ポケライブ!〜One More Sunshine Story〜   作:チーケー

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前回のポケライブ!
地底湖調査にやってきたダイヤ、千歌、ルビィ、花丸の4人。しかし、ルビィが1人、はぐれてしまった。そして、ルビィは謎の男性と出会う。この出会いがルビィに何をもたらすのだろうか・・・。


#11 ルビィの冒険

 

-----ー

 

ルビィ『ペロッパフ!!言うこと聞いてよ!!』

 

『ペロ〜〜!!』

 

ペロッパフはルビィの言うことを聞かず、あたりを跳ね回っている。

 

ダイヤ『ルビィも相変わらずですわね。』

 

『ポッチャマ!!』

 

ポッチャマは任せろと言わんばかりにペロッパフを止めるべく走り出す。

 

しかし、

 

『ペロッパ〜〜!!』

 

『ポッチャ〜〜〜〜!?』

 

勢いづいて止まらないペロッパフはポッチャマにそのままアタック。ポッチャマは吹っ飛ばされていった。

 

ダイヤ『・・・ポッチャマ。』

 

ルビィ『ハァ、もう〜、ペロッパフ!!』

 

疲れて座り込んだルビィ。そこに大きな影がヌッと入り込む。

 

黒澤父『ルビィ!!お前はいつになったらまともにポケモンバトルをできるようになるんだ!!』

 

父の威圧感にルビィは縮こまる。

 

ルビィ『・・・ごめんなさい。』

 

黒澤父『お前は選ばれた人間なんだぞ!!黒澤家としての自覚を持て!!』

 

ルビィ『・・・・・・。』

 

そう言うと父は家へと戻っていった。

 

ダイヤ『・・・・・・。』

 

そんなルビィの姿をダイヤはただ見つめるばかりだった。

 

-----ー

 

ルビィ「はっ・・・。」

 

気絶していたルビィは目を覚まし、身体を起こす。嫌な夢を見た気がする。額は汗でびっしょりだった。

 

???「おっ、気がついたかい?」

 

そう言われた方へ顔を向けると先ほどの男性がにこやかに微笑んでいた。

 

ルビィ「・・・えっと、あの。」

 

???「ああ、ゆっくりでいいよ。ちなみに僕はダイゴ。世界を股にかける石コレクターさ。」

 

ルビィ「ダイゴ・・・さん。すいません!さっきは急に気絶してまって。」

 

ダイゴ「構わないよ。何か事情があるみたいだしね・・・。ところで君はこんなところにどうして一人で?」

 

そう聞かれたルビィはここまでの経緯をダイゴに話した。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

ダイゴ「なるほど。お友達と一緒に噂の地底湖を調査に・・・。」

 

一通り、聞き終えたダイゴは少し考える仕草をとったかと思うと、急に目を輝かせる。

 

ダイゴ「興味深いね!!ここにそんな噂があったとは。そこならもしかしたらあの石も・・・。」

 

そしてダイゴは興奮気味にルビィに言う。

 

ダイゴ「ルビィ君!その調査、僕にも手伝わせてくれないかい?」

 

ルビィ「えっ・・・えっと。」

 

ルビィは考える。

 

ルビィは昔のトラウマで男性が苦手だ。ましてや素性も怪しい男となればなおさら怖い。

 

しかしここで一人、見つかるかもわからない千歌さんを探すよりもこの人と一緒について千歌さんを探しつつ、調査を進めるのが効率的なのではないか・・・。

 

そして、ルビィは決断した。

 

ルビィ「・・・お願いします。」

 

ダイゴ「よし!じゃあ早速行こう!!」

 

そうして2人は地底湖を探して洞窟の更に奥へと入っていった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

ハンター「くそ〜!!こんな小娘1人にやられるなんて!!」

 

バトルは一瞬で勝負がついた。それこそ何が起きたかわからないほど一瞬に。

 

ダイヤ「ハガネール!その人を逃さないようにしておいてください。」

 

「グオォォ。」

 

ハガネールはハンターとシザリガーをその体で締め付けるとハンターの方をギロリと睨んだ。

 

ハンター「ヒィィ!!」

 

ダイヤ「花丸さん、スマホを貸してください!」

 

そうは言うもののダイヤは花丸がスマホを渡す前にひったくる。

 

花丸「ずらっ!?」

 

ダイヤ「もしもし、千歌さん?ルビィとはぐれたというのは本当ですの?」

 

千歌『グスッ、う、うん。ゴローンとかサイホーンとか色んなポケモンから逃げてるうちにいつのまにかいなくなっちゃって。ルビィちゃん、スマホ落としちゃって手元にあるから連絡もつかないし・・・。灯りもルビィちゃんが持ってたから暗くて怖いし・・・。』

 

ダイヤ「分かりました。千歌さんはとりあえずそこで待機していてください。すぐにそっちに行きますわ。」

 

千歌『ええっ!?1人でここに!?それは・・・。』プツッ

 

