ポケライブ!〜One More Sunshine Story〜   作:チーケー

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前回のポケライブ!
鞠莉の依頼でクロサワ炭鉱へと調査にやってきた千歌、花丸、ルビィ、ダイヤの4人。果たして地底湖を見つけることはできるのか?


#10 探索!秘密の地底湖の謎!!

 

【side ダイヤ】

 

ダイヤ「さて、入ってはきましたが・・・。どう、探しましょうか。」

 

花丸「たしかに。奥は迷路みたいになってるし、闇雲に探してたら多分、迷子になるずら。」

 

花丸さんの言う通り、クロサワ炭鉱は暗く、迷路のように複雑に入り組んでおり、無闇に歩き回ればすぐに迷子になってしまいそうだ。

 

ダイヤ「とりあえず、迷子にならないようにしないとですわね。」

 

ダイヤはモンスターボールを手に取ると優しく放る。

 

「ノーズ。」

 

中から巨大な石のようなポケモンが姿を表す。

 

花丸「うわ!ダイノーズずら!」

 

花丸は早速、ポケモン図鑑を起動させ、ダイノーズに向けた。

 

【ダイノーズ】 コンパスポケモン

 全身から 強い 磁力を 出している。

 チビノーズと 呼ばれる 3つの ユニットを

 磁力で自由自在に操っている。

 

ダイヤ「ダイノーズ、チビノーズを一つここに待機させておいてください。」

 

「ノーズ。」

 

花丸「なるほど。ダイノーズとチビノーズは磁力で引かれ合うから迷ってもダイノーズについて行けば安心ってことずらね。」

 

ダイヤ「そういうことです。さぁ!探索を始めましょう!」

 

こうしてダイヤと花丸は順調に探索を開始した。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

【side 千歌】

 

一方、千歌とルビィのペアはというと・・・。

 

ルビィ「千歌さん。こんなに闇雲に歩いてて大丈夫かな。ここ、凄い入り組んでるし。」

 

千歌「大丈夫!大丈夫!いざとなればスマホもあるし、なんとかなるって!」

 

何も対策をせず、その場の勢いでズンズンと奥へ進んでいく2人。

 

歩きながら、ふとルビィは千歌へと昼間の出来事のことを聞いていた。

 

ルビィ「そういえば、ポケモンアイドルの話、千歌さん、やってるんですか?」

 

千歌「ん〜?まだだよ。と、いうかここヌマヅだと始めようがないというか、コンテストもジムもないからねぇ。」

 

ポケモンアイドルの祭典「ポケライブ!」。それに出演する方法はただ一つ。ポケモンアイドルランキングと言われる公式のランキングに登録し、人気度を上げるだけ。

 

そのため、ポケモンアイドルを目指すトレーナーたちは多くのメディアの目に付くコンテストやジム巡りなどに出場してその人気を獲得するのが普通だ。

 

しかし、ここヌマヅ地方にはコンテストやジムはなく、海や山が広がってるだけだ。どうあっても人気獲得は無理。千歌はそう思っていた。

 

千歌「定期的にオトノキ地方に行くってのも距離的にも経済的に難しいしなぁ。」

 

そんな千歌の言葉にルビィは怪訝な表情を見せる。

 

ルビィ「・・・千歌さん、もしかして『ポケモンアイドルチャンネル』を知らないんですか!?」

 

千歌「チャンネル?それ、新しいポケモンアイドル番組?」

 

ルビィ「違いますよ!『ポケライブ!』運営委員会が今年から導入した公式動画配信システムですよ!」

 

ルビィは今までとは比べ物にならない声量で千歌に迫る。

 

ルビィ「ランキングに登録しているすべての人が利用可能で予め撮影しておいた動画はもちろん、更には生配信まで、事情があって人気を獲得するのが難しいトレーナーのために導入された画期的システムです!」

 

千歌「・・・お、おお。ルビィちゃん?」

 

