寄生虫ですが、何か?   作:マジカル☆ボッチ

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現実と言う名の地獄へようこそ

 早歩きで歩くこと約2時間弱、今まで2回ほどの分かれ道を歩いているが両方とも右を選択している…早くも後悔しかけているが。

 

 どうもこの洞窟、無駄に広大というかずっと歩いてるのに何も変わりない土の壁のせいで実はグルグル同じ道を回ってるんじゃないかと不安になってくる。

 

こうも歩くことに集中していると、いろいろなことに思考が割かれていく。

 

 例えば、この女性の体。

弄ってる途中で何となく気づいたんだが、この女性、耳が普通の人と比べると長いのだ。

 

「エルフなのかぁ?」

 

ついつい気が抜けて独り言が零れる。

 

認めたくはないがどうも今の状況を考えると、異世界の女性の体に憑依してしまったらしい…

 

「ハアァァ…」

 

ついついデカイため息が漏れる。

 

……結局、実践せずに息子は旅立ってしまったか…

 

…やめだやめ。こんなネガティブなことを考えてると後に何かあったらきつくなる。

 

 きつくなるで思い出したが、父親の方は大丈夫だろうか?

中学校時代にある家庭内事件をきっかけにほとんど家に帰ってこなくなってしまったが、息子が死んだと分かれば流石に泣いてはくれるか?

 

「ふぅーー」

 

 ダメだな。どうしても思考がネガティブな方に行ってしまう。

…状況が状況だから仕方ないか。

 

 とりあえず、当面の目標を考えよう。

今の所、この辛気臭い洞窟からの脱出を最優先事項にしていこう。

 

 目標さえあれば、何とか元気にやっていける…ハズだ!

 

「えい!えい!おー!」

 

 ほとんど空元気で声を上げる。

とりあえず、今後の事は外に出てから考えよう。

 

…あぁ、そうだ、周りには誰もいないし今のうちに確認しておかないといけない事があるんだった。

 

「ステータス」

 

小声で呟いてみるも………特に何も出ないな。

ならば

 

「ステータスオープン」

 

……うん。何も起きないな!

 

 こんな事をしているのもちゃんとした理由がある。

どうもこの体、身体能力や目が異常なほど良いのだ。

 

 試しに本気で走ってみたところ、100mを5秒で走り抜けて見せたのだ。

もちろん、ちゃんとした計測器を使って測ったという訳でもないからどこかで狂いはあるだろうが、こんな細身の女性の体のどこに、ウサイン・ボルトも真っ青な俊足の足があるんだろうか?

 

 それに目の方も異常だ。

度々言ってはいるが、ここは洞窟の中だ。

光源なんて近くに無いのに足元や、遠くの土の壁もはっきりと認識することができる。

夜目が利くだとか、体の持ち主が慣れてるだとかそういう話ではなく、まるで晴れの日みたいに遠くまで見えるのだ。

 それに、目に捉えるのが難しいハエの動きを視界の中央に捉え続けるといった芸当も出来てしまったのだ。

・・・トカゲの肉にハエが集って来ているのもいち早く気づけてしまった。

 

 そう考えれば、自然と異世界なんだしステータスがあってもおかしくないだろ、て思ったんだけどなぁ…

どうも当てが外れてしまったらしい。いや、もしかしたらやり方が違うとかか?

 

 まぁ、他の人間に出会えれば教えてもらえるかもしれないし今分からなくても良いか。

 

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

 そんなことを考えながら一時間程歩いていると洞窟の奥の方が、若干だが明るくなっていることに気づく。

 

「…ん?もしかして焚火か?」

 

 一瞬こんな洞窟の中で焚火なんて正気か⁉

なんて考えたがよくよく考えたらこの洞窟は馬鹿みたいにデカいから酸欠とか問題ないのかもしれないと気付く。

 

そして、焚火をするという事は自分みたいに夜目が利くという訳ではないという事か。

 

……やっぱりこの体のスペックが異常なのかもしれないな…

 

