ソードアートオンライン~デッド・オブ・グレートセイバー~   作:榛野 春音

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大空の聖戦

 

数分前、ストレアから緊急連絡が入った。

 

アンノウンが現れたと――。

 

 

「なんだよ。・・・・こいつは・・・・・・」

直ぐ様ALOにログインしたエリウは、絶句する。

 

アルンの夜空は、まるで日中のように眩しく輝いている。

それは、まるで無数の花火を打ち上げた様な有り様であちらこちらから爆音と魔法詠唱、剣撃音が響く。

そして、その更に上空には、アルンを覆い尽くさんばかりの巨大な浮遊要塞。

「さっきから、サラマンダーの先行部隊が迎撃にあたってるようなんだけど、既に半減してる」

ストレアが不安げな顔になる。

エリウは、世界樹の方を見た。

やはり世界樹の入り口付近がより激しい戦闘となっている。

「やっぱり、世界樹か・・・・・・・・ストレア!来い!」

エリウは、ストレアを剣に変え世界樹に向かって飛び出した。

闘いの間を縫い、流星の如く飛ぶ。

エリウは、直ぐに世界樹にたどり着いた。

そして、紅の鎧に身を包む将軍に声をかける。

「ユージーン!」

「エリウか!」

紅蓮の騎士は、黒い悪魔を突き飛ばし、エリウを見た。

「遅れてすまない」

「構うな。取り敢えず、片付けるぞ!」

「ああ!」

エリウとユージーンは、同時に飛び出した。

無数のアンノウンも、二人目掛けて突っ込んで来る。

エリウは、ドリルのように回転しアンノウンの段幕を突き破る。

突き抜けた直後に空中で制止し、剣を払う。

直後に背後でアンノウン達が爆音を立て爆散する。

エリウは、すぐさま世界樹に接近中の敵レイドに突っ込みサイス使い四人を次々に切り捨てた。

と、その時視界の隅に無数の閃光がチラついた。

ストレアが叫ぶ。

「九時の方向に炎属性魔法15!!」

流石に避けられない。そう考えたのも束の間、目の前に数人の影が飛び込んできて魔法をブロックした。

「おいおい。感覚鈍ってんじゃね?」

「一人先行し過ぎ……」

「焦りは禁物だよ?」

「「私達も戦うよ!!」」

「ギャハッ!!!いいね!アンノウン狩りか!」

エリウは、薄く笑う。

「お前ら遅刻だぞ?」

その言葉に六人の妖精が笑う。

アルトラウス、ルリカ、ソルモ、エル、アール、レックスだ。

エリウ達は、素早く円形に並び剣を構えた。

すると、敵魔法部隊から三人の男が前に出る。

「よぅ。数日ぶりじゃあん?」

「ジョニーか……」

エリウが眉間に皺を寄せる。

すると、レックスがニヤリと笑う。

「Pohさんまでいらっしゃる。本当厄介なことってのは限りねーなあ!!!」

ジョニーはサイスをブンブンと振り回すと構え直し、一言。

「ほんじゃまっ……グダグダしゃべってないで、行くぜ!!!」

次の瞬間。

魔法部隊が魔法を放ち、ジョニーとPohが飛び出して来た。

エリウが羽に力を込めたが、レックスがそれを制す。

「レックス?」

「まぁ任せろ。どうせあいつらは本命じゃない。お前は領主を捕りに行け!!!」

アルトラウスにソルモ、エル、アール、ルリカも前に出る。

「エリウ!さっきみたいにヘマすんじゃねーぞ!!!」

アルトラウスの言葉を期にエリウは世界樹に近づこうとする敵本隊に向かって飛び出した。

 

 

 

 

 

「おいおい?エースが抜けたが大丈夫かぁ?」

ジョニーがサイスを振りつつ笑った。

レックスはそれを素早く交わして、カウンターを放ちつつ応える。

「あ゛? テメェそれってのは、俺らが弱いって言いたいのか?」

「それ以外に何か?そもそもユニークなしのテメェらに何ができる!!!」

そう言って、ジョニーは思い一撃を振り下ろした。

金属音が響き、レックスの剣とジョニーのサイスがぶつかり合う。

レックスが低い声で言った。

「つかよ。慣れない武器使うテメェも大したこと無いぜ?…………それに、いつ俺らがユニークなしって言ったよ?」

言うなり、レックスはジョニーを突き飛ばす。

「!?」

驚くジョニーをよそに、レックスはスキルモーションに入る。

《怨血刀》固有三連撃技[斬月華]。

逆手に構えた刀から放たれる白色の三連閃がジョニーを襲う。

爆音が響き、吹き飛んだジョニーが驚愕に目を向く。

「……っ怨血刀!」

ジョニーの傷口が開いていくのが見て取れる。

《怨血刀》のエクストラ効果を確認しつつ、レックスは追撃をすべく飛び出した。

ジョニーも苦しげに呻くと、反転し向かって来る。

「レックスぅううううううう!!!!!!」

「ジョニーぃいいいいいいい!!!!!!」

両者が激しくぶつかり合う。

「ギッヒャアアア!!!!!」

「っしゃらあああ!!!!!!」

二人の咆哮が天空に響く。

 

×××

 

 

「おうおう。あいつら激しく戦ってんなぁ?」

Pohがバイザーを上げてニヤニヤしている。

すると、5人の妖精が静かに言った。

「へぇ……でも悪いな。俺らはあっちみたいに1対1なんて正々堂々なんてことはしない」

「なにぶん時間が無いからね」

「さっさと決めちゃうよ?ね?エル」

「そうよ!さっさと倒すよ!アール」

「みんな行くわよ!」

5人の言葉にPohは、首を鳴らすとバイザーを閉じる。

「そうか……。なら教えてやろう。この俺がラフィン・コフィン最強の男である所以をな」

 

Pohは静かに笑うと、サイスの切っ先をそっと正面に突き出した。

 




久々の投稿です。

待っていて下さった皆さんすみませんでした。
これからもゆったり頑張りますので、よろしくお願いします!!!!!!!!!
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