ダイヤは千歌がいい終わる前に電話を切った。

 

ダイヤ「とりあえず、入り口に戻りましょう!花丸さんはジュンサーさんに連絡を。ハガネール、ダイノーズ、ポッチャマも行きますわよ!」

 

花丸「ダイヤさん!!待ってずら〜〜!!」

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

ダイゴ「・・・。」

 

進みながらチラチラと後ろを振り向くダイゴ。

 

ルビィは何か違和感を覚えるが、自分のことを心配しての行動だろうと思い、何も言うことはなかった。

 

やがて2人は行き止まりへとたどり着いていた。

 

ダイゴ「行き止まりか・・・。」

 

ルビィ「・・・戻りますか?」

 

ダイゴ「ちょっとこの辺を調べてみよう。」

 

そう言ってダイゴは辺りを念入りに調べ始めた。ルビィはその姿を見ていることしかできなかった。

 

ダイゴ「ところでそのポケモンは君のなのかい?」

 

ダイゴは行き止まりの壁を軽く叩いたりしながらそう言う。

 

ルビィ「えっ?ああ、この子!」

 

忘れてたと思いつつ、ルビィはスライムのようなポケモンを抱えた。

 

ルビィ「この子とはさっき会って・・・。迷子みたいです。」

 

「メラァ!」

 

ダイゴ「そうか・・・。その子はヌメラというポケモンだ。普通は湿地なんかの湿気を多く含む場所を好むんだけど・・・。」

 

そこまで言うとダイゴはハッとなる。

 

ルビィ「ダイゴさん?」

 

ダイゴ「ルビィ君、あるかもしれないよ、地底湖。」

 

ルビィ「えっ!本当ですか!」

 

ダイゴ「うん、ヌメラは湿気を多く含む場所を含む。こんなところにいるということは近くに水辺のようなものがあるはず。そして、この辺の土。」

 

ダイゴは壁をコンコンと叩く。

 

ダイゴ「他に比べて水分を多く含んでる。それに妙に壁が薄い。この先にまだ道があるはずだ。」

 

そう言うと、ダイゴはポケモンを繰り出し、壁を掘るように指示する。

 

ダイゴ「アーマルド、慎重にだ。人が1人入れるスペースを作れればいい。」

 

「アーマァ!!」

 

そうして少しずつ掘っていくとやがて穴が貫通する。

 

ダイゴ「よし、やっぱり続いてる。ルビィ君、狭いから気をつけてね。」

 

そう言って先へと進んでいくダイゴ。

 

ルビィもおずおずとその後をついていった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

どれくらい進んだだろうか。

 

永遠に続く道を進んでいくとやがて開けた場所へと辿り着く。

 

しかし、手元の灯りでは照らせないほどに闇が広がっており、何も見えない。

 

ダイゴ「ユレイドル、フラッシュ!」

 

隣でそう声が聞こえたかと思うと、目が眩むような眩しさが辺りに広がっていく。

 

目が慣れてくると見えてきたのは・・・

 

ルビィ「こ、これって・・・。」

 

ダイゴ「間違いないね。これが噂の地底湖だ!」

 

思っていたよりも広大な湖が広がっていた。

 

そしてここを住処にしているのか、様々な見たこともないポケモンが水辺に群がっている。

 

ダイゴ「凄い、古代のポケモンたちがそのままの形で生息しているなんて。」

 

ルビィ「古代のポケモンって、もう絶滅したはずのポケモンですよね。」

 

ダイゴは駆け出していくと興奮してルビィに説明を始める。

 

ダイゴ「そうだよ!こっちはカブト!こっちにはアノプス。おお、オムナイトまで!!」

 

その子供のような反応にルビィはつい笑ってしまった。

 

ルビィ「ダイゴさん、子供みたいですね。」

 

ダイゴ「ははは、つい興奮しちゃったよ。よし!僕はちょっとあっちの方で石を探してくるよ。ルビィ君はどうする?」

 

ルビィ「もうちょっとこの景色を見てます。」

 

ダイゴ「分かった、また後で!」

 

そう言うとダイゴは遠くの岩場に駆け出していった。

 

ルビィはヌメラを湖へと入れてやる。

 

「メラァ!!」

 

ルビィ「ふふ、嬉しそう。お姉ちゃんに話したら驚くかな。あっでも、スマホないから証拠の写真も撮れないし、ポケモンのデータも取れないや。」

 

ルビィはう〜んと考えこむ。いつのまにか近くにはジーランスが寄ってきており、急にルビィへと水をかける。

 

ルビィ「ピギャッ!な、何するの〜!」

 

「メララッ!!」

 

真似したヌメラもルビィへと水をかける。

 

ルビィ「やったな!この!!」

 

ルビィも負けじとヌメラやジーランスたちに水をかける。少し元気が出てきた気がする。

 

そこへ忍び寄る影があることにルビィたちは気づかなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

ダイヤと花丸は入り口へと戻り、ジュンサーさんに事情を説明していた。

 

