あらゆる魔物が跋扈し、咆哮ひしめく魔窟にて。
―――一人の鉄兜の男が、巨大な牛人に追いかけられていた。
男の姿は決して小綺麗とは言えず、まともな整備がほどこされていないほどボロボロの軽装であり、所々へこみ、歪み、唯一原型を保っているのはフルフェイスの鉄兜のみ。
ただしそれがもし、磨き上げられ元の輝きを放っていたならば、誰もが『オリハルコン』で作られた一品と見抜けるだろう。
さらにその背には身の丈ほどのサイズのバックが背負われていた。
だがしかし、頭にとんでもない一品を持っていても、どうやら一匹の牛人相手には脇目も振らずに逃げているようだった。
「何故ここにミノタウロスがいるっ・・・!?」
背後から追いかけてきているのはミノタウロスと呼ばれる牛の頭に人の体を持ったモンスター。
―――その二十体。
「クソがっ、どこかで
悪態を吐き捨てながら、男は猛烈に追いかけてくる牛人の群れから全力で逃げる。
ここは『ダンジョン』。モンスターと呼ばれる怪物が至る所に跋扈し、あらゆる危険、あらゆる災害、あらゆる理不尽を踏み込んできた者たちに突き付ける、人類最大の未知。
そしてここに挑む勇敢なる戦士、魔導士、種族、人、それらを総称して『冒険者』と呼び、日々、魔物との戦いに明け暮れ、名声と富を求める。
―――だが、青年はそうではない。
「俺はサポーターだぞっ!?」
そう、彼はサポーター。冒険者の『冒険』を直接支援し、冒険者がやらなくていい事を代わりに率先して受け持つ裏方役。
それ故に、本場の冒険者と比べて、弱い。
「っ!?」
故に逃げるしかないのだが、逃げ道をなくしてしまってはもはや成す術はない。
このダンジョンに袋小路。出口が一つしかない、狭い
ここにきて、醜悪な牛人たちはその牛頭の口角を吊り上げる。
獲物が、自ら死に場所へ自分たちを連れてきてくれたのだから。
もう逃げられない。故に、次に彼らは誰がこの矮小な人間を殺すかを考えた。
自分がやる、いいや自分が、黙れ自分が。と言っているのか、ブモブモと鳴き声を発している。
だが、そうしている間にその矮小な存在は、背負っていたバックを落とした。
それは諦めか?否、
「ここなら一対一でやれるだろ」
鉄兜の青年は、拳を握り、構えた。
走り回っていたのは、無論この為だ。
元々青年には共にダンジョンに潜っていたパーティーがいた。だが、このミノタウロスの
「さあ来い、牛野郎ども」
その時、空気が変わる。
先ほどまでの矮小な存在の吹けば紙吹雪の如く飛んで行ってしまうようなほど弱そうな存在感が、一瞬にして歴戦の戦士の威圧へと変わる。
それもその筈、何故なら彼は―――
「・・・ん?」
『・・・ブモ?』
ふと、ミノタウロスの群れ、鉄兜の青年から見て奥の方から、何やザシュザシュと肉を斬り飛ばしていくような音が聞こえてくる。
もしくは叩き潰しているのか。とにかく、凄まじい速度だ。
まるで、『風』のように。
『ブッ!?ブモォォォォォォオォオオ!?』
最後の一体が、風の鳴る音と共に灰となって消える。
それがこのダンジョン、否、モンスターの特性。
人の心臓に当たる唯一の急所『魔石』を穿たれ、その存在を確立できず、灰と化して消える。
その灰の山のさらに上。跳躍によって空中にいた一つの影が、鎧の青年の前に着地する。
そして、その手に持つ木刀を、腰の
「大丈夫ですか?」
艶やか金髪と白い肌、その顔の半分を覆面に隠しているとはいえ、その青の瞳とその形から、凄まじいほどの美貌が存在している事は想像に難くない。
緑のケープを纏い、腰に一刀の木刀と一刀の刀を有するそんな彼女の耳は、外に向かってとんがっている。
それは彼女が、潔癖の強い『
そんな彼女が、覆面を取れば、エルフの特徴に例外なき美貌が姿を現す。
その表情で、青年に声をかける。が、
「遅いわ」
「あうっ!?」
助けられた青年はそのエルフの女にチョップを叩き込んだ。
「どうしてこんなに遅くなったリュー。二十匹ほど
「し、仕方ないでしょうハク!?追加でさらにもう三十匹やってきたんですから!そんな貴方こそ、三階層分逃げる必要はなかったでしょう!?他の冒険者が出くわしたらどうするんですか!?」
「強力な魔物寄せ使ってんだから大丈夫だろ」
「それでも限度があるでしょう!?」
