似て非なる二人   作:clearflag

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早坂愛は踏み出したい(後編)

 スマホの画面に表示された時刻は、十二時四十五分。俗に言う昼時だ。時間を確認した才雅(さいが)は、スマホをズボンのポケットに突っ込み、視線を早坂に移動させる。彼女は、小ぶりなショルダーバッグからクリアファイルを取り出し、撮ったばかりのプリクラを大切そうに挟んでいた。女子って大変だなーと眺めつつ、これからどうするかを尋ねる。

 

「この後どうする? 何か食べてく?」

 

 早坂の返答が食べる食べないに関わらず、才雅は、外で食べて帰るつもりだった。池袋は言わずと知れたラーメン激戦区、適当に歩いて気になる店があったらフラッと入ろう、そんな風に漠然と計画を立てていた。

 一方、思わぬ彼からの誘いに、早坂のテンションは一気に上がる。緩む表情を必死に抑え、一瞬考える振りをする。元々、ゲームセンターからの流れで、お昼を誘うつもりではいたが、向こうから誘ってくれるなんて、嬉しいサプライズだ。

 

「うん、食べよ」

「何が良い?」

「何でも良いよ。ウチ、好き嫌い無いし」

「んー。何でもかぁ」

 

 何でもと言うのは、一見自由なようで、任された側のセンスが問われる問題である。案の定、才雅は悩む。早坂にラーメンはウケないよなぁと。一学期の期末試験で勝負した際に、負けた方がラーメンを奢るのはどうかと提案したことがあったが、オシャレな店が良いと見事に却下された過去がある。ここは一先ず、ラーメンは避けるのがベターだろう。熟考の末、彼は口を開く。

 

「じゃあ・・・・・・ファミレスにしよっか。色々あるし」

「ラーメンじゃなくて良いの?」

「えっ」

 

 意外や意外、彼女の口からラーメンのワードが飛び出すとは。才雅は、思わず引っくり返った声を出してしまう。

 

「いや、驚き過ぎだし」

「だって、ラーメンとか食べないでしょ?」

「別に食べなくはないけど。前に断ったのは、ダイエット期間と被ってたのとテストの勝ち負けでラーメンの奢りは賭けるものとしては弱いなって思っただけで、普通に食べるし」

「そ、そっか。俺はラーメン好きだから嬉しいけど、良いの? 本当に」

「うん。あ、でも量が多いお店だと残しちゃうかも」

「じゃあ、量を売りにしてなくて、テーブル席があるようなところにしよっか。ラーメン屋って言っても沢山店はあるからさ。俺、調べるよ」

 

 才雅はポケットからスマホを引っ張り出し、付近の店を調べ始める。心なしか、彼は嬉しそうだ。急に元気になったと言うべきか、エンジンがかかったと言うべきか。食欲が三大欲求の一つとは、よく言ったものである。

 実のところ、才雅はラーメン好きであり、頻繁に食べ歩いては、よくツイッターに写真を投稿していた。無論、早坂は情報収集用のギャルアカウントで彼のアカウントとは繋がっている。そのため、彼がラーメン好きなのは知っていたし、その上で二回も提案を断ってしまったのは、ずっと申し訳なく思っていた。今日が挽回のチャンスである。

 

「早坂。ここは? 写真見るとキレイそうだよ。良いコメントも上がってるし、量も普通みたい」

 

 才雅に促されて、彼のスマホを早坂は覗き込む。飲食店の情報を集めたアプリの画面で、条件を入れて調べていたようだ。場所は駅から離れる形になるが、最近、リニューアルオープンしたとかで、投稿される店内の写真は確かに綺麗である。ラーメンの量も特に多いと感じるものではなく、極めて一般的な店であろう。彼のチョイスは悪くない。

 

「へぇ〜良いじゃん。行ってみようよ」

 