そんなことを考えながら歩いてると焚火を囲みながら休んでる集団をはっきりと目視で確認できるほどに近づいた。

向こうは夜目が利かないせいか未だにこちらに気づいてないようだ。

 

ザ・冒険者って感じの見た目だな……

 

パーティーは男三人女一人という集まりみたいで、一人目の男は爽やかな青年で腰に剣と小さめの盾をすぐに取れるような位置に置いている。ただよく見ると、右足の骨でも折っているのか、添え木のようなものを括り付けている。

二人目の男は、かなりの巨体な体で両手で持ち歩くような巨大な盾をすぐ近くの地面に突き刺している。男の背後を見ると、かなり大きめのバックがある事から荷物持ちも兼任しているらしい。かなりの力持ちなのが伺える。

三人目の男は、特に何も持っていないように見える。

 

そして、特に特徴的なのが女性だ。

 

……魔法、使いか?

 

そう、女の右手には、シンプルな杖を持っており、杖の先端には、宝石のような物が三つ付いているのが見える。

 

…あぁ、なるほどなぁ

 

この冒険者らしきパーティー見た感じは、男一が近接、女が遠距離から魔法で支援、男二が魔法使いを守るという役割分担をしているらしい。

男三は、よく見ると他の冒険者から少し離れている事から護衛役の男と予想できる。

 

……それにしても、あれは一体何なんだ?

 

 冒険者の方を見ていると、どういう訳か青紫色に発光しているように見える。

…ちらりと自分の体を見るが特に発光しているようには見えない。

試しに腹に力を込めてみるが、そんなことをしても発光はしない

 ただ武器を持っていない、護衛役の男だけが橙色に発光している。

 

よく見ると、一人目の青年が一番強く青紫色に光っているように見える。

 

……まさかとは思うが、この世界の人間は発光して本人確認するなんてことはないよな…

 

 最悪の可能性に備えて、左腕に隠してあったナイフを抜刀し、肩に担いでいたトカゲの右足を左脇の間に挟み、脇とトカゲのの間にナイフを隠し持つ。

 

ちょうど準備が終わったタイミングで、向こうの冒険者もこちらに気づいたのか護衛役の男がこちらに向きながら大きめの声で話してくる。

 

 

「*********!?」

 

・・・何故護衛役が真っ先に気づいたんだ?

ただの偶然か?もしかして、護衛役という認識が間違ってるのか?

 

……そう言えば、言葉が通じない可能性については一切考えてなかったな?

 

冒険者たちは一斉に立ち上がり、武器を構えだした。

 

冒険者達が、立ち上がるとほぼ同時に青紫色に変化が現れ今では、全員橙色に変わっていた。

 

緊張のあまり、喉の渇きを感じながら笑顔を浮かべながら、姿を見せるように焚火に近づく。

 

こちらの顔を向こうが認識した瞬間、全員が濃い緑色になっている。

 

……近くで見ると青と黄色が混じったような感じだな…どういう意味合いがあるんだ?

 

その中で最も強く、濃い緑色をしていた爽やかな青年が痛いであろう右足を引きずりながら剣と盾を放り投げこちらに走り寄ってきて、そのまま抱きしめられた。

 

……へぁ⁉

 

こちとら男に抱きしめられて喜ぶような性癖は持ち合わせてないんだよ、離せぇ!!

 

……と、心の中で暴れるがもしかしてだが、今の自分の体の本来の持ち主とこの青年は恋人同士だったのでは?

 なんて言うか、抱きしめるまでの動作が違和感なくスムーズに動いていたし周りにいる冒険者は特に何とも思っていないって顔をしている。

 

 普段から、こんな風に抱きしめあってたのか?

……っちリア充め!

 

心の中では複雑な感情が暴れているが、必死に表情筋を動かさずにとりあえず青年を抱きしめ返す。

 

すると、青年の発光の色が濃い黄緑色へと変化していった。

 

それとは、別に周りの冒険者の色は橙色へと変わっていき女の魔法使いに関しては若干こっちを睨んでるように見える。

 

……もしかして、三角関係的な状態なのか?