ぎゃあぎゃあと、本来であればそんな事をしている暇のないダンジョンないで醜い言い争いをおっぱじめる妖精と鎧兜。
そんな二人の元に遅れて駆けつける三つの人影。
その内の一人、綺麗な紅蓮の髪を靡かせて、活発に叫ぶ女性がいた。
「無事だったのねハク!良かったわ!てっきりミノタウロスの餌になってないか心配したけど、リオンが間に合ったみたいね!」
「アリーゼ・・・!」
「やっと来たか」
女性の名は『アリーゼ・ローヴェル』。彼女たちの
「遅いぞノロマ」
「あ、ひっどぉい。これでも急いで来たのよ?貴方が勝手に囮やりまーすとか言ってさっさと行っちゃうから、慌てて追いかけて来たのよ?しかも迷ったし」
「目印に魔石置いてっただろ」
「それで分かったら苦労しませんわ」
そこで糸目の黒髪の東洋美人がそう口を挟んでくる。
「魔石なんて途中でミノタウロスに食われておしまい。わざわざモンスターに餌をばら撒いてしまってどうするんですか」
「ぬぐっ・・・それ以外に落とすものがなかったんだ・・・」
「案の定魔石は全部もっていかれてましたよ。全く・・・」
そこまで言いかけて、黒髪東洋美人の眼が開いたかと思えば、狐のような瞳で、
「このぶぁぁぁぁあかあぁぁぁぁぁめぇえ!!!幸い一匹ずつ魔石を取っていたからどうにかなったけど、お前のその立ち振る舞いの所為でとんでもない強化種が生まれてたらどうするんだ!?」
「ぬぐぅ・・・」
「さらにあれは『ファミリア』の貴重な収入源だぞ!?それをぱあにするアホがどこにいる!?お前だなぁ!?」
「ぐふぅ・・・・」
何も言い返せない。
「輝夜、それでも必死だったんだ。少しは容赦を・・・」
「これでまた明日からもやし生活になったらどうするんだこのたわけ!」
「っ!?あのひもじい生活をまた・・・!?ど、どうしてくれるんですかハク!」
「掌を返すなポンコツエルフ。こういう時だけ意気投合すな」
この豹変した猫かぶりの東洋美人の名は『ゴジョウノ・輝夜』。彼らの副団長。
「まあまあ、落ち着けって一応全員生き残れたんだからさ」
そして最後に、小柄な少女が口を挟む。否、その姿は彼女の種族故のもの。『
「生きてりゃ明日があるんだ。今はそれくらいにしとこうぜ、な?」
「お前に言われなくても分かっている」
「
「・・・・分かっている」
青年を揶揄う小人族の女性の名は『ライラ』。彼女たちの参謀である。
「そうよ!生きていればいずれいい事はあるわ!だから今日はハクの生存を喜びましょう!」
「・・・・はあ、そうでございますね」
「今日も全員生き残りました」
「ま、今回は下層の調査程度だから、その心配はなかったけどな」
「いや今さっき、ダンジョン特有の異常事態にぶつかったばかりだろ」
「それもそうか」
エルフの剣士の名は『リュー・リオン』。最も若い妖精の剣士。
「それじゃあ、返りましょうか!私たちの
「あ、魔石ちゃんと回収しとけよ
「そうですよ。モンスターを倒すのは私たちの仕事とはいえ、それは貴方の仕事なのですから」
「お願いね!」
「お願いします」
「テメェらっ・・・」
そして、鎧兜の青年の名は『ハク』。姓はもたない、彼女たちの『サポーター』。
彼らは『アストレア・ファミリア』。正義と秩序の女神の眷属である。
この人の世―――彼ら曰く下界―――に神々は降臨した。
そして神は下界の人類を『子』と呼び、その
力、耐久、器用、敏捷、魔力に加え、いくつかの発展アビリティ、そしてその者が辿った奇跡が想いに生じて発現する『魔法』と『スキル』を、その『
そうして生まれた神の眷属は、通常の人類には出来ない事が出来るようになる。
持ち上げられない物が持ち上げられるようになる。風の如き速さで走れるようになる。いかなる攻撃にも耐えられるように、細かい精密作業が出来るように、恩恵の効果は様々だ。
そうして背中に刻んだ『
富と名声、もしくは実績、あるいは女、または―――『英雄』になるために。
それが、迷宮都市『オラリオ』の『冒険者』である――――。
ダンジョンに蓋をする天高く聳え立つ塔『バベル』から、アストレア・ファミリア一向が出てくる。
「んん~!今日も稼いだわね!」
「あそこでミノタウロスの襲撃は、むしろ暁光だったかもしれねえな。何せ、かなりの数の魔石が手に入ったうえにドロップアイテムもがっぽりだぜ」
「これで当面の資金は調達できそうだな」
「ハクはこれからギルドですか?」