 目的地が決まった二人は、ゲームセンターを出て歩くこと数分。調べたラーメン屋に到着した。席は程良く埋まっていたものの、待つこと無くすんなり案内された。学生は夏休みの期間だが、世間的には平日なのが大きいだろう。

 四人掛けのテーブル席に、二人は向かい合い座る。椅子に腰掛け早々、才雅はテーブルの上のメニュー表を開き、早坂に向けた。

 

「先、良いよ」

「ありがと。才くんも一緒に見よ」

 

 二人でも見やすいよう、見開きのメニュー表が間に置かれた。片側にラーメン、チャーハン、餃子などの料理名が並び、もう片側はドリンクメニューとなっていた。

 

「一応、味噌が売りの店なんだよなー」

 

 考えるように才雅は呟く。彼が言うように味噌ラーメンを看板とする店ではあったが、王道の醤油や塩、とんこつなど他の味も取り揃えている。これは来店客を悩ませる問題だ。

 

「じゃー、味噌ラーメンが良いのかな?」

「うん。無難に行くなら味噌かな。初めての店だし。もしくは普通に食べたいのを食べるか」

「だったら、味噌にしよー」

「俺も同じのにする。こっちのセットで」

 

 才雅が指差したのは、平日限定のランチセット。お好きなラーメン一つと餃子、半チャーハンが付いたお得なランチセットである。育ち盛りの若者や肉体労働者、よく食べる人間にとってはありがたい価格帯となっている。

 二人は注文を終え、しばらく待つとテーブルの上には料理が並んだ。味噌ラーメン一つの早坂は、才雅の前に並ぶ料理の数に思わず漏らす。細身に見えるが、やはり男子だ。

 

「よく食べられるね」

「お腹空いてるから余裕だよ」

「やっぱ、男の子は違うね〜」

「まぁ、普通の女子よりは食べると思うけど。バンドメンバーは、俺よりもっと食べるよ」

「マジ?」

「マジ。でも、運動部なんかはもっと凄いだろ? 早弁した上で、昼休みにまた食べたりしてるじゃん」

「あー、確かにやってるよね。ああ言うのって、食べるのも練習なんでしょ? タッパーで食べてる人とかも見るし」

「居る居る。あれは次元が違うよな」

 

 二人は、食事を楽しみながら他愛もない学校の話で盛り上がる。やっぱ、楽しいなぁと早坂は思う。彼は裏表が無くて、自分がちゃんとあって、素直で、自身とは対極に位置する人間だ。だからこそ、惹かれた。決して傲慢では無いし、傲ることも無い。時々、そこを履き違えた秀知院生が居るのは、何とも嘆かわしいことであるが。  

 

「ねぇ、今度さぁ────」

 

 前に誘ってくれた店にも連れて行って。早坂は、そう言葉を続けるはずだった。この後、海で遊ぶ予定もあるが、かぐやと白銀を含めた四人であり、彼と二人で遊ぶ予定ではない。そのため、次に繋がる約束をしておきたかった。

 しかし、一人の少女の登場によって状況は一変する。

 

「あれれ〜。早坂さんと黒野(くろの)くん?」

 

 頭の黒いリボンがトレードマークの藤原千花だった。可愛らしい見た目に反し、彼女もまた、無類のラーメン好きである。住まいの渋谷区松濤から離れた場所であっても、都内であれば藤原にとっては守備範囲、例え寂れた外観の店だろうが彼女の嗅覚に引っ掛かりさえすれば、躊躇いなく突撃する。その姿は、まさに猛者である。

 突然の天敵登場に、早坂の脳は急速な回転を強いられることとなる。せっかくのデートを邪魔されては、堪ったものではない。しかし、藤原の声掛けに反応したのは才雅が先だった。

 

「藤原・・・・・・何してんの?」

「何って、ラーメンを食べに来たに決まっているじゃないですか!!」

「家、こっちの方じゃないだろ」

「今、言ったじゃないですか、ラーメンを食べに来たって。私は、この店が目的で来たんですよ。最近、リニューアルオープンしたとかで、気になっていたんです」

 