よくそれで、今まで関係性持ちこたえたな。

 

そんなくだらないことを考えてると、やっと満足してくれたのか青年が離れようとするので、背中から手を放しそのまま開放する。

 

「******?**********?」

 

青年が何かこちらの目を覗き込み心配しているかの様な声色で話してくるので、目を合わせて首を縦に振っておく。

すると、選択肢を間違えたのか少年の顔が怪訝そうになった。

 

 正直、言葉が通じなかったのが予想外過ぎてここからどうすれば良いのか分からない…

というか多分、すぐにバレそうだ。

 

「***************?*********?」

 

かなり濃い橙色にまで、変化していた大男がこちらに話しかけてきたので、どうか正解であってくれと願いながら、首を横に振る。

 

「…*****」

「…っく⁉」

 

 今まで黙っていた女の魔法使いが何かを呟いた瞬間、体の中を無遠慮にねっとり見られるかのようなものすごい不快な感覚が走った。

 

 あ、今のもしかして魔法か⁉

くそ、何の魔法が使われたのか全く予測できない⁉

しかもあんな一単語程の言葉を呟くだけで発動できるなんて反則だ⁉

 

「*****!*******!********⁉」

「*****⁉*******!!」

 

 女魔法使いがいきなり悲鳴の様な切羽詰まった声をあげたかと思うと、護衛役の男が即座に指示を出すかのような大声で返事をする。

 

 その声に反応するように大男の濃い橙色が、ほとんど黒に近い赤紫色に変わり憤怒の表情で、デカイ盾を片手にこちらに走ってくる。

 

……っあこれヤバい奴だ……

 

 早く逃げなきければ、このままだと死んでしまう未来が簡単に予測できてしまう。

大男はその巨体ののおかげか、動きが鈍くこちらに到着するまで後10秒ほどは時間はあるのだが初めて向けられる濃厚なまでに殺気、その巨体の威圧感に完全に体が強張りうまく動く事が出来なくなっていた。

 

 

 

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

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死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう死んでしまう

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死……………

 

……時間にしてみれば、約三秒その間ずっと走馬灯のように自分の前世の記憶がリプレイされ続けていた……

 

 

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『恐怖耐性VL1』を獲得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『恐怖耐性LV1』が『恐怖耐性VL2』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『恐怖耐性LV2』が『恐怖耐性VL3』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『恐怖耐性LV3』が『恐怖耐性VL4』になりました》

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『集中VL1』を獲得しました》

 

 

 

突如として、頭の中に響いた女性の声に急激に思考が現実へと戻ってくる。

 

……目の端に大男が振り上げたデカイ盾の先端がゆっくりと頭に振り落とされそうになるのが見える。

目の前にはいまだ状況が分からないのか呆然とした顔の少年が見える。

 

「…⁉」

 

 ほとんど反射的に体をブリッジさせるように曲げ、頭に直撃コースだった盾を大げさに回避しそのまま流れるような動作で大男から距離をとるために反対方向に転がり立ち上がる。

 

 女の方をちらりと視界の隅に見ると、空中に魔法陣のようなものが浮かび女の前には護衛役と思わしき男が、青年が落とした剣と盾を構え守りの姿勢で立っていた。

 

…あの魔方陣はやばい!まず女の方を潰さなくてはっ!!

 

左腕に隠していた、ナイフを女の方に全力で投擲をし、腰の剣を抜き未だに心ここにあらずな少年に向かって投げつける!!

 

ナイフと剣がどうなったかなんて確認もせずに、後ろを向き全速力で元来た道を走り逃走し始める!!

 

…4体1なんて勝てるわけねぇだろうが!!