「ああ、先に帰ってアストレアに報告しておいてくれ。俺はドロップアイテムの換金を先にやっておく」
「任せたわよ!」
「ま、お前なら
「じゃ、先に失礼させてもらいます」
そう言ってハクは四人と別れ、ギルドへと向かう。
ギルドとは、この迷宮都市オラリオにおける冒険者及びダンジョンの管理をしており、魔石やドロップアイテムの換金を行っている場所である。
なおかつ、
今回は、アイテムの換金だ。
換金所で魔石やらドロップアイテムやらを『ヴァリス』へと変え、その金を袋とじにして受け取る。
「こんだけかよぉ!?」
ふと隣の換金窓口で何やら騒ぎ立てる冒険者がいた。
「・・・・冒険者風情が・・・」
ぼそり、とハクが呟いた一言は、その冒険者の喚き声の前に掻き消える。
と、そんなハクに、声をかける者がいた。
「ハクさん」
「・・・?」
振り返れば、そこにはギルドの制服を着た一人の黒髪の女性の
その手には、一枚の手紙が。
『アストレア・ファミリア』
その屋敷の扉を開ければ、一人の絶世の美女が出迎えた。
「おかえりなさい、ハク」
「ああ、ただいま、アストレア」
彼女の名は『アストレア』。アストレア・ファミリアの主神、正義と秩序を司る女神である。
「ふふ・・・疲れているでしょう?お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・」
そこまで言いかけて、背後から何者かに口を塞がれる。
リューだ。
「それ以上は言わせませんよアストレア様」
「むごむご・・・」
若干黒いオーラが出ている気がするが、ハクはそれを無視した。
そこでリビングでくつろいでいた団員たちが駆け寄ってくる。
「お、帰ってきたわね!今日はじゃが丸くんパーティーよ!」
「俺が帰ってくるまで待てなかったのか。買い出しぐらい先行ってもいいだろ」
「いいじゃない。アストレア様がバイトの賄いでもらってきたんだから」
「これで三日連続じゃねえかクソッたれ」
「それで今日の稼ぎはどうだったんだよ?」
ライラが尋ねてくる。それにハクは換金所で換金した金額の入った子袋を机にどさっと置いた。
「五万ヴァリス」
「「「「きっつ」」」」
思わず全員同じ声がでた。
「うっそだろ・・・あれだけやって五万ヴァリス・・・ファミリアの分も考えると一人分の取り分は単純に八千三百ヴァリスか・・・!?」
「この間の遠征で失った装備の買い揃えもしなくちゃいけないし、ついでにポーションも買いなおさなきゃいけないってなると、もっと減るな・・・」
「ああ。一体どうすれば・・・このままではファミリアの財政が・・・!」
「いや、上層なんだからこれぐらいなのは当たり前だろ・・・・」
「そうよみんな!また明日から中層に出ればいいんだし、今日は軽めに済ませるって決めたでしょ!だから気にしない気にしない!」
「とは言ってもだな団長・・・」
実は彼女たちは、この間の『強制任務』による遠征で階層主に激突してしまい、装備の大半を失ってしまったのだ。いつものダンジョンの
「またもやし生活・・・・」
「しっかりしろ青二才!まだ致命的な額じゃない!」
「そうよ!アストレア様に飲ませた野草と塩のひっどい汁の時に比べたらまだマシよ!」
「黒歴史を掘り起こすんじゃねー!」
「何を飲ませたんだ・・・」
そこまで言い合ってから、アストレアがぱんっと手を叩く。
「はいはい。そこまで」
「アストレア・・・まずは青ざめているその顔からどうにかしろ」
閑話休題。
「もう今日は遅いし、ご飯を食べてもう休みましょう?」
「それについてなんだが」
そこでハクが雑嚢から一枚の手紙を取り出す。
「緊急の任務だ」
―――目標は最近、都市に例の『薬品』を出回らしていると思われる『
その隠れ家である、潰れた酒場の前にて。
「ここが例の?」
「ああ。地図に示された場所だ」
手紙と一緒に添付されていた地図に示された場所にて、アストレア・ファミリアの五人はいた。
「全く、『闇派閥』ってのは暇なのか?とうとう薬にまで手を出すとか何考えてやがる」
「だけど、そこに『悪』があるのならば見過ごすわけにはいかないわ!何故なら私たちは『
「ま、丁度金の集まりが悪くてイライラしていた所だ。憂さ晴らしには丁度いい」
「では行きましょう。ハクはどうしますか?」
