ソードアートオンライン~デッド・オブ・グレートセイバー~   作:榛野 春音

27 / 35
すみません!!
投稿期間がかなり空きました!!
ちなみにこの原稿も数ヶ月前に書いたものでして・・・・
これからも頑張りますので、よろしくお願いします!!!!!!

それでは、最新話をお楽しみください!!!!!!!
ホントすみません


見えない刃

 

 

様々なモンスター、プレーヤーをほぼ素通りに近い状態で一気に駆け抜けた。

エリウ達は、中立都市も無視してどんどん進む。

 

もしも、先程の足止め程度でいいのなら、アンノウンの本陣はかなり先行してると思われる。

だが、そう考える半分。これはこちらをアルンへと急がせる罠なのでは?と思う。

何故なら、もし自分が逆ならそうしただろうからだ。

だとすれば、目的は二択。一つは、実はザ・スティールが別の場所にありエリウ達を遠ざける為。もう一つは、敢えて焦らせることで、より早くザ・スティールのありかにたどり着きたい為。

まぁ。どちらにせよ。アルンにある可能性は高い故、一度は行かなくてならない。

最悪、ザ・スティールが奪われた場合、奪い返せばそれでいいはずだ。

 

そう考えているうちに森を抜けた。

エリウは、フワリと飛び上がってスピードを緩める。

すると背後から仲間達の息切れが聞こえる。

「はぁはぁ・・・・エリウ早すぎだよ!」

アールがエリウの背中に軽くタックルしてくる。

「・・・・なかなかこたえるね。次はもう少しお手柔らかに頼むよ」

珍しくソルモが困った顔をしている。

エリウは、肩をすくめるとワリーワリーと手を降った。

 

すると、ルリカが感動したような声をあげた。

「わぁ~!あれがアルンね!」

レックスもホゥと声を漏らした。

 

央都アルンはアインクラッドのどの都市よりも遥かに広大で美しかった。中心にある世界樹は、妖精の世界を象徴するような幻想的な形をしている。

その天まで伸びる真っ白な幹をエリウは睨む。

 

アスナは、あの上。ザ・スティールもあるなら、あの下だ。

 

ふとアルトラウスが呟いた。

「そう言えば何だかんだで、もう遅いな」

エルも頷いた。

「もしアルンにアンノウンがいなかったら、今日はこのへんにしない?」

 

エリウは、二人の言葉を聞いて考える。

そして、ストレアに言った。

「ストレア。俺達がいない間のアルンの監視を頼んでいいか?」

「任せてちょうだい」

「よし。なら、少し調べてアンノウンが居なければ、今日は解散にしよう」

 

そう言って、エリウはアルンの街に降りていった。仲間達もそれに続く。

 

 

 

×××

 

 

 

結局、今日のアルンに異常はなかった。

が、明日にでも事の真が知りたい故、エリウ達は、明日の夕刻にも世界樹に乗り込むことを決めた。モーティマーに連絡を取ると、少し遅れるが問題ないと言う。

 

アルンの宿で解散したエリウ達はそれぞれログアウトに入った。

しかし、エリウ自身はまだ不安が募る故、夜中のアルンに一人飛び出した。

 

暫く、夜のアルンを散策飛行する。

そして、一時間ほどすると流石に眠くなってきた。

 

そろそろ帰るか・・・・

 

その時、

「もしもし?そこのお兄さん?」

突然声をかけられる。

エリウが振り返ると、少し離れたところにある浮遊小島に一人の女性が座っている。

ウンディーネで年は20代前半に見える。

 

エリウは、その場にホバリングして答えた。

「何だいお嬢さん?」

少し紳士ぶって言ってはみたが、自分でもわかるくらいにぶっきらぼうな口調になってしまう。

 

それが相手にもわかったのか、女性はクスリと笑う。笑い方一つとって、かなり上品な感じを受ける。

「お兄さんなかなかお強いんではなくて?・・・・・・ここは一つ、私と手合わせ願いません?」

エリウは、面倒くさそうに返した。

「別に普通だぞ?」

こころにも無いセリフだが、少し格好つけて言ってみる。

すると、女性は首を振った。

「いいえ?そんなことはございませんわ。私わかるんですよ」

そう言って、女性は剣を抜いた。

「やれやれ・・・・まっ別にいいぜ」

そして、エリウはストレアを構える。

ストレアが小声で呟いた。

「なんか・・・・あの人似てる」

「誰に?」

「いや、見た目じゃなくてデータ形式が・・・・SAOサバイバーに」

「何?」

聞き返した時、女性が剣を突き出して飛び出してくる。

 

!?

 

エリウは目をむいた。

女性の持つ剣が見る見る見えなくなる。

そして、

 

ザシュッ!