 

ほとんど4足歩行のような汚い走り方で走り続ける。

 

…ちらりと後ろを振り返ってみれば

女の方は、護衛役の男に守られるも集中が途切れたのか魔方陣が霧散し、青年の方は大男に守られるという形で防ぎ、すぐに追いかけるような姿勢を見せる

 

「*******!!**********!!」

 

女魔法使いが何かを叫んだ後大男は渋々といった感じでその場で青年の守りに入り、また女魔法使いのすぐ近くに魔方陣が浮かび上がっていく。

 

クソっ!!まだ諦めないのかよ!!

 

心の中で罵詈雑言を吐きながら、頭のどこか冷静な部分でまっすぐ走るのはまずいと判断しジグザグに走り、脇に抱えたままだったトカゲの右足を背中に回し盾のようにする。

 

走り続けていると、すぐ横を見えない何かが通ったかと思うと刃物で切られたかのような跡が土の壁にできる。

 

……風魔法か⁉そんなものまであんのかよ⁉

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『接続LV1』が『接続VL2』になりました》

 

「…ぐぉっ⁉」

 

 唐突に頭の中に女の声が響きその瞬間、体の動きに違和感が沸き少しぎこちない動きへとなってしまいその隙に風魔法が背中に着弾する。

 トカゲの右足が盾となってくれたのか感じたのは衝撃だけで転がりながらもなんとか次弾が着弾する前に立ち上がり逃走を再開する。

 

 流石の冒険者たちも焚火からかなり離れ、暗い洞窟の中でおいかけっこする勇気がないらしく魔法の攻撃はもう来なくなっていた。

 

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

「フゥ……ハァ……。ここまで来れば、もう大丈夫だよな…?」

 

走ってきた方向を見て、確認し息を止め足音が聞こえないのを確認する。

 

「……ふぅぅぅ…」

 

足音は聞こえてこず。安心のあまり体から力が抜け壁に背中を預けながら体育座りになり休む。

 

…座った瞬間お尻のあたりからグヂュリという水気のある音がし、慌てて立ち上がりお尻のあたりを触ると転んだ拍子に破けたのか水が入っていない革袋あった……

 

……クソッ!!水も無くなっちまったっ!!

 

これからどうすれば良いのか、暗雲たる気持ちで頭を抱えようとして手を見る。

 

…初めての戦闘だったからか、両手が若干震えてるのが分かる

 

……彼らについて行ってこの洞窟を脱出するという希望が潰えてしまった……

 

ちらりとすぐ横に置いてあるトカゲの右足(命の恩人)を見る。

 どうやら風の魔法らしきものは、ふくらはぎの所に当たったらしくそこから血の匂いとかなり深くまで肉が覗いているのが分かる。

ギリギリ皮一枚で耐えてるらしく、ちょっとでも振り回せば簡単に引きちぎれそうだ。

 

……もしもあの時魔法の威力が少しでも高かったら、もしもあの時顔のすぐ横を通った魔法がぶつかっていたら……ゾッとする。

 

「それにしても何でバレたんだ?」

 

 確かに喋らなかったから違和感みたいなのはあったのかもしれないが、殺しに来るほどの違和感だったか?

 

 もしかして攻撃される前に感じた、あの不快な感覚が理由か?

精神攻撃の類の魔法だと勘違いしたが、何かの確認の魔法だったのか?

 

「……もしかして、鑑定?」

 

だとしたら、あの不快な感覚は自分のステータスを確認したから?

それで本人じゃないと気付けたのか。

 

「羨ましい…」

 

鑑定があれば、自分の今の状態も事細かに分かるだろうし冒険者達と戦闘(逃走劇)をせずに済んだかもしれないのに。

 

…あぁ、()()()()()()()()()()

 

《現在所持スキルポイントは30000です。

 スキル『鑑定VL1』をスキルポイント1000使用して取得可能です。

 取得しますか?》

 

「うぉ⁉…いってぇ⁉」

 

いきなり頭の中に女の声が聞こえ、ビックリしすぎて背中を預けていた土の壁に頭をぶつけて悶絶してしまう。

 

なんだ⁉いきなり頭の中に声が⁉

 

…………あなたは、誰ですか…?

 

………………え?無視?