早口で捲し立てるルビィの姿に千歌は一歩後ずさる。

 

しかし、ルビィは止まる気配がない。

 

ルビィ「これ見てください!このシステムの導入で今、確実にランキングを上げているグループがこんなにいるんです!特に今、注目なのは最近、ジムリーダーも務め出した話題の新星、優木せつ菜!」

 

ルビィ「他にもカントー地方は1の島のアイドルユニット『Sunny Passion』。あのμ'sの再来とも言われる『Liella!』だって・・・。」

 

そこでルビィは自分がものすごい勢いで話していたことに気づき、顔が赤くなる。

 

ルビィ「ピギィ・・・。ごめんなさい。熱くなっちゃって。」

 

そんなルビィに千歌は頭を撫でながら笑顔で言った。

 

千歌「本当に好きなんだね。ポケモンアイドル。」

 

ルビィ「・・・はい。とってもキラキラしてるし、みんな一生懸命で。」

 

その言葉に千歌は同意するように声を上げた。

 

千歌「そうだよね!キラキラしてるんだよ!だから思ったんだ!私も輝きたいって!」

 

ルビィ「輝きたい・・・。」

 

千歌「だからルビィちゃんも良かったら一緒に・・・。」

 

そう言いかけた時、洞窟の奥からものすごい音がしてくる。

 

ドドドドドドドド・・・

 

それと同時に地面も揺れている気がする。

 

千歌「な、なに!?」

 

ルビィ「ピギィ!?ち、千歌さん!アレ!」

 

ルビィの指差す方を見ると何かの群れがこっちに向かって迫ってくるのが見えた。

 

ゴロゴロゴロゴロ・・・

 

千歌「とにかく逃げろ〜〜!!」

 

ルビィ「ピギャーー!」

 

千歌「な、なんなのあのポケモン!?」

 

そんな千歌の言葉に反応したのか、スマホロトムがポケットから飛び出して並走しながら説明をしだす。

 

【ゴローン】 がんせきポケモン

 歩いても 遅いので 転がって 移動。

 通り道に 何が あろうと 一切 気にせず

 どんどん なぎ倒して 進んでいく。

 

千歌「あっあそこに横穴が!」

 

千歌とルビィは急いで横穴へと飛び込んだ。

 

ゴロゴロ・・・・・・

 

ゴローンたちはその横を通り過ぎていった。

 

ルビィ「はぁはぁ。びっくりしたぁ。」

 

千歌「ダイヤさんが言ってた通り、あの子たちも何かから逃げてたみたいだったね。」

 

ルビィ「奥に何かあるのかな?」

 

千歌「悩んでてもしょうがない!行ってみよう!」

 

ルビィ「あっ待って千歌さ〜ん!」

 

千歌とルビィは洞窟のさらに奥へと進んでいくのだった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

【side ダイヤ】

 

その頃、ダイヤと花丸も順調に探索を続けていた。

 

ダイヤ「やはり野生のポケモンたちが異常に怯えているようですわね。」

 

花丸「うん、さっきからみんな逃げていくずら。」

 

ダイヤ「それに・・・。」

 

ダイヤはしゃがみ込むとそっと地面を撫でる。

 

花丸「どうしたずら?ダイヤさん?」

 

ダイヤ「出てきなさい!ポッチャマ。」

 

ダイヤは先程、撫でた地面の上にポッチャマを繰り出す。

 

「ポッチャ!」

 

カチッ

 

するとポッチャマが突然地面から出てきた網に捕らわれてしまう。

 

「ポチャ!?」

 

ダイヤ「やはり。そこらじゅうにこのような罠が仕掛けてありますわね。ご丁寧にポケモンにしか作動しないようになってますわ。」

 

花丸「誰がこんなこと。」

 

ダイヤ「このようなことをするとなればポケモンハンターの仕業とみて間違い無いでしょうね。」

 

花丸「ポケモンハンターってTVでよく見るポケモンを違法に捕まえるっていう?」

 