「外で見張る。逃げる奴がいたら仕留める」
「やり過ぎないでね?」
「ああ」
そう簡単に打合せすると、一人と四人は立ち上がる。
彼らは『アストレア・ファミリア』。正義の名の元に、悪に制裁を下す者たち。
その数、五。
『闇派閥』とは、『邪神』と呼ばれる神々の率いる過激派ファミリアの総称。
様々な犯罪活動を行い、冒険者のみならず一般人など、相手に関係なく被害を及ぼす明確な『悪』。
『暗黒期』と呼ばれる最悪の時期においては、複数のファミリア、国家、そしてこの都市及びギルドに間者を忍ばせ、多大な被害をこのオラリオのもたらした。
今現在、このオラリオに残っている闇派閥はその残党。
一人の男が、オラリオに多大な被害を出しながらその大部分を壊滅させたが故の事実。
―――そしてその残党を狩ることを率先して行っているのが、『アストレア・ファミリア』である。
「ぐあぁぁああ!?」
リューの剣閃が、白い装束の男を叩きのめす。
それは木刀故に出来る芸当だが、威力を間違えれば普通に相手を殺す武器にはなりえる。
それ以前に、リューの攻撃は風の如く早く、駆け抜ける。
故に与えられた二つ名は『疾風』。
高速で戦場を駆け抜ける。
「っひゃー、流石Lv.5は格が違うな」
「「「ぎゃああぁぁああぁぁあぁあああ!!?」」」
持っていた爆弾で一息に吹き飛ばしながら、ライラはそうぼやく。
オラリオの冒険者は、与えられた恩恵における『Lv』というものが存在する。
そのLvによって冒険者の間には決定的な力の格差が生まれる。
というのも、Lvとは『器』の差、ため込まれ、成長を促す『経験値』の許容量の事を差し、そのLvによって成長できる度合いが決まる。
そして、器の限界を突破し、更なる高みへと行ける方法こそ『ランクアップ』、『Lv』の上昇である。
『疾風』リュー・リオンのLvは5である。
ついで『
「
「おっと」
振り下ろされた剣を躱しつつ、その顔面に蹴り一発。
いくら小柄とはいえLv.3の一撃を食らえば、Lv.1ならばひとたまりもない。
「ほんとっ、青二才の癖に癪に障る」
ついで輝夜。目にもとまらぬ抜刀によって敵の手足の靭帯を切断、実質行動不能にする。
しかしその表情はどこか不満気だった。
「なんだよ?先越されて不貞腐れてんのか?」
「うるっさいわ。その程度でいじけるほど腑抜けていないわ」
再び一閃。加減誤って致命打を与える。
「あ」
「何やってんだよ生け捕りにしろってお達しだろ」
「まあまあいいじゃないですか。どうせ細かい事を知らない木端風情なんですから」
瞬く間に猫を被る輝夜。
二つ名『大和竜胆』。Lv.は4。
「ああ、清くて正しい私より先に強くなっていってしまうなんて・・・流石リオン!つい嫉妬してしまうわ!」
そう言って刃を薙ぎ払って闇派閥の残党を倒すアリーゼ。
二つ名は『
「お前はもっと戦いに集中しろ!?」
「それに、それは彼女にとっては禁句なのではなくて?」
そこで快活に声を上げていたアリーゼの声が落ち着く。
「・・・そうね。リオンの今のLvは、そうそう喜んでいいものじゃないわね」
「まあ、アイツなら気にするなっていいそうだけどな」
「・・・おっ、あった。例の薬だ」
そこでライラが探していた物を発見する。
それは粉末状の薬品。紙に閉じられ、一見はただの粉薬だ。
だが、
「・・・・間違いねえ。『ダエーワの星屑』だ」
最近、街に出回っている強力な中毒性を持つ麻薬『ダエーワの星屑』と呼ばれるものである。
強力な中毒性に加えて、まともな判断力を奪い、善悪の区別をなくす。
そして、その薬の為に散財を続け、全てを失う。
そんな薬物が、このオラリオに出回っていた。
「これで証拠は押さえた。後はこいつらを・・・・」
そこで、甲高い衝突音が響いた。
それに、正義の眷属たちは目をむきながらそちらを見た。
みれば、リューが彼女たちに向かって飛んできているのが見えた。
「リオン!?」
「大丈夫です!」
彼女たちの前に着地し、リューは再び木刀を構える。
「・・・困る」
現れたのは、一人の男。その手に長い
「何者ですか?」
リューが鋭く尋ねる。
しかし男は気怠そうに答える。
「ダエーワ」
「「「っ!?」」」
「・・・の、ギル」
ダエーワのギル。
そう名乗った男は、槍斧を槍の如く振り回し―――
「死ね、正義」
一瞬にして距離を潰した。
