その後、
「ジロー、あなた、なぜここに来たの」
ミツ子はジローが横浜になぜいるのか問うた。
「なんで、僕はただ怪しいの男を追っていたら、いつの間にかここへ来ていたわけで」
それに対し、怪訝な表情をしながら答えるジロー。今度はその彼が
「ミツ子さんこそ、なんでここに」
こう言い返すと
「そ、そ、それは・・・・」
と答えようとした瞬間
「うっ」
2人の傍らにいた少年が目を覚ました。
「あなたたちは・・・・・」
彼はまだウトウトしながら、その場にいるミツ子とジローに問いただす。
「私はミツ子。そして、こちらがあなたを助けてくれたジローよ」
ミツ子は少年に軽く自己紹介をした。
「あ、あ、ありがとう・・・」
少年はお礼を岩とした瞬間
「あっ」
何かを思い出し、
「あの人は!あの人は!」
大きな声を出した。
「あの人?」
突然の出来事に戸惑うジローとミツ子。そんな中
「あはは」
続けて、謎の声が聞こえてきた。3人がその方を振り向くと
「あの男は」
「まゆみさん」
そこには謎の男が。その腕には女性が、ミツ子に勝るとも劣らない美少女が気絶しているではないか
(あの男がきっと、ジローが追っていたやつだわ。それにしてもあの子は一体・・・・)
それを見たミツ子はこう疑念を抱いた。そして、
「見ろの俺の姿」
男は正体を現した。
「俺はダークの試作工作ロボット;グリーンダヌキ!」
それは新たな敵であった。
「高瀬博士に伝えろ!娘の命が欲しければ、一人で地獄谷に来いとな」
彼はこう言い放つと
「がはは」
すっ
姿を消してしまった。
「よくやったぞ!グリーンダヌキ」
この光景をスクリーンで見ていたギルは思えず笑みを浮かべるのだった
「ねぇ、あなた、高瀬博士のことを知っているんでしょ!私のお父さんは博士の親友なの」
一方、激しく動揺したミツ子は少年に詰め寄っていた。
「博士は死にました」
「えっ」
そんな彼女は衝撃の事実を告げた。
「話せば長くなりますが、博士は秘密の研究所で亡くなりました。しかし、僕は彼から遺言を預かりここへ」
といいつつも彼の話は長くなってしまったので要約すると
博士から遺言を預かった彼は横浜にいる娘のまゆみの元へやってきたが、2人でいるところにダークの襲撃を受け、彼はまゆみを逃がすために戦ったが、あえなく彼女を奪われてしまったということだった。
「そうなの」
それを聞いたミツ子はなぜ、彼がジロー同様に変身して戦っていたかとは聞かなかったが納得したようだった。
「こうなったことには僕にも責任があります」
そうこうするうちに少年はこんなことを言い出し、地獄谷へ向かおうとする。
「待て!君一人では危ない!」
そんな彼をジローが制した。
「止めたって無駄ですよ」
「その足でどうやって行くんだ」
「それは」
こんな風に少年がまごまごしているうちに
ブゥゥーーーン
「あっ」
ジローはサイドカーを呼び寄せた。
「さぁ、早く乗りなよ。ボヤボヤとしていると追いて行ってしまうぜ」
「わかったよ」
それに手早く乗ったジローは少年を催促して、助手席に乗せ
「ではミツ子さんは邸で待機していてください」
と彼女に行って、
ぶぅーーーん
地獄谷へ向かって行ってしまった。
「ジロー・・・・・」
ミツ子は不安気な様子で彼らを見送るしかなかった。
そのころ、この一連の事件に
「己、ダークめ!よくもわれらオミクロンの縄張りを汚しおって・・・・・」
と言葉震わす存在がいた。
「そのうえ、まゆみを誘拐するとは」
それは高瀬博士の助手の山形という女である。やがて
「まぁいい・・・すぐにデガンダーの恐怖というものを嫌というほど味わるだろう。嫌という言うほどにな」
彼女は落ち着きを取り戻すと笑みを浮かべて、こうつぶやいた。