ソードアートオンライン~デッド・オブ・グレートセイバー~   作:榛野 春音

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そろそろこの話に登場するすべてのユニークスキルが揃いつつあります!
それと少し話それますが、今回はルリカのイラストとアンノウンのイラストを最後につけてます。
それとsao篇の「最後の闘い」に新しく挿絵を追加しますのでぜひ、見てください!!

それでは、最新話をお楽しみください!!!!!


妖精の世界

 

 

それから数時間後。

アルヴヘイムオンライン内にて

 

エリウは、とある森の中にいた。

「どうなってやがる・・・・」

 

いろいろと変わった事が起きていたのだ。

第一にアバターだ。容姿はまんまエリウだった。そして、ステータス。茅場から託されたザ・フォースを使った記憶は無いのだが、何故かその全てがソードアートオンラインの時と同様となっている。

「とんだエラーだな」

そう呟く。

そしてもう一つの問題を考える。

「ここは・・・・どこだ?」

本来なら、初期プレーヤーは各種族の拠点地からスタートするはずなのだが・・・・。

どう考えても、ここは拠点地では無く、ただの森だ。

 

その時、近くで人の声がした。

 

「いやぁ。なんか感動的だな~。このままずっと飛んでいたいよ」

見上げると二人のプレーヤーが上空を飛んでいた。

一人は、全身黒装備で背に大剣を背負う少年。

もう一人は、緑色の装備の少女。

二人は、エリウに気付かずそのまま行ってしまった。

それを見ながら、エリウはあることを思い出した。

 

そうだ。このゲーム飛べるんだ。

 

数分後。

「こいつは、凄いな」

なんとか、自力で飛べるようになったエリウは感動的な気持ちだった。

すると、目の前にとある表示が出る。

 

メッセージだ。

 

全部で七件。

開いて見て驚いた。

その全てが別々の人物からのメッセージであることにも関わらず、内容が全て同じ。

 

『エリウまだ?』

 

あ・・・・ヤバい。

 

 

 

×××

 

 

 

「全く・・・・初回から、遅刻ってどういうことよ?」

ルリカが呟く。あれから、数分後中立地帯の街グーバルでエリウは仲間達と落ち合った。

「わ・・・・悪い」

エリウが苦笑い気味に誤る。

その横でアルトラウスがニヤニヤと笑う。

「どうせ。羽の魅力に魅せられた口じゃねぇの?」

「ま・・・・まぁな」

すると、エルが一言。

「子供」

「うるせぇよ。なんだよなんだよ!じゃあ。お前らは羽に感動しなかったのか?」

すると、

「もちろん魅せられたけど、時間は忘れないなぁ」

「俺は、別になんとも」

「感動したけど、用事優先かなぁ?」

ソルモ、レックス、アールの順番で回答がかえってくる。

「あぁ!わかったわかった!俺が悪かったよ」

エリウが誤ると、みんなはニヤリと笑った。

 

こいつら・・・・

 

エリウは、心の中で仲間達を罵る。

すると、唐突にルリカが言った。

「そういえば、やっぱり皆もアバターあの時のままなのね」

言われて、気づいたが確かに全員のアバターはエリウと同じくSAO時と同様のものだった。

「確かにな。ちなみにステータスはどうよ?みんなもあの時のまんまか?」

アルトラウスの言葉に全員が頷く。

「でも、これはある意味でラッキーだな。もし、奴らと戦うなら強いに越したことはない」

レックスは、そう言ってニヤリと笑う。

「そうだな。・・・・・・・・まぁなんにせよ、そろそろ仕事にかかるとしようぜ」

エリウは、そう言って羽を広げた。

「全くせっかちな奴だ」

エリウの行動を見て、アルトラウスも羽を広げた。

他のみんなもそれに合わせて次々に羽を広げた。

 

空に飛び上がり、全員が来たのを確認するとエリウは咳払いする。

「えっと・・・・遅刻した身で指揮をとるのは少々気が引けますが・・・・。とりあえず、始めようか」

「「「「「「了解」」」」」」

仲間達の苦笑まじりの返事を聞いた後、エリウは夜のアルヴヘイムに飛び出した。それに仲間達が続く。

 

 

 

そして、エリウは夜の闇を睨み呟いた。

「暗黒点飛ばすぜ」

 

 

 

 

 

 

深夜0時。

アルヴヘイムオンライン内全エリアに音声案内が響く。

 

『只今より、予告しておりました新種族を追加いたします。種族名は、アンノウン。拠点地は、デゲルゲノムです。繰り返します。只今より・・・・』

 

