桃テメェ   作:星空のテメェ


原作:桃太郎
タグ:テメェ
これはテメェが始めた物語

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桃テメェ

 

 これはテメェがテメェの義を通す話、テメェはある日川上から流れてきた桃のテメェで、拾ってもらった洗濯のテメェと、芝刈りのテメェにとてもいい子に育てられたテメェだった。

 

 テメェが15の年齢になったとき、洗濯のテメェと芝刈りのテメェは、テメェを匿ったことを同村のテメェに見つかり、鬼のテメェにチクられたので、鬼ヶ島に監禁テメェになった。

 しかしテメェは優しいテメェだったので、鬼ヶ島のテメェをぶちのめしに向かった。これはテメェが始めた物語だった。

 

 テメェは荒野を駆け巡り、類人猿のテメェと、空飛ぶテメェ、四足動物のテメェを味方につけた。

 テメェらはすぐに意気投合した。テメェとテメェは友達で、テメェの友達もまたテメェだった。

 

 どうにかして海岸にたどり着いた。

 舟渡しテメェからフネェを奪い取ったテメェは、海の遥かに蜃気楼みてえに浮かぶ鬼ヶ島を見据え、類人猿のテメェにエンジンをかけさせた。出航だった。

 

 

 えれェ時間かかったが、テメェらは鬼ヶ島にたどり着いた。

 地獄のような島だった。海は荒れ、天はむごく黒色に膨れている。雷鳴や風切り音がそこらじゅうに満ち、テメェらの恐怖心を煽った。

 しかしテメェらは意を決して、海岸から見えるドクロの建物へ向かった。

 

「ラメェ!」

 

 中から洗濯のテメェの嬌声が響いてきた。あの奥で、テメェの恩義ある洗濯テメェは、鬼のテメェに屈辱を受けているはずだった。芝刈りのテメェは海岸に打ち捨てられ息絶えていた。

 

「テメェ!!」

 

 テメェは勇敢に建物に入っていった。

 案の定、洗濯のテメェは辛苦の表情を浮かべて鬼のテメェの攻めに耐え忍んでいた。テメェは、そのテメェが助けを求める目をしていたのを見逃さなかった。

 空飛ぶテメェが爆撃をし、鬼のテメェはたまらず飛びのいた。その隙に、四足動物のテメェが洗濯テメェを奪取した。

 

 あとはテメェとテメェの戦いだ。

 

「ニンゲンのテメェは愚か、然らばテメェらをどのように扱うかは鬼のテメェが決めること」

 

 鬼のテメェの言葉に、テメェは反駁した。

 

「テメェと動物のテメェらは友達になれた、きびだんごも分け合った。ならテメェとも分け合えねえ筋合いはないんだっつってんの!」

 

 鬼のテメェは感銘を受けた。鬼のテメェは友達になろうとこちらに歩みを進めた。

 だがテメェは絶交した。切り捨てた。

 

「テメェの顔はもう二度と見たくねェ」

 

 

 こうしてテメェの物語は幕を閉じた。

 村には平和が訪れた。チクった同村のテメェは裏切りテメェとして処罰された。

 洗濯のテメェの配偶テメェはいなくなったから、その後釜にテメェが立候補した。

 

 その後のテメェの消息は誰も知らない。テメェは元気にしてんのか? なんだったんだろうなあ!


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