 

心の中で質問するも一切返事は返ってこない。

 

…あぁ、()()()()()()()()()()

 

《現在所持スキルポイントは30000です。

 スキル『鑑定VL1』をスキルポイント1000使用して取得可能です。

 取得しますか?》

 

「おぉ。」

 

謎の感動が胸の中に広がる。

 

実に約5時間ぶりにまともに日本語をしゃべる相手を見つけたからかなり嬉しい。

例えそれが機械っぽい抑揚を一切付けない平坦な声でも嬉しいもんは嬉しい。

 

 それにしてスキルポイントとはなんだ?

この世界にはスキルなんてものがあるのか?

 

疑問は色々と付いてくるが、そんなもん鑑定を取れば分かるはず。

 

ほとんど藁にも縋る様な思いで鑑定を取ることにした。

 

……YES。

 

《『鑑定LV1』を取得しました。残りスキルポイント29000です》

 

では早速

壁を指差しながら

 

「鑑定」

 

『壁』

 

「へ?」

 

…間抜けな声が漏れてしまうのもしょうがないだろう。

なにせ壁と分かってる物を鑑定したら壁と返ってきたんだから。

 

試し石を指差しながら

 

「鑑定」

 

『石』

 

……いや、まだだ。これはLV1だからだ。

レベルというのは基本上げれば性能が上がると相場が決まっているもんだ。

 

コール!神様!鑑定が欲しいです!!

 

神様という日本語を話す存在に出会えたからなのか妙に高いテンションで願い始める。

 

《現在所持スキルポイントは29000です。

 スキル『鑑定VL1』をスキルポイント1000使用して取得可能です。

 取得しますか?》

 

YES!!!

 

《『鑑定LV1』を取得しました。残りスキルポイント28000です》

《熟練度が一定に達しました。スキル『鑑定LV1』が『鑑定VL2』になりました》

 

 とりあえずこれを切りの良い鑑定10まで繰り返す。

情報の対価だと思えば、10000ポイントぐらい安いもんだ。

多分、きっと、恐らく後で手に入る可能性はある……はずだ。

 

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

《『鑑定LV1』を取得しました。残りスキルポイント20000です》

《熟練度が一定に達しました。スキル『鑑定LV9』が『鑑定VL10』になりました》

 

…やっと終わった。

神様!!ありがとうございました!!

 

さてさっそく壁に向かって指を差しながら

 

「鑑定」

 

『エルロー大迷宮上層の土の壁』

 

「おぉ……ぉお??」

 

鑑定のおかげで自分のいる場所は分かったが、同時に絶望に襲われることになった。

 

エルロー大…迷宮…です、か…

 

大迷宮なんて言う御大層な名前を使っている時点で2日~3日で出られるという希望も消されてしまった…

 

あぁ、これは最悪出るまでに5週間は掛かるぐらいに考えておかないと絶望のあまり足が止まりそうだな

 

頭の中がナイーブになり先ほどまでのハイテンションも無くなり、どうせエルフだろと思いながらも鑑定を取った大本命として自分の頭を指差しながら

 

「鑑定」

 

『パラサイト LV1 (名前なし(佐藤 陽一))

ステータス

HP : 78/78(緑)

MP : 56/56(青)

SP : 47/47(黄)

: 47/47(赤)

 

平均攻撃能力:346

平均防御能力:243

平均魔法能力:136

平均抵抗能力:73

平均速度能力:0

 

スキル

「接続LV2」「擬態VL5」「暗視VL7」「観察眼」「集中VL1」「鑑定VL10」

「恐怖耐性VL4」「n%I=W」

 

スキルポイント:20000』

 

「……………………………は?」

 

あまりにもあんまりな現実(地獄)に思考が停止してしまうのであった。




 初の戦闘シーン(戦うとは言っていない)……疎い部分や誤字脱字があるかもしれませぬ。
ミスがあったら教えてくれると助かります。

投稿してから自分の痛恨のミスに気づく間抜け←

思考加速→集中に書き換えました。すいませぬ
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