すると、それを待っていたかのようにあちこちの中立地帯から黒い影が無数に出現する。

その中の一つがバイザー内に仕込んであるマイク越しに言った。

「各隊各員に継ぐ。復讐と革命の時は満ちた。作戦を開始せよ。邪魔する者、障害、多種族共は全て破壊して進め!そして、アルヴヘイム全土にアンノウンの名を刻め!!!」

すると、各地から地鳴りのような気味の悪い歓喜の叫びが上がる。

言い終えた男は、満足げな笑みを浮かべると一瞬にして夜空の彼方へと飛んで行った。

 

それに続くべくして、百近い数の軍勢が夜空を飛んだ。

その背に羽がある者は、一人もいない。変わりにあるのは、高出力の魔導ブースターだった。

 

 

 

×××

 

 

 

エリウ達が帰って数時間。

菊岡は、新宿区のとあるバーである人物と待ち合わせをしていた。

予定時刻ピッタリにその人物は現れた。

「こんばんは。菊岡さん」

凜とした響きのある透き通った声に菊岡は、思わず振り返る。

そして、そこにいた若い女性を見て薄く笑みを浮かべた。

「こんばんは。わざわざ起こし頂いて感謝します。ルクシーナさん」

すると、女性は笑う。

「その名前は、ゲーム内だけですから。リアルでは、古町で構いませんわ」

雰囲気からすればかなり落ち着いてはいるが、この女性は19歳。そして、かなりの美人だ。バーに入店して来た時点で何人かの目を釘付けにしていた程だ。

古町と名乗る女性は、腰まである髪を軽く払って席につく。

「で、何のご用です?」

すると、菊岡は古町の顔を見て静かに言った。

「あなたは、ご自分以外のユニーク使い達をご存知ですか?」

古町は、少し考えてから言った。

「二刀流キリトくんに茅場晶彦だったヒースクリフなら知っています。あと、噂だけなら、暗黒点エリウくんも」

「そうですか。・・・・今回は、後程説明いたしますが、ある件で暗黒点エリウくんとその仲間達をサポートする役をお願いしたいのです」

菊岡は、そう言ってから机の上にアルヴヘイムオンラインのソフトを置いた。

古町は、再び少し考えてから小悪魔めいた笑いを見せる。

「ひとまず、お話を伺いますわ。本当に私が出るに値する役なのか。また、私のユニークスキル《インビジブル・セイバー》を使うだけの価値があるのか。全て伺いました後に判断致します」

それを聞いて菊岡は、苦笑しつつもゆっくりと語り始めた。

 

 

そして、一時間後。

バーから出た菊岡と古町は、お互いに別れの礼をする。

菊岡は、笑顔を作る。

「ご協力本当に感謝します」

すると、古町は口に手を当てて静かに笑う。

「いいえ。物凄く面白いお話でしたわ。これは、その役買わずにはいられませんわ。それに・・・・エリウくんにも少し興味が沸きましたので」

「それは何よりです」

「では、またお会いしましょう菊岡さん」

そう言って、古町はバーの前に停めてあったリムジンに歩いて行く。

すると、リムジンからスーツの女性が現れてこちらに一礼した後、リムジンに乗り込んだ古町を確認してドアをしめた。

 

走り去るリムジンを眺め、菊岡は呟いた。

「古町百合香か・・・・」

 

そして、菊岡はそっと夜空を眺めたのだった。

 

 

 

×××

 

 

 

古町は、リムジン内でアミュスフィアを取り出すとすぐにスロットにアルヴヘイムオンラインのカードを差し込んだ。

そして、スマホに向かって声をかけた。

「フェリアラ。私がダイブしたら直ぐに私のアバターに《インビジブル・セイバー》をインストールして頂戴。そのあとは貴方も一緒に来て欲しいのだけど、どう?」

すると、スマホから返事がかえってくる。

『インストールの件は了解よ。それと二つ目の話だけど、もちろんよ。アルヴヘイムでしょ?行って見たかったのよね』

それを聞いて古町は笑う。

「それは良かったわ。じゃあ。もう私飛ぶから、続きは向こうで話しましょ?」

『そうね』

フェリアラの返事を聞いた後、古町は運転席に声を掛けた。

「篠崎さん。今からダイブしますから、環境をオンラインにしてどこか適当なところに停車して下さい。一時間で戻ります」

「かしこまりました」

運転手がハンドルをきり、数分もしないうちにリムジンが停車する。

古町は、アミュスフィアを被るとその場に横になる。

そして、

 

「リンクスタート!」

 

凜と響いたその声は、夜の闇に吸い込まれるようにして意識と共に消えていった。

 

仮想世界へと吸い込まれる意識の中で、古町はそっと微笑んだ。

 

 

 

 

 

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