維持で対応してたけど、1985年にベレッタM9が新たに制式採用となるまでアメリカ軍の制式採用銃であり続けたんだって。一部の部隊では現在もベレッタM9じゃなくて私ベースの.45口径拳銃を使っているんだ・・・あれ、2012年にアンビセフティになっているシリーズが再び正式に採用されてる!!ってこれM45A1 CQBPだ!!」
「あぁ、改造のベースとなった片割れだな。歴史的背景と同系統の銃だから互換性があって助かったぞ」
「え、今使ってるのって・・・テセウスの船?」
「フレーム自体は改造前のままだぞ、内部の摩耗が酷い部分の換装と延長フレームの接合とピカティニー・レール化。サイトとグリップの変更で近代化を行ったからな。元のパーツは6割ほど再利用している」
指揮官がスゲーカスタムやってた件について、中々すげぇことやるな指揮官・・・
「まぁ使えるから良いや!!」
「では、最後に彼の功績を纏めましょう。指揮官、お願いします」
「任された。彼の功績をまとめてしまうと、
ポンプアクションの発明
ベルト給弾式の機関銃の開発
ウィンチェスター社製品の開発
ガス圧を利用した次弾装填方式の開発
セミオートの概念の確立
様々な銃器の設計開発
このような多様な功績を上げた人物だな。FNハイパワーやM2重機関銃は未だ現役であることから彼の偉大さが分かるだろう」
「もちろん私も現役だよ!!ところで誰か呼ばれてないような・・・?」
「その人は次回のゲストです。次回放送ゲストはブローニングBAR、その意外な生まれと本来の運用方法について探ります!!」
「では、最後のあいさつをしましょー!!」
そして3人でそれぞれ言いながら終わることにした
「記念すべき初放送でしたが皆様どうでしたか?」
「ご意見ご感想、いつでもお待ちしております」
「紹介して欲しい事や疑問等もお待ちしております!!」
な、長かった・・・