 藤原は腕を組み、そんなことも知らずにこの店のラーメンを食べているのか、と言いたげな呆れた表情を浮かべる。

 一方の才雅。今の口振りに加え、女子高生が一人、ラーメン屋に乗り込むなんて、相当な手練れだ。コイツ、やるなと心の内で一人称賛を送る。と、その前にずっと立ち話もあれだろう。店員が水の入ったコップを手に、怪訝な顔でずっとこちらを見ている。

 

「・・・・・・座れば?」

 

 才雅と早坂が座っていたのは、四人掛けのテーブル席。才雅は通路側に座り、早坂は壁側に座っている。そんな通路側に座る才雅は、空いている自身の隣の椅子を引いた。

 

「えっ、良いんですか? でも、お二人はデートじゃ・・・・・・」

 

 ニヤニヤと興味津々の目を才雅と早坂の間を何度か往復させる。この時、ずっと無言の早坂は内心では相当な(おこ)であり、デートだと思うなら最初から話し掛けるなよと、かぐや顔負けの絶対零度の視線で、藤原の体に穴が空きそうな鋭さで睨み付ける。当の彼女は全く気付かない。

 再び答えたのは、才雅。彼は、みんな恋バナが好きだなぐらいにしか思わなかった。

 

「いや、違うよ。普通に遊んでただけで」

「なんだーそうですかー。じゃあ、お邪魔しますね」

 

 少し残念そうな、期待外れな顔を一瞬見せるも、いつもの天真爛漫な笑顔を浮かべ、藤原は才雅の隣の席に着く。

 その様子を見ることしか出来なかった早坂の拳は震える。自身は、彼とは付き合っていない。つまり、ただの友人関係だ。だから、デートを否定するのは間違っていない。間違っていないけど、舞い上がっていたの自分だけだったと分かる。きっと、突然現れた藤原千花とそう大差無く思われているのだろう。ずっと自信だけはあった、彼と一番仲の良い女友達は自分であると。その自信が今、スッポリと抜け落ちて行った。

 

(そりゃーあっちに行けとは言えないけどさ・・・・・・)

 

 藤原は彼との共通の友人である。席に招くことを批判するつもりはないが、いつもの軽口でデートだと冗談でも言ってくれれば良かったのにとか、もう少し濁す言い方があっても良いじゃんとか、色々と考えてしまう。

 メニュー表にかぶり付き、どうしようかと独り言をブツブツと唱える藤原を横目に、才雅は早坂に目配せをする。口パクで、ごめんと伝える。俯く彼女に伝わったかは微妙だが、急に大人しくなったものだから、心配だった。普段から廊下などで二人が話すところは見ていたし、同席は問題ないと判断したのだが、不味かっただろうか。

 

「ゲームセンターに行ったんですか!?」

 

 食事を先に終えた才雅と早坂は、ラーメンを啜る藤原に付き合っていた。午前中に、ゲームセンターへ行ったと言う二人の話に藤原は驚きを示した。お固い父親を持つが故に、彼女は漫画、雑誌、電子ゲーム類を禁じられている。とは言え、今の世の中、色々と抜け道は存在する。彼女が所属するテーブルゲーム部────通称、TG部も内の一つである。ゲームセンターについても、ぶっちゃけバレなければ問題ない。しかし、ウッカリ発言がどう周りに影響するのか分からないので、あくまで悲劇のヒロインを演じなければならない。

 

「良いな・・・・・・。ウチはお父様が厳しいので行けないんですよ」

「そう言えば、前に言ってたよね」

 

 肩を落とす藤原に、早坂は少し同情するも、彼との二人の時間を奪うだけでなく、易々と隣の席に座ったことを許すつもりはない。

 

「あ、そう言えば、お二人はラーメン好きなんですか?」

「俺は好きだよ、この店に誘ったの俺だし」

「なるほど、なるほど。この店を選ぶとは、お目が高いですね」

「何で上からなんだよ」

「そりゃもう、私は結構食べ歩いていますから。そこら辺の高校生には負けませんよぉ?」

「そこら辺・・・・・・」

 