辛うじて、輝夜とリューが反応。
Lv.4の抜刀とLv.5のポテンシャルをもって、男を迎撃。
しかし振り下ろされた一撃は重かった。
「「づぅっ!!?」」
しかし、受け止められないほどじゃない。
「リオン、加速しろ!」
すかさずライラが叫ぶ。そして投げたのは一本の筒。
同時に、アリーゼが横からそれに気を取られた男に斬りかかり、それを男は飛んで避ける。
「この動き・・・Lv.6!?」
想定外の戦力に、正義の眷属はわずかに狼狽える。だが、ライラに言われた通り、リューはその屋敷を縦横無尽に走り始める。
スキル『
走行時、速度の上昇と共に攻撃力を上昇する。
「ハァァア!!」
「チッ」
激しく動き回るリューの動きに対し、ギルは槍斧を振り回し対応。
掌で回して、その遠心力でリューの一撃を迎撃。一方のリューは得意の
ついで―――
「『アガリス・アルヴェシンス』!」
その間にアリーゼは自身の魔法を発動。
アリーゼの持つ炎の
その炎は鎧となり、彼女の手足へ点火する。
詠唱の時間を稼いでもらい、すぐさま炎を纏った一撃でギルに斬りかかる。
が、しかし、
「Lv.4風情が」
「あ、やっぱりそうなる!?」
「アリーゼ!」
レベル2差はそう簡単に埋まるものではないらしい。
だが、しかし、まだ一人いる。
「ゼァッ!」
放たれた刃が振り下ろされた槍斧の一撃を逸らす。
「―――だぁっ!なんでこうもLv.6は化け物揃いなんだっ!」
「ありがとう輝夜!助かったわ!」
「面倒だなぁ・・・」
「離れろ!!」
ライラの怒号が聞こえる。
同時にライラが再び一本の筒を投げていた。
それをギルは弾こうと戦斧を振るうが、
「っ!目を閉じて!」
「「っ!」」
アリーゼの叫びに、二人は目を閉じる。
瞬間、閃光。
「なっ!?」
放たれたのは眩い光。網膜を焼く、目の身を狙った攻撃。
それはライラ特製の閃光弾だ。
それによって視界を閉ざされたギルは、思わず狼狽える。
その隙を逃さず、リューが背後から木刀―――ではない抜いたもう一本の
さらに輝夜の刃が横から膝カックンの容量でその膝裏を叩き、膝をつかせる。
そして―――ー
「《
三回―――アリーゼの魔法『アガリス・アルヴェシンス』の火力増大の為のスペルキー。
それを三回行う事で、彼女の魔法は最大火力を発揮する。
その豪炎を持って、アリーゼは渾身の一撃を敵に叩き込む。
「《
「《ヴァジュラ》」
途端、アリーゼに雷の鉄槌が下された。
「ぐああぁぁぁああああ!!?」
「「アリーゼ!?」」
予想外の攻撃に、輝夜とライラを目を剥く。
どこからともなく雷が落ち、アリーゼを貫き、よろめかせる。
その隙を狙って、ギルが槍斧を振りかぶる。
「アリーゼぇ!」
しかしそこへ、間一髪リューが割り込み、アダマンタイトと大聖樹の枝で作られた木刀で防ぎにかかる。
斬撃を防ぐ事には成功―――だが、その威力までは殺し切れず、アリーゼともども壁まで吹っ飛ばされ、叩きつけられる。
「ぐぁあ!?」
「リオン、アリーゼっ・・・っ!?」
思わず、彼女たちの名を叫ぶ輝夜。だが、気付けば目の前に、ギルは立っており、振り下ろされた槍斧の一撃を、輝夜は目にもとまらぬ抜刀で迎撃。どうにか横に逸らす事は成功したが、続く蹴りに、対応できずに蹴り飛ばされる。
「ごほっ・・・!?」
「輝夜ぁ!?」
そして最後に、ライラ。一瞬で逆転した形成に狼狽えるも、敵のLv.6が眼前に迫り、すかさず横に飛ぶ。
だが振り下ろされた一撃の衝撃波が彼女を襲い、他三人と同様に吹き飛ばされる。
「うわぁぁぁあああ!?」
一瞬にして、四人。
Lv.5一人、Lv.4二人、Lv.3一人の四人パーティが、Lv.6一人に叩きのめされる。
否、一人ではない。
「残念だったわねぇ、アストレア・ファミリア」
吹き抜けの二階。そこに彼女はいた。
「この天才魔導士エリンがいなければ、致命傷ぐらいはつけられていたでしょうねぇ」
褐色の、魔女っ娘姿の女だ。
その醜悪な笑みで倒れ伏す正義の眷属たちを見下している。
(しくじった・・・!)
ライラは痛む全身に苛まれながら、思考する。
敵は一人ではなかった。むしろ、初めの時点で仲間がいる事を考えるべきだった。
だが、敵のポテンシャルに気を取られてその可能性が抜けていた。
(ここ最近の金欠のせいでイラついてたせいで・・・!)
