弟が英雄になるのを見守るのは間違っているだろうか   作:猫咲己

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神との出会い

 いかにも田舎から来ました。といった風貌の白髪赤目の少年は、わあぁ、と声を漏らし見えない誰かに語りかける。

 

「ここがオラリオだって!!凄いなぁ…、僕は英雄に……は未知を探して!楽しみだね!え?秘密なんだから話かけるな?ごめん…行こっか!」

 

 少年は走り出す。この世界の中心、迷宮都市オラリオの象徴、バベルへと。

 

 

 

「あの〜冒険者になりたいんですけど…」

 

 ダンジョンを運営管理する「ギルド」の窓口受付嬢エイナ・チュールは仕事上、頻繁に聞くセリフを耳にして顔を上げた。

 目の前には細身、白髪赤目の少年見たところ十四、五歳であろうか。また変わった冒険者希望が来たな、と思いつつマニュアル化された質問をする。

 

「はい、分かりました。ファミリアには所属されていますか?」

「い…いえ、まだです。その、紹介して貰えたり…。」

「それでしたら、こちらで現在団員募集をしているファミリアを紹介しますのでそちらの方に行ってみてください。」

「ありがとうございます!行ってきます!」

 

 も、もう居ない…どこかのファミリアに入れるといいけど…。そんなことを思いながら彼女もまた仕事へと戻っていく。

 

 

 

 あれから1週間、現在彼は裏路地で黄昏ていた。

 冒険者になって英雄への第一歩だ!と意気込んでいたものの一歩目から躓くとは思いもしなかった。

「あはは…ありがとう、貯金も無くなりそうだしバイトしなきゃね。オラリオの未知探しも先になりそう、ごめんね…」

 

 地面を見つめ、トボトボと歩いていると目の前に人の影が。

 顔を上げてみると、たゆん、と音が聞こえてきそうな素晴らしい光景があった。お爺ちゃんの言葉が蘇る。ダンジョンではないけど出会いを求めるの間違ってなかったよ…。

 

「…い、おーい!そこの君!」

「…はい?なんですか?」

「君、僕の最初の家族にならないかい!?」

「……な、「な?』なります!ならせてください!」

「うおぅ…自分で誘っといてあれだけどいいのかい?こんなどこの誰とも分からない神の眷属になっちゃっても」

「いいんです、あなたの眷属にしてください!」

「そ、そうかい?あ、自己紹介がまだだったね。僕はヘスティア!君の名前は?」

「ベル、ベル・クラネルです。神様」

「よし!ベル君!早速だけど僕たちの家に帰ろうじゃないか!さあ、行こう!」

 

 

 

「それじゃあ、家族の証の『神の恩恵(ファルナ)』を刻むよ!ほら上を脱いで横になって!」

「は、はい!え?こういう時のとっておきがある?…優しくしてください?」

「誤解を招くような言い方はやめるんだ!?」

 

 

 

 




書くって難しいですよね笑
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