インフィニット・ストラトス-X G GENERATIONS -   作:BLACKRX

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3話目です。
そういえば今週分投稿するの忘れてました。
次は気をつけまする。


クロスボーン編 3

三日目の朝。

その日は休日であり、俺は学園内を散策して道を覚えようと思ったのだが───

 

「おはよう、一夏」

 

「おはよう、簪」

 

簪によってとあるIS倉庫に呼び出された。

どうやら倉持技研の打鉄二式の開発リソースが全部、俺専用ISに持ってかれたらしく、手伝えという内容だった。

 

「ふぅ、ある程度機体整備できるからって呼び出すのは違うんじゃ無いか?」

 

「仕方ないでしょ、私の知り合いに姉を除いたら君しかいないわけだし」

 

「そりゃそうだけどさぁ」

 

作業は難解を極めていた。てか7割完成したのならきちんと完成させろよ!!!

 

「一夏、ここのシステム。貴方ならどうする?」

 

「えぇ、俺はあんまり得意じゃ無いんだけどなぁ──ふむ、これロックシステムがバグを引き起こしてるかもしれないからマルチロックのシステム図式を変えてみた方がいいんじゃないか?」

 

「そう?ならここをこうすれば……ありがとう、一夏」

 

「どういたしまして」

 

こうしてお互いに意見を交わし、話しながら機体を作り上げていく。

 

「何割進んだ?」

 

「ざっと2割」

 

「早くね?」

 

「そりゃ、大元は完成してるしサナリィの人に頼んで協力してもらったからね」

 

お昼頃、ある程度目処がついたのか休憩に入る。

どうやら色々と簪は動いていたらしく、俺を呼んだのは本日はサナリィがレコードブレイカーの最終調整に人手を回してたからある程度詳しい俺が呼ばれたのこと。

対して力になれてないなぁと思ってはいたが、ある程度進んだだけよかった。

 

「簡単な作業だけど大事なのをやってもらったし、ご飯奢るよ」

 

「ん?大事な作業だったのか?」

 

「そう、こればかりは私と肩を並んで戦った貴方しかできないから」

 

「ああ、そういうことか」

 

ふと思い返すとバランサーの調整をメインにしてた気がする。

たしかにこれは何度も戦い、模擬戦でも戦ってきた俺だからできることなのか。

 

「私だけで調節すると微妙にズレたりすることがあるから」

 

「まぁ、たしかにわかりみが深い」

 

その後、食堂に向かうとのほほんさんがいた。

 

「かんちゃーん!おりむー!お疲れ様ー!」

 

のほほんさんはそう言ってこちらに来ると俺たちの手を引っ張り席へと強引に向かわせる。

隣で簪が嬉しそうな表情をしながら引っ張られているのを見て少しだけ和んだ、いつも気難しい表情ばかりだったから珍しい表情が見れたなと思った。

 

「ほほう!そうなのかー!、ところでおりむーとかんちゃんってどういう関係?」

 

席に着いて色々と雑談しているとのほほんさんはそんなことを尋ねてきた。

 

「「友達、仕事仲間、ライバル」」

 

俺と簪は迷うこと無くシンクロするようにそう答える。

のほほんさんはキョトンとしていたが、すぐに立て直して。

 

「そう言って二人は恋人同士だったりするの?」

 

「好きな人は別にいる」

 

「本音、以前も言ったよ」

 

「はえー、二人とも息ぴったり」

 

コンマとラグ無しで似たような答えをする二人にのほほんさんは嬉しそうな声を出してそう言う。

 

「かんちゃん、ずっと一人だったから友達ができて嬉しいのだー」

 

「本音、恥ずかしいからやめて」

 

二人が仲慎ましい姿を見て、俺はほっこりする中でふと視線を感じたので振り返るとそこにはセシリア・オルコットの姿があった。

 

「……?」

 

俺が見つけると同時に彼女はその場を立ち去る。なにやら苛立ちを覚えてそうだが、どうしてだろうか。

まぁ、下手に考えるのは止しとしよう。

 

「じゃあ、俺はそろそろ失礼するよ。二人はこのまま楽しんでね」

 

「はーい」

 

「うん」

 

俺は二人にそう言うと席を離れてトレーを返して、自室へ戻る。

 

「さて、課題課題っと……」

 

戻った後は更織事件について調べていく、日本最大のクーデター事件。

白騎士事件から数年後の出来事だ。

世界中が混乱に陥る中で日本を手中に収めるべく、当時の楯無が部下を率いてクーデターを決行した。

その過程で今の楯無、刀奈さんが試作型第二世代型IS打鉄を駆り鎮圧したというのが表向きの話だ。

実際にはF91と打鉄が共闘して鎮圧したというのが真相だ。

 

「どう書こうか」

 