ジュンサー「なるほど、少女が2人がまだ中に。了解です。すぐに捜索に入ります。後、ハンターはこちらで引き取ります。」

 

ダイヤ「ええ、お願い致します。」

 

ハンターは引き渡される直前にボソッとつぶやくと。

 

ハンター「俺が1人だと思うなよ。」

 

それを聞いてダイヤの顔は青ざめる。

 

ダイヤ「ま、まさか、仲間がいるのですか!?」

 

ハンター「へっ、さあな。」

 

ジュンサーは慌てて周りの警官たちに状況を伝える。

 

ジュンサー「ハンターには仲間がいる模様。慎重に捜索にあたって!」

 

花丸「ルビィちゃんたち、大丈夫かな。」

 

それを聞いたダイヤは洞窟へと駆け出していく。

 

ジュンサー「ちょっとあなた!?」

 

花丸「ダイヤさん!!」

 

しかし、そんな声はダイヤの耳には届いていなかった。

 

ダイヤ(ルビィ・・・どうか無事で。)

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

ルビィ「うぅっ!」

 

ハンターA「小娘が俺様に楯突くな。」

 

ハンターB「ボス!こっちにも見たことねえのがわんさかいますよ!」

 

突然現れた男の2人組にルビィは突き飛ばされていた。

 

ハンターA「よーし、根こそぎいただいていくぞ。」

 

ハンターB「へい!ボス!」

 

ルビィはそれを聞いて必死に立ち上がる。

 

ルビィ「やめて!ポケモンを盗むのは悪いことだよ!」

 

ハンターA「うるせえ!それならポケモンバトルで決めようじゃねえか!」

 

そう言うとボスは見るからに強そうなポケモンを繰り出す。

 

「ブーバー!!!」

 

ルビィは足を震わしながら必死に立ち、ポケモンを繰り出す。

 

「ペロ〜〜ッ!!」

 

しかし、相変わらず、ペロッパフは出てくると同時に辺りを跳ね回るばかりで言うことを聞かない。

 

ハンターA「ブーバーン!“かえんほうしゃ”!!」

 

ブーバーンの腕から放たれた強力な炎が飛び回っていたペロッパフを襲う。

 

「ペロッ!?」

 

ルビィ「ペロッパフ!!」

 

ルビィは地面を蹴り、落ちてきたペロッパフを受け止め、そのまま地面を滑る。

 

ルビィ「うっ・・・。」

 

ハンターA「ハハ、もう終わりか。」

 

ハンターB「さすがはボス!」

 

「メラァ!!」

 

心配したヌメラがルビィの近くへと寄ってきていた。

 

ルビィは受け止めたペロッパフをぎゅっと抱きしめる。目からは大粒の涙が流れていた。

 

ルビィ「・・・ごめんね。ルビィが弱いから、未熟だから、ペロッパフにも痛い思いさせて。・・・ごめんね、ごめんね。」

 

「ペロ・・・。」

 

足も手も震えが止まらない。

 

怖い。

 

悔しい。

 

でも、このままじゃここのポケモンたちがみんな連れていかれちゃう。それだけは絶対に許せない。

 

ルビィはガクガクと手足を震わせながら立ち上がる。

 

近くにはペロッパフとヌメラが心配そうにルビィを見上げている。

 

ハンターA「ブーバーン、“かえんぐるま”。」

 

刹那、ペロッパフとヌメラは宙を舞い、吹っ飛んでいた。

 

ルビィ「・・・ペロッパフ。ヌメラ。」

 

ハンターA「終わりだ。やれ、ブーバーン!」

 

いつのまにかブーバーンがルビィの前に立っていた。炎を纏った拳をルビィに向け、振り下ろす。

 

ルビィ「・・・私が弱いから。私が未熟だから・・・。」

 

ルビィは絶望でもう完全に動けなくなっていた。

 

ブーバーンの拳の炎が弾ける。

 

そこには倒れ伏すルビィ。

 

ではなく、ブーバーンの拳を受け止める謎の青いポケモンの姿だった。

 

ダイゴ「ごめんね、ルビィ君。遅れてしまった。」

 

ダイゴはルビィを抱えて、ブーバーンから遠ざかる。

 

ルビィ「ごめんなさい・・・ごめんなさい。」

 

ルビィは虚な目をして、うわ言のように同じ言葉を繰り返していたが、やがて気を失ってしまった。

 

ハンターA「選手交代か?構わねえけどな。」

 

ハンターB「やっちゃってください、ボス!」

 

ハンターは怯むことなく、ダイゴに勝負を挑む。

 

ダイゴは優しくルビィを地面へと寝かせると、ハンターたちに向き直った。

 

ダイゴ「ユレイドル、ルビィ君を頼んだよ。」

 

「ユーレィ。」

 

ダイゴ「やる気なら後悔しないでくれよ。誰がいちばん強くてすごいかって思い知ることになるからさ。」

 

ダイゴはそう言ってふっと微笑んだ。

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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