ダイヤ「ええ。そしてそれを違法に取り引きして金儲けをしている不届き者たちですわ!」

 

ダイヤは顔を怒りに歪めながら憤怒する。

 

ダイヤ「それもお父様の所有するこの地で悪事を働くとは・・・。決して許しませんわ!!」

 

花丸「ダイヤさん・・・。」

 

「ポッチャマ!!!」

 

そこで網にかかっていたポッチャマが怒りの声を上げる。

 

ダイヤ「あっすみません。忘れてましたわ。」

 

ダイヤはポッチャマを網から解放すると同時に洞窟の奥から人影が現れる。

 

???「困るねぇ、お嬢ちゃん。仕事の邪魔してくれちゃ・・・。」

 

ダイヤは現れた男を睨みつける。

 

ダイヤ「どうやらあなたがここを荒らす不届き者のようですわね。」

 

ハンター「その通り。ここには普段は人が入らないせいか、珍しいポケモンが多いみたいでね。」

 

ダイヤはポッチャマと共に前へと歩み寄る。

 

ハンター「ほぅ、やろうっていうのかい。」

 

ダイヤ「ここはあなたのような者が来るところではありませんわ!今すぐに出て行きなさい!」

 

「ポッチャマ!!」

 

ハンター「できるものならやってみろ!」

 

ハンターはモンスターボールを投げ、ポケモンを繰り出す。

 

「シザーッ!!」

 

花丸「あのポケモンは。」

 

【シザリガー】ならずものポケモン

 巨大な ハサミを 振り回す 暴れ者。

 すみかに 近づく 相手を 容赦なく

 叩きのめす。

 

ダイヤ「シザリガーですか。相手に不足はありません!いきますわよ、ポッチャマ!」

 

「ポッチャマ!!」

 

ダイヤとポケモンハンターのバトルが始まる。

 

『千歌から着信です。』

 

と、花丸のスマホが鳴り出す。

 

花丸「ずら!もしもし、千歌さん?」

 

千歌『どうしよう!花丸ちゃ〜〜ん!!大変なんだよ!!』

 

千歌が慌てた様子で叫ぶ。

 

花丸「どうしたずら!?千歌さん!落ち着いて!!」

 

千歌『ルビィちゃんが、ルビィちゃんがいなくなっちゃった〜〜!!』

 

ダイヤ「!!」

 

花丸「ルビィちゃんが!?」

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

【side ルビィ】

 

ルビィ「ど、どうしよう。千歌さんとはぐれちゃった・・・。」

 

ルビィ「あっそうだ!スマホ、スマホ!」

 

ルビィはポケットなどを弄ってスマホを探す。

 

しばらくしてルビィの顔は青ざめていた。

 

ルビィ「な、ない。嘘、落とした!?」

 

絶望的状況に立たされたルビィは力無くその場にへたり込んでしまった。

 

ルビィ「どうしよう。」

 

すると、いつからいたのか1匹のポケモンがルビィに擦り寄っていた。

 

「メラ?」

 

小さく、まるでスライムのような見た目をしたポケモンだ。

 

ルビィ「ピギッ!君は?どこから来たの?」

 

「メララ。」

 

ルビィ「君も迷子?私と同じだね。」

 

そう言ってルビィはそのポケモンを抱き上げる。

 

???「そこに誰かいるのかい?」

 

ルビィ「!?」ビクッ

 

突如、暗闇から声がかかり、ルビィはビクッと肩を震わす。

 

暗闇から現れたのは大きなリュックを背負ったルビィよりも年上の男の人だった。

 

ルビィ「ピギャッ!!」

 

ルビィは極度の男性恐怖症である。

 

さらに辺りも暗く、ひとりぼっちというこの状況にルビィは耐えきれなかったのか、そのまま気を失ってしまった。

 

???「君!?大丈夫か!?おーい!!」

 

 

TO BE CONTINUED...

 




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