とりあえず、表向きの真実を使って丁寧に書き上げていく、我ながらとても良い出来だなぁと酔いしれる。

 

「さて、少し寝……」

 

『織斑一夏、織斑一夏。至急職員室へ』

 

書き終わった俺は寝ようと思ったが、突然アナウンスが鳴り響いたので急いで職員室へ向かう。

 

「待っていたぞ、織斑」

 

「何用でしょうか?」

 

職員室へ向かうと千冬姉が色々と資料を整理しながら待っており、俺が来るなりそう言って向き直る。

俺はどんな用事があるか尋ねるとある紙を渡してきた。

 

「生徒会長からだ、随分とお前にお熱らしいな。どんな関係なんだ?」

 

「バイト先の社長さんです」

 

「そうか、なら後で茶菓子を用意しないとな」

 

「私情入ってません?」

 

「今日は休みだからな」

 

突然始まった姉弟の会話に久々に華を咲かす、千冬姉も千冬姉で色々と大変な立場なんだなぁとそう感じざるを得なかった。

 

「こうして話せるのはいつぶりかな」

 

ふと、千冬姉からこんな言葉が溢れた。

どうやらいつも忙しかったせいであんまり関わらなかったのを結構気にしてるらしい。

 

「さぁね、だけどこうしてまた身内として喋りたいかな、千冬姉」

 

「ふっ、そうか。ならその時間も作らないとだな」

 

お互いにそう話した後に俺は職員室を後にした。

 

─────────────

 

「さて、一夏は行ったか」

 

私、織斑千冬は弟である一夏が職員室を立ち去った後。

ある資料を取り出した。

 

「クロスボーンガンダム、なるほどお前は私がドイツに行っている間にとんでもない体験をしてきたんだな」

 

その資料はこの学園の生徒会長、更織楯無から貰った資料だ。

唯一の肉親である貴女は知らなければならないと彼女に言われた時は驚いたものだ。

 

「ふっ、内容が信じられないが事実なのだろうな」

 

いつ見ても信じられない、一夏が大規模テロを止めた立役者だと。

そして、裏向きにクロスボーンガンダムに乗って度々アルバイトと称して更織の特殊部隊として活躍してたこともな。

 

「教えてもらう条件にクロスボーンガンダムの条件付き使用制限解除は驚いたが、その程度は造作もないことだ」

 

楯無がクロスボーンバンガードとしての責務が発生する際の判断の時に使用制限を解除する。

それが条件だった。

 

「クロスボーンガンダムが必要になる時が必ず来ると彼女は予感しているのか、なるほど確かにあり得そうだな」

 

特殊部隊クロスボーンバンガード、またの名を海賊部隊。

一夏、お前は……いや、よそう。

これはお前が選んだことだからな、姉としてIS学園の教師として全力で手伝おう。

 

「だが、もし困ったら頼れ───私はお前より弱いがそう簡単にはやられはしないぞ」

 

唯一の肉親、唯一の姉として私はお前を助ける。

 

─────────────

 

「さて、部屋に戻ってきたぞ」

 

俺(一夏)は渡された紙を中身は単なる生徒会への参加要請ではあったが、俺は部屋に戻ると裏面にひっくり返した後にブルーライトを当てる。

 

「複製ISコア……しかも、出所不明と来たか」

 

中身はサナリィに引き渡した敵のISから奪ったISコアを解析してくれた結果だった。

複製のISコアらしく、第二世代ISなら女性なら誰でも動かせる品物らしい、ISコアにある自己進化機能などの複雑な機能はオミットされており単純にISを動かすためだけの機械らしい。

 

「シールドエネルギーも何もかもが劣化しているな、なるほどどおりでザンバーで一撃で落ちるわけだな」

 

さらに読み進めていくとどうやらこれは篠ノ之束は関わっていないことが確定してるらしい。

サナリィ傘下倉持研で束と同級生だった女性から自分程度に解析される雑な仕事はしないとのこと。

 

「変な信頼感だなぁ」

 

見ててそう思ったが、確かに束さんだったらこういうのは作らないだろうなという確信はあった。

 

「ふむ、それでクロスボーンバンガードをIS学園に駐留、活動させるべく活動、学園長並びに織斑千冬は交渉済みであるため、楯無あるいは最悪の場合は個々人の判断でクロスボーンバンガードの活動を可能とするか」

 

クロスボーンガンダムが自由に使用できるか……なるほど、たしかにこれなら不足の事態に対して対応できる。

 

「なるほど、とりあえず……生徒会に入っておくか」

 

読み終わった俺は生徒会に入ることを承諾する紙にサインをする。

その後はゆっくりのんびりと午後を過ごそうと思った。

 

「ヘッドセット装着」

 

