ーちいさくなーれー
海賊として旗揚げしてから早くも6年が経った。
手下も増え俺自身の懸賞金も1000万ベリーにまで到達した。
このまま海賊を続けて行けば東の海を俺が支配する時もそう遠くはないだろうと、そう思っていた。
「ん…?揺れが強くぅお!?な、なんだ!?何が起こった!?」
突如として船が強い揺れに襲われ船内のあちこちで物が壊れる音が響き渡る。
操舵手が岩にでもぶつけやがったか?
俺は何が起きたのかを確認する為にすぐさま甲板に飛び出した。
「うわぁぁぁ!?くっ…くるな!くるなぁぁぁ!?」
「死ねっ!死ねぇぇぇ!?」
なんだアレは……。
「ちくしょぉぉぉぉ!?俺達をどうするつもりだぁ!?」
手下達が怒声を…悲鳴をあげながらソイツに向かって銃を乱射しているがソイツにとっては文字通り豆鉄砲、いやそれ以下にもなっていないのだと即座に理解させられた。
一言で言えば巨人だ、それも山よりデカいなんて言葉じゃ足りない程にバカデカい巨人。
こんなバケモンいったいどこから湧いて出やがった!?
そして俺の船が今ソイツの手の平の上にあるのだと気づいた時には、もう何もかもが手遅れだった。
俺も、手下達も、大事な船も、何もかもが落ちて行く。
このままだと派手に海面に叩きつけられて俺達は死ぬだろう。
「くそっ…!ふざけんなよ!てめぇは死んでも殺してやるクソッタレがぁぁぁぁ!!!」
そうして俺達の海賊人生は唐突に終わりを迎えたのだった。
「海賊つーかまえた」
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私には前世の記憶がある。
この世界とは違う化学で発展した世界で生きていた記憶だ。
テンプレよろしくトラックに轢かれたり神様に会った覚えも無いけど。
転生先はこの世界にしてはとても平和な村で両親も理解があり優しい人達だった。
だから最初は第2の人生でスローライフなのかなと思っていた。
【ゴールド・ロジャー公開処刑!!】
このニュースを知るまでは。
なんとこの世界、あの少年週刊誌で人気の『ワンピース』の世界だったのだ。
ストーリーはゴムゴムの実の能力者モンキー・D・ルフィが各地で仲間を集め海賊王を目指すというもので、私が覚えてるのはワノ国に入った辺りまで。
それ以降はまだ読んでないから分からないけど、今世でやりたいことは決まった。
私はこの世界のいろんな所を見に行く!そしてあわよくばルフィ達の冒険をこの目で見る!ローグタウンとかバラティエとか空島とか他にもいろいろと。
その為にもまずは鍛えなくちゃね。悪魔の実は無理でもせめて覇気は覚えたい、特に見聞色の覇気。感知能力は大事ってことで頑張るぞー!おー!
という感じで修行を始めた結果、数年の時をかけて無事に武装色の覇気を習得した。
更に修行中に買った型崩れフルーツセットの中に悪魔の実が混じっていて気づいたら能力者になっていましたなんて事もあって合わせて能力の修行もした。使いやすい能力でほんとよかったって思う。
そうしてなんやかんやあって旅に出た私は今、海兵さん達に囲まれております。
名前も能力も書いてない第1話があってもいーよね?|ू・ω・` )