 

まだ届かないと思っていた刃がエリウの横腹をえぐった。

「っな?」

 

エリウは、慌てて先程の二倍の距離を取る。

そして、すぐさま反撃の如くスキルを発動させた。

魔法とごまかす為にワザと関係ない魔法の詠唱を行いながらスキルモーションに入る。

《アブソリュート・セイバー》固有三連撃技[トライデント]。

素早く放った三つ叉の内一本のエフェクトが女性を貫く。

「はぁっ!?」

女性が予想外の攻撃に驚愕しつつ、後退。

「ふふふ。流石・・・・噂どおりね」

女性の言葉にエリウが首を傾げた。

すると、女性は見えない剣を構えて言った。

「私は、ルクシーナ。ユニークスキル《インビジブル・セイバー》の使い手。そして、あなたと同じSAOサバイバーよ!」

 

 

 

 

 

 

「ユニークスキル・・・・インビジブル・セイバーだと?」

エリウが声を荒げると、ルクシーナは笑う。

「そんな怖い顔しないでよ~。私は、ただあなたの力が見たくてアルンまで来たんだから」

ルクシーナが艶やかな声で言う。

エリウは、言った。

「なら、さっきの消えたヤツがインビジブル・セイバーの能力ってヤツか?」

「そうよ。他にも少しあるけど、まだ内緒っ」

そう言って、ルクシーナはスキルを放った。

「これ受けてみなさい!固有三連撃[バイデンド]!!」

刹那

紫の三つ叉エフェクトが飛翔する。

 

バカな・・・・これは、トライデントじゃ・・・・

 

エリウは、全速力でその全てを交わしルクシーナに斬りかかった。

しかし、ルクシーナもそれに反応して見えない剣で攻撃を防いだ。

「あなたのスキルにそっくりでしょ?あのバイデンドは、威力が低い代わりに状態異常の効果が付いてるのよ?」

「受け止めなくて、正解だった・・・・ぜっ!!!!」

エリウはそう叫び、ルクシーナを突き飛ばした。

ルクシーナは浮遊小島に激突した。

轟音とともに砂煙が立ち込める。

が、予想以上に早くルクシーナは飛び出してくる。

「流石ね。アブソリュート・セイバー・・・・絶対剣ねぇ。暗黒点の異名は伊達じゃないようね」

そう言って、ルクシーナがスキルモーションに入る。

しかし、エリウは飛び出した。

「遅い!」

一瞬で懐に入り込み、そのまま全力でその体を二つに斬り裂いた。

 

ズパン!

 

あっさりとした音が響き、ルクシーナが空中で真っ二つになった。

ルクシーナは、目を見開く。何が起こったのか一瞬わからなかったようだ。

エリウは、ストレアを背にしまうと言った。

「俺に勝ちたきゃ。スキルモーション削りな。少しの無駄がテメェの敗因だ」

すると、エンドフレイムに包まれたルクシーナが笑う。

「大丈夫。あなたを倒すことには興味ないわ。目的はあなたをサポートすること。今日は、あなたがサポートするに値するか見に来ただけよ~」

そして、ルクシーナは炎と共に消えていった。

「サポートだ?・・・・ 菊岡がよんだのか・・・・・・ったく面倒くせぇ」

ルクシーナの消えた辺りに向かってそう呟くと、エリウは白みがかる遥かの空を眺め欠伸をかみ殺したのだった。

 

 

 

×××

 

 

 

「戻ったぜ」

Pohの言葉に玉座に座る男が頷いた。

 

ここは、アンノウンの拠点都市デゲルゲノムにある領主館。

領主館の最上階に位置するこの部屋には一つの玉座のみが置かれている。

領主室にしては、あまりにもこざっぱりしすぎている。

 

領主の男は、ゆっくりと立ち上がった。

龍人の騎士を想わせる黒い金属装甲で全身を覆い背には漆黒のボロマント、顔はリザードマンを彷彿とさせるような赤眼の仮面を付けている。

「奴らは、アルンか?」

洞窟に響かせたようなノイズ入りの領主の言葉にPohは頷いた。

「ジョニーがまだ後を付けてる。それとな。別の連中によるとサラマンダーが動き出したようだぜ?奴らもそれに合わせて動くんじゃねぇか?もうアルンで待機してるらしいしな」

「・・・・だろうな。我々は奴らが世界樹攻略を成功する間際に突入する。邪魔者は全て排除しろ。・・・・そして、今回こそは確実に手にするのだ」

それを聞いてPohはニヤリと笑う。

「横取り作戦か・・・・わるくねぇな。・・・・・・アナザーはどうする?エリウをマークさせるか?」

「いや。別に起用する。あいつではエリウには適わん」

そして、領主はPohに背を向けるとテラスの方へと歩いていく。

Pohが首を捻る。

「じゃぁ。どいつにやらせるんだ?俺か?ザザか?ジョニーか?」

 

その問いに暫しの沈黙が部屋を包む。

 

と、突然に領主は腰にある剣を抜いた。

「剛には、剛を持って交える。・・・・・・エリウは、俺が相手しよう」

Pohがピューと口笛を吹く。

「なるほど。・・・・お任せするぜ。・・・・ガレウス。いや、ガソールさん」

 

領主は、満足そうに頷く。

 

そして、沈む夕日の光を全身に浴びる。

 

「It's Show Time」

不意に発せられたその言葉は、どこか狂喜の色が見える一方、これに無いほどの殺意を感じさせる。

 

アンノウンの拠点都市デゲルゲノムは、空中移動式要塞都市。

故に遂に到着した目的地を眼下にアンノウンの領主は、仮面の内に底知れぬ邪悪な笑みを浮かべたのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。