彼らの言う本物   作:Act17

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仮面と初の依頼者

キョロキョロ スッ ガシッ

「どこへ行こうというのかね?」

「チッ てかそのネタ何で知ってんだよ。」

「なんか知ってた。あとせめて昨日言ったあの人が来るまではいてもらうから。ね?」

 

「遅かったわね。佐藤君とさぼり谷君。」

「勝手に名前を変えるな。谷しか合っていないじゃないか。何で佐藤には言わないんだよ。」

「それはそうだけど、さぼろうとしてた事実は変わんないよ?それに先に比企谷君連れていくために少し遅れるって連絡してたし。」

「ほんとにさぼろうとしてたのね。」

「お恥ずかしながらね。」

コンコンコン 「どうぞー」

「ひゃっはろー」

「「あれ今日は仮面をつけてないんですね。」」

え?なんでハモったの?

「今日はって二人とも姉さんにあったことあるの?」

「まさか比企谷君も知ってるとは思わなかったけどね。僕はゲームのリアイベであった。」

「事故の時に少しだけ…な」

「二人とも初対面で仮面見破ってきて驚いたよー」

「言い方悪いですけどなんか多くの人がよく言う“理想”ってものにものすごくあってて逆に不自然で不気味に見えたんですよね。」

「初対面で見抜ける人なんてなかなかいないはずなのに、この場所に二人もいると逆に恐ろしくなるわね。」

「マジでそれはそう。」

「でも仮面かぶってるとなんか威圧感感じる気がしてどうも苦手なんですよね。」

「もう少し言葉を考えなさい。失礼谷君。」

「雪ノ下さんもその名前罵倒あんましないほうがいいですよ。さぼろうとしてたのはこいつが悪いとはいえ。」

「そういえばだけど、二人って仲良さそうだけどいつから?」

「確か去年の6月あたりだったと思います。たまたまゲーム中に息があってフレンドになってった感じですし。そのせいでリア友じゃなくてまだゲーム仲間って解釈してるらしいですが。」

「何もそこまで言わなくてもいいだろ。」

「高校生活を振り返って」

「すみませんでした。」

「なんて書いたの?お姉さん気になるなー」

「印象的過ぎて最後の一文は覚えてるんでそこだけでいいなら。『結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ!』って書いてあって笑いそうになりました。」

「それはちょっとwww」

陽乃さんはもうケラケラどころか大笑いしている。

「これ読んだ時思いましたね。発言と雰囲気を直せ!と。今思ったけど二人ともいいところがあるのに言動で印象ぶっ潰してるからそれさえって感じだと思うんですけど。」

ほんとに本質だけ言えば完全にいい人な分もったいなく思っちゃう。

「なんか微妙に褒められてるのかけなされてるのかわからないわね。」

 

コンコン 「どうぞー。」

「し、失礼しまーす。」

「あら、確かあなたは、2年F組の由比ヶ浜結衣さんよね。」

「名前知ってもらえてたんだ。というよりそこで笑ってる人はだれ?」

「雪ノ下さんの姉の陽乃さん。で、依頼だと思うんだけどなんの依頼か教えてくれない?」

「一年前、入学式の日に、逃げたペットをかばって引かれた人がいて、お礼をしたいんだけど…」チラッ

「あー、いったん席外す。俺がいると相談しにくそうだし。」

「私も帰るねー。」

 

「で、たぶん比企谷君にお礼がしたかったけど、誰も知らなくて探してほしいってのが一つ、あとはお礼で何か送りたいってこと?」

「そう!」

「よくわかったわね。」

「入学式のお礼って言ってる時点で気配消してて見つかってなかったのわかったからね。あの捻くれやろう。」

「いつもなんだね。」

「お礼で送るものって言っていたけれど何を送るつもりなのかしら?」

「クッキーを送りたいんだけど、失敗したのはちょっと…」

「なるほど。材料買ってくる。家庭科室の利用許可取って家庭科室行っといて。」

 

 

「荷物もってどこ行くんだ?」

「依頼者がクッキーを送りたいって言ってたから家庭科室に。」

「俺はかえって「いいはずないでしょ。」「はいはい。」

 

「材料を買ってきてくれたことだしとりあえず一度作ってみてくれない?」

完成後

「うーんこれは…」

「比企谷君に味見してもらいましょうか。」

「これは味見ではなく毒見っていうんじゃ?」

「ほんとごめんだけど、ジョ〇フル本田で見たことある。」

「失敗だよね…やっぱりあたし才能ないのかな?みんなみたいにうまくできないし…」

「言わせてもらうけど才能なんて持ってないよ。普通はね。才能があったほうがその道において優位である、というだけで、才能がないとできないのは命にかかわるようなことだけ。努力しないならただの傲慢な嫉妬だからね。シチューにセミの抜け殻入れてるわけじゃないんだし、アレンジよりも基本から、だよ。レシピ通りにやった結果失敗したんじゃなくて思いっきり目を離したすきに桃缶入れるようなことしたからだと思うし。」

「それにみんなみたいに?そんなのできるわけがないじゃない。誰もあなたじゃないんだから全部同じなんてそれこそ不気味よ。その周囲に合わせようとするのやめてくれるかしら。ひどく不愉快だわ。自分の不器用さ、無様さ、愚かしさの遠因を他人に求めるなんて恥ずかしくないの?」

「・・・」

「二人とも言いすぎだ。由比ヶ浜が黙っちまったじゃねえか。」

「「そうね(そうだね)。言い過ぎた。ごめんなさい。」」

「か…かっこいい。」

「「「へ?」」」

「なんか二人とも本音って感じがする。」

「ならよかったけど…どうすればいいと思う?」

「料理しない。」

「ヒッキーひどい!」

「それは最終手段よ。」

「それで解決するんだ!?」

「さっき言ったじゃん。アレンジなしで作らせるって。」

 

完成&試食

「うーん。おいしいんだけど…」

「質問なんだが、送りたいのっておいしいクッキーなのか?それなら市販のクッキーでいいだろ。」

「確かに。黒焦げとか、グルテンフリー中の人にあげようとしたとか、アレルギーでないならお礼の品としては十分だよね。」

「食べ物のプレゼントはこういう地雷みたいなのが多いから少し送りずらいのよね。」

「たろっち、アレルギーはわかるけど、グルテンフリー?って何?」

「読んで字のごとくなんだがな…」

「要するに、グルテン、つまり小麦粉を使用した料理を食べないようにする、一種のダイエットみたいなもの。食べ物の贈り物で一番地雷になりやすい上に、気まずくなりやすい。」

「黒焦げは嫌がらせと取られても文句は言えないものね。」

「三人ともありがとう!」

「ちょっと待て、せっかく作ったやつその恩人に渡さなくていいのか?」

「もう渡せたからいーの!」

「何であそこまで空気を読めるのにそこだけ気づかないのかしら。」

「それが比企谷クオリティ。」

むしろなぜハチは気づかないんだ?

ここまでくるとハチも闇抱えてそうなんだけど…

これどうにかして相談乗れたりしないかな?




あだ名とりあえずたろっちになりました。
ヒッキー発言に言及がなかったのは、大笑いしていた陽乃さんに気を取られて最初に八幡がいることに気づかなかったことで部室で呼ぶことがなく、家庭科室では言ったもののツッコむタイミングもなかったので言及ありませんでした。
ここからは投稿頻度絶対下がることを報告します。

台本形式(セリフ前に名前あり)の方がいい?

  • 台本形式にしろ
  • 第本形式の方がいい
  • 別にいらない
  • 入れるな
  • 作者に任せる
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