ガールズ&パンツァーイェーガー   作:Valid Bear

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第11話 学園十色

「Hey!そこのM18ー!あなた達がまほの言う『面白い助っ人』かしらー!?」

「面白いかは知らないけどどうぞよろしくー!……しかし、輸送機ってスーパーギャラクシーだったのか」

 

 金曜日。

 沖縄空港に向かった私達を迎えたのは、側面にサンダースの校章が描かれたC5Mスーパーギャラクシーだった。

 ヘリか何かだと思ったらまさかの超大型輸送機登場である。

 さすがサンダース、金持ってるなぁ……。

 

11話 学園十色


 

「私はケイ!こっちはアリサでパイロットがナオミね!今回はヨロシク!」

「M18車長の鴻上葵です。お手数を──」

「No problem!!大した距離じゃないからね!」

 

 さすがアメリカ風の学校なだけあって、隊長さんのテンションも高いなぁ……。

 なにも校風に引っ張られる必要は無い気もするが。

 

「そういえばランチは済ませてある?色々あるけど」

「色々、と言いますと?」

「ハンバーガーにチーズバーガー、ポテトにコーラもあるわよ」

 

 バーガーショップかここは。

 

「それ、絶対優香に言わないでくださいね。太ったら私達までダイエットに巻き込まれるので」

 

 昼食会で食べ過ぎたのを消費する為に何故か私達までビリーズブートキャンプをやらされたばかりである。

 何故そんな古いものをと思ったが、当時流行しただけの事はあり、結構キツかった。

 正直二度とやりたくない。

 

「そう?そしたら着くまでゆっくりくつろいでて。色々見ててくれても構わないわよ」

「ありがとうございます」

 

 ……あんな食生活なのにケイさんスタイル良いんだし、優香はケイさんに弟子入りすれば良いのでは無かろうか。

 

 その後、持って来ていたサンドイッチを食べたり、ケイさんから渡された今回の試合会場の地図を頭に叩き込んだりしていると、それそろ着陸するから近くのシートに座っていてくれと言われた。

 流石はジャンボジェット、日本縦断も一瞬である。

 ナオミさんは着陸も完璧にこなし、エプロンに駐機する。

 そして機体が固定されたのを確認して、私達とM18は北の大地に降り立った。

 

 

 

 

 

 ただ着いたからと言って、すぐに試合会場へ向かう訳ではなく。

 この空港で1晩を明かした後、戦車で試合会場まで走っていくらしい。

 黒森峰の飛行船しか見えないが、恐らく他校は鉄道で来たり海路で来たりしているのだろう。

 聞けば大洗の車輌を含めて30輌になるように、合計22輌で殴り込むらしいし。

 どんな戦車軍団が出来上がるのかちょっと楽しみである。

 

「アオイー!!ちょっとこっち来てもらえるー!?」

 

 そんな事を考えていたらケイさんに呼ばれた。

 そちらに目をやると何故か大洗の制服を着たサンダースの面々がいた。

 

「その制服は一体?」

「『ほら、今私達って大洗の生徒じゃない?それなのに元居た学校のタンクジャケットを着てるのは変じゃない?』って言って、ダージリンが用意してくれたの!もちろん貴女達の分もあるわよ!」

 

 ……それは多分ダージリンさんが着てみたかっただけな気がするのだが、まぁ言わなくても良い事だろう。

 私も着てみたいし。

 

「えっと、カホがS、マコトがM、ユウカがLでアオイがLLね!ハイ!」

「そのサイズ情報はいったいどこから?」

「ン?一緒に入ってた紙に書いてあったわよ?」

 

 ……ダージリンさんとは会った事は無い筈なのだが、何故服のサイズまでバレているのか。

 優香と私ではパッと見た体型がほとんど変わらないのに、ちゃんとサイズを変えてくれる気の利きっぷりがむしろ怖かった。

 

 翌朝。

 ケイさんの「お姉ちゃんが1番に駆け付けなきゃ」との一声で黒森峰が先発し、私達とサンダースは少し時間を置いてから出発する事となった。

 試合開始時刻に合わせ、移動を開始する。

 聞けば黒森峰、サンダース以外にも、聖グロリアーナとプラウダを初めとする各校が海路や陸路で会場まで移動中らしい。

 高校戦車道における4強とも呼ばれる各校が、今年の王者大洗女子と肩を並べて戦う事になる。

 

 なんだかとんでもない所に足を踏み入れつつある気がするのだが、気のせいだろうか。

 ……まぁ今更か。

 

 

 

 

 

 市街地を抜け、試合会場となる演習場に到着。

 普段ならここで結構長い検査が入るのだが、今回は非常にスムーズだった。

 うちみたいな魔改造車が少ないのもあるだろうが……、これは推測だが、今回の増援には戦車道連盟も1枚噛んでいるのだろう。

 最低限の確認を受け、演習場内へと乗り入れる。

 検査中にはプラウダと聖グロリアーナ、そしてCV33を載せたトラックも到着、検査を受けていた。

 ピザの校章となると……、やはりアンツィオか。

 見た事がある顔ぶれがトラックから豆戦車を降ろしていた。

 確か全国大会の2回戦ではP40を使っていた筈なのだが、今回は出せなかったのだろうか。

 

「アリサ!ナオミ!行くわよ!GO!AHEAD!!」

「「YES!MA'AM!!」」

 

 サンダースの3輌が移動を開始したので、とりあえずそれに付いていく。

 一応アメリカの車輌だし、違和感なく、……違和感はあるな。

 他が全部シャーマンのバリエーションだし。




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