ポケライブ!〜One More Sunshine Story〜 作:チーケー
自分の夢を追いかけることを決意したルビィ。その裏で暗躍する者たち。
そしてついに始まる『地方遠征』。千歌たちの大冒険が今、始まる!
クロサワ炭鉱の調査から数週間・・・。
ウラホシポケモンスクール特別課外授業『地方遠征』を目前に控えた千歌たちはダイヤによって呼び出されていた。
千歌「急に呼び出しなんて何かあったんですか?ダイヤさん?」
そう言いながら同じく呼び出された面々を見回す。
ダイヤによって呼び出されたのは7名。
千歌、曜、梨子、ルビィ、花丸、善子、果南。
いずれもポケモン図鑑を所有する選ばれたトレーナーだ。
ダイヤ「みなさんをお呼びしたのは他でもありません。鞠莉さんを見てませんか?炭鉱での調査の後、忽然と姿を消してしまって・・・。」
千歌「鞠莉さんが?そういえば最近、見てないね。」
果南「元々、怪しいと思ってたんだよね。急にいなくなるとかますます怪しい・・・。」
善子「あの人、ニシキノ博士の助手なんでしょ?博士が何か知らないの?」
ダイヤ「私もそう思って、博士の娘さんの真姫さんに連絡を取ってみたんですが、何も知らないそうで。」
花丸「何かあったのかもしれないずら!」
ダイヤ「ええ。なので何かしら情報が入ったら私に教えてください。お願いしますわ。」
千歌「分かりました!そういうことなら協力します!」
ダイヤ「そう言っていただけると助かります。では明日は、『地方遠征』ですので帰ってゆっくり休んでください。」
その一言でみんなが解散していく中、ダイヤはルビィを呼び止める。
ダイヤ「あっ、ルビィ。これを。」
そう言ってダイヤはルビィへモンスターボールを差し出す。
ルビィ「あれ?これ、鞠莉さんに預けたジーランスさんのボール?」
ダイヤ「ええ。鞠莉さんが使ってた部屋に残されてまして。ゲットしたのはあなたですから。ルビィに託しますわ。」
ルビィ「分かった。鞠莉さん、早く見つかるといいね。」
ダイヤ「ええ。そうですわね。」
そうして、部屋にはダイヤと果南が残る。
果南「ダイヤはどう思ってるの?鞠莉のこと。」
ダイヤ「実はあることが分かりまして。鞠莉さんの指示で私たちが行った『ウラホシの森』と『クロサワ炭鉱』。どちらもヌマヅの伝承に深い関わりのある場所らしくて。」
果南「それってゼルネアスとイベルタルのこと!?」
ダイヤ「ええ。もしかすると鞠莉さんは密かに伝説のポケモンを調べていたのではないかと。」
果南「う〜ん。よし!私、この『地方遠征』で色々調べてみるよ。」
ダイヤ「ええ。私もヌマヅの伝承についてもう少し調べてみますわ。」
〜〜〜〜〜〜
次の日・・・『地方遠征』当日
善子の家
善子「うわぁ〜〜!!遅刻!遅刻!」
善子母「善子、朝ごはんは?」
善子「食べてる暇ないわ!それじゃあママ!行ってくるわね!行くわよ!ヤミカラス!」
「ヤミ〜!」
善子母「全く・・・。慌ただしい旅立ちなんだから。」
善子母(トレーナーになるのを半ば諦めてたあの子があんな生き生きして。・・・頑張れ。)
ドンドンドンドン
突然、扉を強く叩かれる。
善子母「善子?忘れ物でもした?」
恐る恐る扉を開けると、
善子母「えっ?あなた、もしかして・・・。」
〜〜〜〜〜〜
ウラホシスクール
既に校庭には生徒たちが集まり、開始の合図を今か今かと待っている。
しばらくして生徒会長であるダイヤが壇上に立つ。
ダイヤ「ウラホシスクールの生徒の皆さん、お待たせいたしました!今年の課外授業『地方遠征』の日がやってきました!」
その声に生徒たちが一層、沸き立つ。
「「「ワーーーーーー!!」」」
ダイヤ「今年も去年と同じく、舞台はヌマヅ地方の外!自身の選んだ地方へ赴き、多くの異文化に触れ、多くのポケモンに触れ、見聞を広めてきてください!」
ダイヤ「それでは『地方遠征』開始ですわぁ!!!」
「「「オーーーーーーッ!!!!」」」
〜〜〜〜〜〜
ヌマヅ地方 コンペキタウン
ーヌマヅ地方の港町。オトノキ地方など様々な地方への定期船が出ている他、水ポケモンの研究が多く行われている地でもある。
「クゥークゥー」
キャモメが飛び交う港町に千歌たちは降り立った。
千歌「着いたぁ!!ここから定期船に乗り換えだよね。う〜ワクワクしてきた!」
曜「あはは!相変わらず元気だね。千歌ちゃん。」