ライラは自分の失態を恥じる。
だが、すぐにこの状況をどうにかする事を考える。
全員、生きているうえに、意識はある。
敵の魔法の直撃を受けたアリーゼはともかく、リューはまだ十分戦える。
輝夜はしばらく動けそうにない。
自分は、まだ動ける。
戦える。
「・・・・・ぁぁ」
そこでふと、槍斧を持った男の呻きのような声が聞こえた。
「ああ、ああ!ああ!!ああ!!!アァァァアア!!!!」
そして狂ったように声を張り上げた。
「メンドクセェメンドクセェメンドクセェ!!!ふざけんなよクソアマどもがァ!!なんでさっさと死なねえなんでとっととくたばらねえ!!勝手に襲っておいて勝手にぶち壊しておいて調子乗ってんじゃねえぞクソがァ!!!」
頭を掻きむしり、槍斧を叩きつけ、癇癪を起こす。
「特にエルフだァ・・・俺ぁエルフに傷をつけられんのが一番屈辱なんだよぉお!!!」
槍斧を再び叩きつけ、血走った眼をリューに向ける。
「くっ」
リューはアリーゼをかばう様に二刀を向ける。
「リオン・・・」
「アリーゼはしばらく休んでください」
アリーゼはおそらく魔法の影響で『
だから動くことは出来ない。
「まずはお前だぁ。お前から先にぶっ殺してやる・・・!!!」
槍斧片手にリューとアリーゼに近付くギル。
ライラはすぐに腰後ろのポーチから持っているものを確認する。
「まだ何か出来ると思っているの?」
ふと、手すりに座る女エリンがライラに向かってそういう。
「私たちがたった二人だけとでも?」
「・・・・っ!?」
その言葉に、ライラは目を見開く。
「うちのファミリアがもうすぐここに雪崩れ込んでくる・・・残念だったわね。貴方たちの物語は、ここでおしまいよ」
そして女は高笑いをする。勝ち誇ったように。勝利を確信したように。
Lv.6の戦士に加え、レベル不明だが対象を行動不能にさせる事の出来る魔導士。
そこへ雪崩れ込んでくる敵兵。
傍から見れば詰みだ。
―――だが、彼女らは笑っていた。
「・・・・何がおかしい?」
槍斧の男が双刀を構えるリューと、痺れに耐えるアリーゼに向かってそう尋ねる。
「貴方がたは一つ勘違いをしている。私たちが、たった四人だけのファミリアとでも思ったか?」
「あの鎧はサポーターだろ?見た所Lv.2。戦闘に参加せず、ただ逃げ回るしか能がない雑魚・・・いや、そうと呼ぶのも煩わしい羽虫だろうが」
その言葉に、リューに変わり、アリーゼが高らかに笑う。
「アッハッハッハッハ!」
「何がおかしい!?」
二度目。
「いえ、ごめんなさい!確かに、
だけど、とアリーゼは続ける。
「情報不足ですなぁ、お兄さん」
「あ、輝夜酷い!?」
それを輝夜が横取りして続ける。
「なんだと・・・?」
「あいつは・・・私らの秘密兵器なんですよ」
ぎぃ・・・と、屋敷の扉が開く。
「あら、もう来たのね」
エリンが笑みを浮かべながらそう呟く。
月光を背に見えるシルエットは、一人の男の体躯だ。
そしてそれは、黒い装束をまとった男のものであり―――
―――その男は、白目を剥いて、その場に倒れ伏した。
「「っ・・・!?」」
その光景に、二人の襲撃者は目を見開いた。
倒れた男の背後に立っていたのは、例の鎧の男、ハク。
「悪いハク・・・油断したわ」
「何をやってるんだお前たちは。たかだか闇派閥の残党を片付けるだけの簡単な仕事だろうに。特にアリーゼ、なんだその体たらくは」
「いやぁ、ごめんごめん。まさかいきなり雷がどかぁーん!って降ってくるなんて思わなくてさぁ」
「クソッたれが」
ハクは、今にもリューとアリーゼの前に立ち、ハクを見ながら狼狽している男を見た。
「うちの団長たちが世話になったな」
「お前・・・どうやって・・・」
「お前たちの仲間は全員倒した。増援は来ない」
「そういう事じゃない・・・Lv.2風情が、どうやって
「そんなことより」
そう言ってハクは話をぶち切り、拳を鳴らす。
「さっさと始めよう。俺でも仲間を傷物にされて怒れないほど屑じゃないんでな」
そのハクの言葉に、エリンは笑う。
「ふふ、アハハハ!!Lv.2の癖に、まさか一人で私たちと戦うつもり?」
「確かに俺はLv.2だ。だが、お前らに負ける道理はない」
ハクは歩き出す。
それに対して、ギルは怒りを含んだ声でハクを見下す。
「調子に乗るなよ雑魚が。俺はなぁ・・・自分よりも弱い奴に見下されんのが、一番嫌いなんだよぉぉぉお!!」
そう言って、駆け出そうとした時、
「ごちゃごちゃうるさいんだよ」
「―――ごはぁぁぁああ!!?」
ハクの拳がギルを殴り飛ばした。
そのまま地面を二、三度バウンドし、壁に激突、突き破る。
「なぁっ・・・!?」
その光景に、エリンは仰天する。
Lv.2が、Lv.6を、殴り飛ばす。
そんな、それを知らない者が見れば確かに信じられない光景に、エリンは愕然としてしまう。
「なんで・・・ど、どうして・・・・!?」
狼狽えるエリン。
だが、ハクはそんなエリンを無視してぶっ飛ばした男を見る。
「どうした三下?まさかこの程度でくたばるほど、お前の背中に刻まれたレベルは伊達か?」
「っ・・・・」
がらがらと瓦礫をどかしながら、ギルは立ち上がる。
「調子に乗るなよLv.2・・・たかだか一回ぶっ飛ばしたぐらいで、俺を倒せると思ったかァ!!!」
瞬間、地面が破砕し、ギルがハクに襲い掛かる。
それはまるで弾丸の如き勢いでハクに迫り、その手の槍斧を一気に突き出す。
それは、Lv.2で受ければ間違いなくその命が消し飛ぶ一撃。
しかし―――
「・・・・馬鹿な・・・」
ハクは、その槍斧を掴んで止めていた。
「何故・・・俺の攻撃を・・・」
「・・・・・」
その鉄兜の、格子のような面頬の隙間から、赤い光が見えた気がした。
そして――――
「―――冒険者死すべし、慈悲はない」
「・・・・ッッッ!?」
おおよそ、このオラリオに住む者の口から出る言葉ではなかった。
「それが理由だ」
詠唱ではない。それは、誓いのようなものだった。
もしくは、己に課した『呪い』か『祈り』か。
「そいつは、
ライラが、そう告げる。
その言葉に応じる様に、ハクが拳を振るう。
その攻撃を、Lv.6の男を躱す事が出来ない。
(馬鹿な、これは、Lv.2の動きじゃないぞ!?)