 ドヤる藤原は、フフフと笑みを溢す。良からぬことを企んでいる顔だ。

 

「そんなお二人に私から良い提案があります。学校にラーメン部を作りましょうー!!」

「「ラーメン部!?」」

「ほらもう三人居るじゃないですか」

 

 秀知院学園では、部員が二名以上かつ活動内容が認められれば、部として発足が出来る。それにしても三人とはどういうことだろうか。一瞬、疑問符を浮かべたが才雅と早坂は、自分たちがカウントされていると直ぐに気付く。

 

「そんな食べるだけの部活なんて認められないだろ」

「ウチもそう思う〜」

「ふふ、甘いですね。もちろん、表向きは中国文化研究部とかにしておけば良いんですよ。良いですか。秀知院は、一学年当たり約五パーセントが留学生です。十人程度ですね。中でも近隣国である、アジア圏の生徒は必ずと言って良いほど、毎年入学して来ます。留学生との交流を通して、歴史や文化に興味を持ったってことにすれば良いんですよ。ラーメンはその内の一つです!!」

「お前、中国人の友達いないだろ。詐欺じゃん」

「てゆーか、本場のラーメンと日本のラーメンは別物って聞くけど」

「な、何でもそんな冷たいこと言うんですか!?」

「だいたい、軽音とバイトあるから掛け持ち無理だし」

「ウチもバイト〜。書記ちゃんだって生徒会とTG部あるでしょ?」

 

 しかし、藤原はめげない。チッチッと人差し指を左右に揺らす。ラーメンは、今や日本の国民食である。それだけメジャーと言うことは、庶民の料理と言い換えることも出来るだろう。全体的に味付けは濃い目、背脂やニンニクがたっぷりとスープに使われ、麺をズルズルっと荒っぽく食す。それが、ラーメンと言うものである。

 藤原自身、TG部の面々とラーメン屋に行くことはあるにはあるのだが、本当にごくたまにである。どちらかと言えば、甘いデザートのあるファミレスやカフェを選ぶことが多い。今でこそ、女子もラーメン好きの声を上げやすい世の中になったとは言え、秀知院学園の女子は一味違う。一般的にラーメンと言えば、本場仕込みの高級中華を指す。だから、こうして一人で食べに行くことがしばしばなのだが、やはり人との会話は楽しいもの。もしここで、才雅と早坂を上手く引き込むことが出来れば、それは楽しい放課後になることだろう。

 

「そこは問題ありません。活動は週二回にしましょう」

「週二でラーメンは太らない?」

 

 早坂からの痛いご指摘。

 

「では、内一回は自主練にしましょう。流石に週一の部活はカッコ付きませんからね。週一、みんなで気になるラーメン屋に行って食べる日。もう一日は、自由な日にして個人で食べに行っても良いですし、何ならカップ麺でも良いです。休みたい人は休みにしましょう。何事も休息は必要ですからね!!」

 

 と言うより、ほぼ休息である。そして、活動内容は放課後の寄り道レベルと言って差し支えないだろうし、藤原が始めに口にした中国文化研究なる趣旨は、知らぬ間に綺麗サッパリ無くなってしまっている。

 才雅は溜め息を一つ。これは絶対に認められる気がしない。

 

「百歩譲って同好会だな。秀知院(ウチ)って、同好会の制度あったっけ?」

「否定ばっかしないで、どうやったら部になるか考えて下さいよ!!」

 

 嘆く藤原。しかし、これぞ彼女の人を巻き込む力である。人の迷惑は二の次で、自身の欲を満たすために行動を取る。天然発言と空気の読めない行動が日常の藤原であるが、流石は政治家の娘と言えよう、口の上手い腹黒さを合わせ持っている。現に、才雅が悪いみたいな空気を彼女は醸し出している。彼は完全に巻き込まれた。

