ソードアートオンライン~デッド・オブ・グレートセイバー~   作:榛野 春音

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今回は、割りと茶番かもです(笑)

そろそろsao篇締めなので、このへんで茶番がほしかったのです。
しかし、割に重要なのでぜひぜひ読んでくださいなっ

というわけで、最新話をお楽しみください!!!




意外な展開

 

 

 

「んだよ?」

エリウは立ち止まり、背後に声をかけた。

すると、少しの沈黙の後。

「べ・・・・別に。たまたま、あんたと行く方向がおんなじだけ」

「ふ~ん」

 

少女との一件から数十分。

エリウは、見逃した少女に付け回されていた。

しばらく歩いたがまだ少女の気配がする。

エリウは、今度は振り返り少女に近づいて行く。そして、少女の目の前で言った。

「だから、なんで付いてくんだよ」

すると、少女の視線が泳ぐ。

「・・・・いや。・・・・あのさ。・・・・・・なんて言うか、私いっつもパーティーで行動してたからソロになった今、どうしていいか・・・・・その、分かんなくて」

「だから?」

エリウは敢えて、冷めた口調で問う。

すると、少女はみるみるうちに赤面しもじもじし始める。

さっきまでの強気な様子が嘘のようだ。

「そ・・・・そのぅ。だから・・・・・・・・・・」

「だから?」

横を向いて、黙り込む。

面倒くさげなので、エリウは踵を返して行こうとした。

すると、慌てて少女が口を開いた。

「あっ・・・・あの、その・・・・・・」

偉く慌てているようで口がうまくまわっていなあ。

エリウは、不機嫌丸出しで顔だけ少女に向けた。

すると、少女は意を決したようで、真っ赤な顔を隠すように頭を下げた。そして、絞り出すような声で言った。

「私とパーティー組んで下さい!!!!!!!!」

 

しばし、思考が止まる。

 

そして、

「はぁ?」

 

 

×××

 

 

エリウと少女は、気を落ち着けるべく七十層の市街区にある喫茶店に来ていた。

少女の名前は、ルリカ。見てのとおりレイピア使いだ。

エリウは、頼んだ紅茶が来るまでの時間にアルゴにメッセージを飛ばしておいた。

どんな内容かは言うまでもない。ルリカについてだ。

 

紅茶が来たのでひとまず、一口すする。

ルリカは、熱いものが苦手なのかフーフーと息で冷ましながら飲んでいる。

「で。なんで俺?」

エリウが聞くと、ルリカは一言。

「強かったから」

エリウは溜め息を付く。

「強い奴なら、沢山いるだろうが。ワリーが他あたれ」

すると、ルリカは不満げな顔になる。

「プレーヤーとしての強さじゃない。なんて言うの?その・・・・・意志力?あのなんていうか、・・・・・強い人って思ったの!だからよバカ」

「あ゛?」

バカと言われて、思わず荒い声が出る。

すると、ルリカはハッとして申し訳なさげに縮こまる。

 

 

しかしまぁ、なるほど。見るとこはしっかりしてやがる。

 

そう思った時、アルゴからメッセージが届いた。

確認すると、割に詳しく書かれていた。

 

『ルリカ(17)女 二十一層までは、ギルド[フェアリーワンダー]に所属。アタッカー担当。しかし、二十一層突破前、ラフィン・コフィンによってギルド壊滅。奇跡的に生還。その後、正規ギルドを転々し、二週間前にとあるパーティーに同行し行方不明になる。そのパーティーはオレンジ経験のある者多数。しかし、ルリカ本人はそのことを知らず同行。性格は、サバサバしていて合わせることが上手い。口数が少ないが観察力に優れ、実力も高い。しかし、人といないと不安になるタイプ。 ※あと、悔しいことに美人らしいョ。【これは以前いたギルドとかパーティーから集めた情報】』

 

なるほど。

※のは、いいとして。

エリウは、ルリカを見る。

「どうすっかなぁ?」

すると、ルリカは、立ち上がり頭を下げる。

「お・・・・お願い・・・・します」

聞き逃しそうなくらい小さな声だったが、かろうじて聞こえる。

エリウが考えていると、大剣がしゃべった。

「いいじゃない。パーティー組んであげなよ」

ストレアだ。

突然の声にルリカが驚いて、顔を上げる。

すると、ストレアは大剣の姿から人の姿に戻りエリウの隣に腰掛けた。

ルリカが驚きのあまり硬直しているので、エリウは軽く説明する。

「あー。こいつはストレア。人工知能プログラムにして俺の相棒。大剣に変身できる」

「よろしくね」

エリウの説明が終わると、ストレアがニコニコしながら挨拶する。

ルリカは、微妙な表情で笑い返す。

「う・・・・うん。よろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、ストレアの一声もあってエリウはルリカとパーティーを組むことにした。