圧倒的な開きがあるはずなのに、圧倒的な力の差があるはずなのに、圧倒的な、覆しようのない、数字である筈なのに。
Lv.6の男が、Lv.2の青年に圧倒されていた。
「っ!?エリンっ!!!」
溜まらず、男は魔導士に助力を求める。魔導士もすぐに応じ、詠唱を始める。
「《闘神の雷鳴 捧げられる遺骨 されど赦しは請わない 故に我が束縛する》!」
紡がれる詠唱は短文。リューたちは間に合わない。
「《ヴァジュラ》っ!!!」
叩き落とされる雷の鉄槌。それが寸分たがわずハクを打つ。
「私の魔法は直撃した相手にダメージを与えるだけじゃなく、一定時間麻痺させる『
確かにハクの体ががくんと下がる。
そこへ好機とばかりにギルが槍斧を振り上げる。
(・・・確かに動かん)
その最中でハクは冷静に物事を考えていた。
(といっても、そこまで致命的じゃない。動きに支障は出るがそれだけだ。だがこの男、避けはしないがどうにか防いでいた。動きに慣れさせれば躱される。伊達にLv.6ではないということか。必要なのは、短期決戦だな)
そこまで考え、ハクは決断する。
(使うか)
「―――『
そして男は燃えた。
「ぎゃあぁぁあああぁぁああああああ!!?」
突然燃え上がった炎に焼かれ、ギルは地面を転がる。
「なぁ!?」
その光景に、エリンは再び目を見開く。
ギルは情けなく地面を転がり、纏わりつく炎を必死に振り払っていた。
一方で、炎を噴き上げさせる張本人は、健在。
否―――それは、炎を纏っていた。
「な、なによ、それは・・・」
炎を纏うのはハク。全身から巻き起こる炎が、彼を包んでいた。
それは、アリーゼと同じ、炎の
しかし、その勢いが違う。形が違う。
そして、猛りが違う。
その炎を纏うハクが、炎にもだえ苦しむギルから視線を切り、エリンへとその紅い双眸を向けた。
「っ!!」
それを見たエリンはすぐさま詠唱を開始。
「《闘神の雷鳴 捧げられる遺骨 されど赦しは請わない》―――」
素早い詠唱。それに彼は対応―――
「――――《故に我が束縛する》」
詠唱は成った。後は、その魔法名を放つだけ。
「―――《ヴァジュラ》」
そして魔法は放たれた。――――
「ぎゃあぁぁああぁぁあああ!!?」
悲鳴。そして、落下。
手すりから落ちた魔導士は、そのまま燃え盛る一階へと落ちる。
そして、何が起きたのかまるで理解できていないエリンは、回らない頭で思考する。
(な、なにが起きた・・・!?今、詠唱が、
最後の一文を唄ったのはなんとハクだ。
ハクが
(そんな、馬鹿な・・・!?)