 

「いや・・・・・・俺に言われても」

 

 才雅は言葉を詰まらせる。単純に困惑していた、藤原の対応に。もちろん、早坂は黙って見ていない。彼に助け舟を出す。

 

「じゃーさ、書記ちゃんがどうしてもやりたいって言うなら、とりま申請してみたら? 他に入りたいって人も居るかもよ」

「おい」

「そ、そうですよね!! 何事もチャレンジが大事ですよね!! 良いですか、黒野くん。そうやって正論ばっか言っていると、石上くんと同じ正論で殴るDV男になっちゃいますよ?」

 

 早坂の一声で元気を取り戻した藤原は、ビシッと効果音が付きそうな力の入った指差しが才雅に向けられる。

 

「人に指差すなよ」

 

 その後、藤原も食べ終わり、三人は会計を済ますと店を出た。店内は冷房が効いていたが、外は相変わらず暑い。

 

「早坂、良いのかあんなこと言って?」

 

 才雅は、コソッと早坂の側に寄り耳打ちをする。ちなみに藤原は、二人に背を向けて何処かへ電話をしていた。食事中に着信があったのかもしれない。

 

「えー何がー?」

 

 トボけた振りをして顔を背ける。覗き込んで来る彼の顔に、早坂の脈は早くなる。不意打ちで顔を近付けられるのは心臓に悪い。そりゃまぁ、妄想の中では顔がゼロ距離になるようなことを幾度もやって来たが、生の破壊力は全くの別物である。

 

「ラーメン部」

「まっ、承認は下りないでしょ」

「発足したらどうするんだよ」

「週一ならいーんじゃない?」

「軽いな、おい」

 

 藤原は、通話中のスマホを耳から離し、終了をタップする。我が道を行く彼女は、振り向くと口を開いた。

 

「じゃあ、私はタクシー呼んだので」

「タクシー使うのかよ」

「はい、もうお腹いっぱいなので」

 

 元気よく答えは帰って来る。駅まで少し距離はあるが、徒歩圏内である。十分あれば着くはずだ。そこをタクシーで帰宅を選ぶとは、彼女もまたお嬢様なのだと才雅は再認識する。周囲からは、金持ちの家の子が通う学校として、秀知院は位置付けられることが多いが、一言で金持ちと言っても程度は様々なのだ。

 

「ん?」

 

 グイッと、才雅が斜め掛けにしていたサコッシュのショルダーベルトが引っ張られた。隣に立つ早坂である。

 

「ねー、ウチらも帰ろうよ」

「うん、帰ろっか」

 

 二人は、藤原に別れを告げ、駅を目指し歩き始める。別れ際に藤原は、二学期になったら部活を発足させようだのアクセル踏みっぱなしのテンションであったが、綺麗サッパリ忘れていますようにと、才雅は密かに祈ったのだった。

 

「ラーメン、美味しかったね」

 

 早坂は、満面の笑みを向ける。途中、予期せぬ乱入はあったが、一緒にお昼を食べることが出来たのは良かった。

 

「な。早坂の口に合ったみたいで良かったよ」

「才くんが良い店見つけてくれたおかげでしょー」

「いやーたまたまでしょ。近くで調べただけだし」

 

 へへへと照れたように才雅は笑う。

 早坂は、一呼吸する。今は難しいかもしれない。けど、振られたわけではないのだから、諦めるつもりはない。小さな一歩でも良い、距離は縮めて行きたい。

 

「ねぇ。前に誘ってくれて行けなかったラーメン屋さん。そこにも連れて行ってよ」

「あ、良いね。学校の帰りに行きやすいところだからさ。今度、行こっか」

 

 その後、週末に行く海の話をし、駅まではあっという間の時間だった。

 

「じゃっ、今日はありがと。ウチは買い物して帰るから」

「おう。気を付けてな」

 

 二人は共に手を振り、人込みへと別れて行く。

 

 いざ、海へ────。

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