フレンド登録も済ませ、エリウとルリカ、ストレアの三人はエリウ達の隠れ家に向かった。

 

第三層の市街区のはずれにある裏路地のとあるボロ宿。

外見とは裏腹にいろいろと設備もしっかりしている。一階には、広いエントランスホールと会議スペース。二階には、アルトラウス、レックス、ソルモの部屋と空き部屋四つ。三階には、エリウ、ストレアの部屋と空き部屋五つ。それぞれの部屋は、シャワーやベッドなど割に充実した環境が整っている。

 

そんな訳で、ひとまず我が家と言える隠れ家に帰ってきたエリウ達だが・・・・

「なんで、お前らがいる?」

エリウの言葉にエントランスホールのソファーに腰掛けていた二人が顔を上げる。

「なんで?とは、面白いことを言うわね」

「そうだよ!私達ずっとエリウのこと見てたんだよぉ?」

金髪の双子が口々に話す。

エルとアールだ。

 

先日の一件もあるし、この二人とエリウはあまり良い関係とは言えないのだが・・・・

見ると、レックス、アルトラウス、ソルモはさして気にするふうでもなくこちらを見ている。

「アル。説明しろよ」

エリウがギロリと睨むと、アルトラウスは手をブラブラと降る。

「いやぁ?なんつぅの?お前も言ってたじゃん?そこまで悪い奴らじゃなかったって。俺も話してみてそう思ったわけよ」

「・・・・・・そうか。・・・・レックスどう思う?」

アルトラウスの言葉を聞いて、エリウは今度はレックスに話を降る。

すると、レックスは形をすくめた。

「どうって言っても、俺自身オマエを狙ってた身だからなぁ。まぁでも、特に害がないなら良いと思うぜ?」

「くっ・・・・ソルモ。お前は?」

「いいじゃないかな?人多い方が楽しいしさ」

 

全員の言葉を聞いて、エリウは白目をむく。

すると、エリウの前に二つの表示が出る。

エルとアールからのフレンド申請だ。

 

エルは、済まして言った。

「あんだけ格好つけたのだもの。すぐ側でその生き様見せて貰うわ」

「わたしもわたしも!!!」

エリウは、唸りつつYESボタンを押すか否か迷う。

すると、ストレアが言った。

「いいじゃない?女の子増えたら楽しいよ?」

「黙ってろ」

「もぅ!エリウはこれだから!」

言うなり、ストレアはエリウの手を掴み二つのYESボタンを押した。

 

フレンド登録が完了し、エルとアールは満足そうな笑みを漏らす。

そして、今度はアルトラウス、レックス、ソルモ、エル、アールが同時に言った。

「「「「「それで、後ろの子は?」」」」」

 

 

 

×××

 

 

数十分後。

ひと通り、ルリカの説明と各自の自己紹介とフレンド申請が済むとエリウは溜め息をついた。

 

この隠れ家に新しく三人の住人が増えたのだ。厄介極まりない。

しかし、なんだか少しむずがゆい気分でもある。

 

見ると、女性陣は既に楽しげにお喋りを始めている。中心はもちろんストレアとアール。

 

やれやれと肩をすくめつつエリウは、自室に戻ろうとした。

すると、腕を掴まれた。

振り返ると、アルトラウスとレックスが深刻な顔で立っていた。その後ろには苦笑いのソルモ。

 

エリウは、予感した。

 

これは・・・・・・

 

 

アルトラウスが薄く笑う。

「エリウ。あんなに可愛いお嬢さん連れてくるとは、どういうつもりで?」

「いや。待て早急説明したろ」

すると、今度はレックスが言った。

「それだけじゃない。エルとアールまでお前目当てで来ている。貴様にはストレアがいるのに」

「はぁ?お前が言ってる目当てって、意味合い違うだろ?つか、ストレアはそういうんじゃねーし」

しかし、言ったところで二人は止まらない。

「二人とも止めよっ?な?」

ソルモが二人をなだめようとするが、止まらない二人はエリウに詰め寄る。

そして、

「記憶剣」

「怨血刀」

そう呟き二人は、剣を抜く。

「え? ちょっおまっ」

その日、仮想空間ソードアートオンライン内、浮遊城アインクラッド第三層にて物凄い大音量の男性の悲鳴が響きわたたったことは言うまでもないだろう。

 

 

エリウは、そっと呟いた。

「俺は・・・・悪く・・・・ない。グフッ」

 

 

 

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