が、腕が鈍るのも不味いと思ったので訓練用シミュレータを起動して仮想空間へ意識を飛ばす。

 

「いくぞ、X1」

 

俺は仮想空間内でX1を纏うと目の前にラファールが二、三機ほど現れて射撃兵装で弾幕を張ってくる。

 

「よっ、ほっ、」

 

俺はそれらの弾幕をクロスボーンガンダムの機動性と運動性を駆使して躱し、接近する。

 

「スクリューウィップ!!!」

 

そして、ある武装──スクリューウィップの射程圏内に捉えるとそのまま横に降り三機いるラファールのうち一体の武装を引き裂き、そのままの勢いで相手を拘束すべくシザーアンカーを打ち出してこちらに引き寄せる。

そして、そのまま蹴りを入れるモーションのままヒートダガーを突き刺し撃破する。

 

「おっと」

 

後ろからアラートが入り俺はビームシールドを展開してそれらの一撃を防ぐとそのまま撃破したラファールを土台にして蹴り飛ばし、そのままの勢いで二機に迫る。

 

「でりゃァァァ!!!」

 

そのままスクリューウィップを降り回し二機諸共地面に叩きつけようとするが、一機は躱されたがもう一機の方はそのまま直撃し地面に叩きつける。

 

「でりゃあ!」

 

そのままザンバーを地面に向かって投げてそのまま固定する。

そしてビーコックスマッシャーを拡張領域から取り出すと上にいるラファールに向かって放つ。

 

「よしっ!」

 

相手が回避行動に移したと同時に急降下し、ビームバリアを拳につけてそのままビームナックルを繰り出して地面に叩きつけたラファールを撃破する。

 

「このまま……ってエラー?」

 

そして、そのまま最後に残ったラファールを見ると同時にエラーが発生する。

誰かがヘッドセットを外そうとしてるらしい。

 

「シミュレーション中止!」

 

そう言うと同時にシミュレーションが終わり、俺は仮想空間から解放される。目の前には箒が何故か怒ってる表情をしていた。

 

「一夏、ゲームばかりしては身体に悪いぞ!!!」

 

「……ゲームじゃないんだけどなぁ」

 

俺はコイツが怒ってる理由が仮想空間戦闘シミュレーターだと気がつくとそう言ってぼやく。

 

「何を言っているさぁ!竹刀を持て!その根性を叩き直してやる!」

 

「……はぁ」

 

強引すぎないか?まぁ、構わないけど。

そうして、俺は箒に連れられて剣道場に赴く、そして俺は着替えもせずにそのまま竹刀を握って素振りをする。

 

「一夏、着替えないのか?」

 

「ああ、このままやるよ」

 

「怪我をしても知らないぞ!!!」

 

その後、胴着を着た箒が現れて心配するような声を掛けるが、俺はそう答えて竹刀を向ける。

 

「いくぞ!!!」

 

箒の方から強烈な一撃が放たれる。

剣道大会優勝者だ、迷い無い一撃にして極められた力とも言える。

正直、剣の腕前は俺よりも上の位置にいるのは間違いない。

 

「なっ───」

 

「ふっ!!!」

 

それは海賊流でなければの話だ。

俺は箒から放たれた一撃にカウンターを合わせるように避け、背後を取りビームザンパーで相手を切るような感じで面を入れた。

 

「後ろから……だと???」

 

「意外だったか?」

 

箒は突然のことに混乱しており、何やら考えが纏まらずにいた。

 

「一夏、お前……見ない間に何をしていた?」

 

「運送会社のアルバイト」

 

突然の質問に俺はそう答えると箒はとんでもなく疑問符を浮かべていた。

それを見た俺は竹刀を元の場所に返すと道場から出ようとする。

 

「ま、待ていち……」

 

遠くから呼び止める声が聞こえるも俺はそれを無視して立ち去る。

そういえば、何か忘れてる気がする。

 

「そういえば明後日、クラス代表決定戦じゃん」

 

しまった、専用機のことをすっかり忘れてた。

どおりで今日、お昼頃に呑気にお昼ご飯食べてるところを見て機嫌を悪くしたわけだ。

 

「───スイーツ一年分のために負けられないな」

 

だが、そんなことはどうでもいい。

俺は俺がするべきことをするだけだ。

待っていろ、スイーツ一年分!!!!!

 

「ん?」

 

ふと決心したと共に誰かに見られてるなと思ってその方向を見ると……

 

「───」

 

そこには居ないはずの少女がいた。

だが、俺が知ってる少女とは雰囲気が違いすぎていたし、なによりも目付きが違っていた。

 

「鈴?」

 

瞬きをすると共にその少女は消えてしまった。

───まるで、そこには元から存在しなかったかのように。

 

「───」

 

何か嫌な予感がした。

これから何かが起こる。

そんな予感がしていた。




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