梨子「元気すぎるくらいよ。ちょっとは落ち着いて欲しいわ。」
そう梨子が呟いていると、別のはしゃぐ声が聞こえてくる。
花丸「こっちずら!!船がいっぱいずら!!」
ルビィ「花丸ちゃ〜ん!!私たちが乗る船はこっちだよぉ!!」
善子「始まるわ!今、私たちの伝説が!!」
「ヤミ!!」
千歌「ルビィちゃ〜ん、こっちこっち!!」
こうして6人がコンペキタウンに集まる。
花丸「みんなで船旅なんて楽しみずら!!」
そう花丸が言うと、曜は残念そうに口を開く。
曜「ごめん、私はこっちだから。」
そう言って曜は隣のホウエン行きの船を指差す。
千歌「ここで一旦、お別れだね。私、待ってるから。」
曜「うん、用事を終えたらすぐオトノキに向かうから。」
そう言った後、曜は梨子の方を、真剣な顔つきで見つめる。
曜「梨子ちゃん、よろしくね。」
梨子「ええ、任せといて。」
2人はそう言って固い握手を交わした。
千歌「むむむ、2人ともいつのまに仲良くなったのぉ?私も梨子ちゃんって呼んでいい?」
そう言って千歌は梨子に迫る。
梨子「近い近い!!いいわよ!呼んでいいから!」
千歌「やったー!これからもよろしく、梨子ちゃん!」
『ホウエン行き『ホエルオー号』まもなく出発いたします。お乗りの方はー』
曜「それじゃあここで!みんなまた会おうね!!」
千歌「お互い、頑張ろうね!!」
そうして曜はホウエン地方へと旅立っていったのだった。
〜〜〜〜〜〜
善子「さてと、私たちは出発までいくらか時間があるけどどうする?」
花丸「マル、深海プリン食べたいずら!!」
深海プリンはここ、コンペキタウンの名物だ。
梨子「それじゃあその深海プリン、食べに行こっか。」
そうして深海プリンを売る店に向かおうとした時だった。
女性「きゃあ!ドククラゲよ!」
男性「なんで陸に上がってきたんだ!?」
騒ぎの方に目をやると1匹のドククラゲが陸に上がり、人々に襲いかかっているところだった。
「クラァ!!」
【ドククラゲ】 くらげポケモン
80本の 触手を 自由に 伸び縮みさせ
獲物に 巻きつく。刺されると 毒に
侵され 鋭い 痛みが 走る。
花丸「大変ずら!」
ルビィ「ど、ど、どうしよう!?」
梨子「みんな、落ち着いて!こっちに避難するわよ!」
梨子はルビィ、花丸を連れて走り出す。
梨子「千歌ちゃん、善子ちゃん!?早くこっちに。」
千歌「ごめん、梨子ちゃん。私は残る。誰かがあの子、止めなくちゃ。」
善子「そうね。それになんか様子が変よ、あのドククラゲ。苦しそうというか。」
そう言って千歌と善子は戦闘体制に入る。
梨子「はぁ〜もう!!くれぐれも無茶しないようにね!あの触手には要注意よ!」
千歌「助言、ありがとう!梨子ちゃん!よーし!お願い!ヨーちゃん!」
「ヨギ!」
善子「行くわよ!ヤミカラス!堕天!!」
「ヤミー!」
そんな2人を前にドククラゲは怯むことなく触手を自在に動かし、襲いかかっていく。
「クラァ!!」
善子「そっち行ったわよ!」
千歌「オッケー!ヨーちゃん、ジャンプ!」
ヨーギラスは鞭のように振るわれる触手をジャンプで避けていく。
善子「ヤミカラス!“つばさでうつ”!!」
そこへ空からヤミカラスがドククラゲへと強襲する。
「クラァ!!」
その一撃でドククラゲの怒りを買ったのか、さらに激しく触手を振り回し始める。
千歌「うわわ、ヨーちゃん、一旦退却!!」
その猛攻に千歌は慌ててヨーギラスを退却させ、自身もその場から離れる。
善子「これはヤバいわね。」
善子もその場を離れようと走り出す。
しかし、
善子「っ!?」
足がもつれ、盛大にその場に転んでしまう。
千歌「善子ちゃん!危ない!!」
そんな善子をドククラゲが見逃すわけがなく、触手が善子へと狙いを定める。
「ヤミヤミ!!」
ヤミカラスが助けようとドククラゲに向かうが、多くの触手に阻まれ、近づくことができない。
「クラァ!!」
そして善子へと勢いよく触手が降りかかる。
その瞬間、
「ガウゥ!!」
「グラァ!?」
横から何かが飛び込んできてドククラゲは勢いよく吹っ飛ばされる。
千歌・善子「!?」
土煙の中現れたのは真紅の体に真っ赤な目をしたポケモンだった。
〜〜〜〜〜〜
その様子を物陰で見る影が一つ。
???「あの強化個体を吹っ飛ばすなんて予想外。それならもう少し出力を上げて・・・。実験開始。」
TO BE CONTINUED...