動けないエリン。そこへ炎を纏ったハクが近付く。
「自分の魔法を食らった気分はどうだ?」
ふざけている。誰が何と言おうとふざけている。
魔法を奪う―――そんな魔導士殺しみたいな魔法があっていいのか。
「お前はこのまま拘束する。あとは―――」
視線を再び向ける。
そこに、炎から逃れた焼け焦げた男が、槍斧を杖にして立ち上がろうとしていた。
「ハア・・・はあ・・・はあ・・・・!!」
その顔は、怒りに塗れていた。
圧倒的屈辱を与えた敵に、絶対的な怒りをぶつけ、苦しみと絶望を与えて殺してやろうという気概が見て取れた。
それを見たハクは、冷徹にこの一言を告げた。
「・・・お前は殺すか」
「ぬかせぇぇえええ!!!」
槍斧を振り上げて襲い掛かる。
Lv.6は伊達ではない。それは確かだ。その速さも、威力も、耐久も、闇派閥にするにはもったいない強さだ。
だが、その男の前では、全て打ち砕かれる。
「―――『フランベルジュ』」
炎の拳が、男の心臓を貫く。
それが、建物の半分を吹き飛ばし、焼き尽くす。
そうして出来上がるのは、半壊した建物と、焼死体。
心臓を穿った瞬間に全身へ回った炎は、瞬く間にその身を焼き焦がした。
容赦のない、一撃である。
夜風が、彼女たちの頬を撫でる。
「あ・・・ぁあ・・・・」
その光景に、エリンは恐れ戦き、言葉を失う。
続いて、ハクはそのエリンに視線を向けた。
「ひっ」
その視線に、エリンは小さく悲鳴を上げる。
一方のハクは、黙ってその手を伸ばす。
「や、やめっ・・・いや、死にたくない・・・!」
「・・・」
ハクは、ゆっくりとエリンに手を近付ける。
「いや、いやぁ!!死にたくない、燃やさないで・・・お願い、いや、いやぁ!!!」
「・・・・」
「やだぁぁああぁぁあっぁぁああぁぁああああ!!!」
その手が、触れる瞬間、エリンは泡を吹いて、力尽きた。
失神したようだ。
「ふん」
無論、ハクは彼女を殺すつもりなんてなかった。
ただ首を絞めて気絶させようとしただけだ。
気絶した事を確認して、ハクは立ち上がる。
「お疲れ様です」
そんなハクに、リューが声をかける。
振り返った先で、リューはハクに微笑んでいた。
「いつも通り、やり過ぎです」
「・・・・」
そう言って咎めるリューに対して、しばしの無言を貫いた後、きっちり溜息を吐いた。
「だったらもう少し上手くやれ。俺の手を借りるな・・・死人が出るぞ」
「そうですね・・・ですが」
リューは、彼の鉄兜に触れる。
炎に炙られ、熱を持つ、その兜に。
「貴方が死んでしまう方が、私は悲しい」
「リュー・・・」
その言葉に、兜の奥の双眸が下を向く。
紅い、鮮血ような、
「私たちは正義の眷属。だけど、もう昔のように、正義は語れないわ」
麻痺から回復したアリーゼが、そう語る。
「一度砕かれたものは二度と元に戻ることはない。だけど、そこから新しいものを作り出す事が出来るわ」
笑みを絶やさぬ花のような乙女。
その笑顔に続く、二人の女。
「うん。私たちなら、きっと出来る。だからこれからも謡い続けましょう。私たちの正義を!」
かつて少女だった彼女たちは、満点の星空の元で、その名を唄う。
「私たちは『アストレア・ファミリア』!正義の女神アストレア様に見初められし、ただ五人だけのファミリア」
乙女は高らかに叫ぶ。
「使命を果たせ!天秤を正せ!いつか星となるその日まで!」
それは誓い。それが願い。もしくは祈り、あるは呪い。
「天空を駆けるがごとく、この大地に星の足跡を綴る!」
かつて彼女たちは、己が『正義』を貫くことは出来なかった。
だけどそれでも、彼女たちはその『正義』を唄う。
「―――『正義の剣と翼に誓って』!」
「「「「『正義の剣と翼に誓って』!」」」」
彼らは『アストレア・ファミリア』。
正義の女神アストレアに見初められし、五人の眷属。
これは、女神が示し、眷属が往く、『
ハク
ステイタス
Lv.2
《基本アビリティ》
力:S 988
耐久:A 864
器用:E 430
敏捷:B 779
魔力:A 805
《発展アビリティ》
魔導:I
《魔法》
『ダインスレイヴ』
・
・炎・闇属性
・詠唱式『
『サタン・リング』
・強奪魔法
・行使条件は詠唱文の把握、及び詠唱中の魔法のみ対象。
・対象魔法の残り詠唱分の
『ブライダル・トラゴーディア』
・広域攻撃魔法
・闇属性
・発動後、範囲内の精神力保持者から精神力吸収。
《スキル》
『
・任意発動
・人類種に対して攻撃力高域強化。
・冒険者に対して攻撃力超域強化。
・憎悪の丈により効果向上。
『
・冒険者の魔法に対して『耐久』のアビリティ能力高補正。
・冒険者の魔法の効果軽減。
『
・冒険者との戦闘時、対象が瀕死時、『力』と『器用』の超高補正。
『
・冒険者が
『
・神の眷属と対峙時、Lv.が上の場合、自身のLvをそのLv.に補正する。
『
・人類種に対して全アビリティ能力高補正。
・戦闘開始時における人類種の数だけ効果倍化。
・保有するスキルの効果対象に『人類種』を追加する。
主人公のそれは、クソふざけたステイタスです。(自分でもよく思いついたな・・・・)