ポケライブ!〜One More Sunshine Story〜   作:チーケー

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前回のポケライブ!
善子ちゃんとライラプスの活躍で危機を脱した千歌たちはついにオトノキ地方トラスタウンへ到着。さあ!冒険の始まりだ!!


#16 目指せ!ニシキノ研究所!

 

オトノキ地方 トラスタウン

 

千歌「着いた〜〜〜〜!!」

 

船に揺られること数十分。千歌達はついにオトノキ地方へと到着していた。

 

千歌「うわぁ、人がいっぱい!!ポケモンもいっぱい!!」

 

花丸「美味しそうなものもいっぱい!!」

 

初めての都市の賑わいに興奮を抑えきれない千歌達。今にも飛び出していきそうな2人を梨子と善子が抑える。

 

梨子「落ち着いて!こんなところで迷子にでもなられたらこっちが困るんだから!」

 

善子「ちょっ、力強っ!ルビィも手伝って!!」

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

なんとか千歌と花丸を落ち着かせ、近くのカフェで今後の方針を話すことにする。

 

花丸「ん~♪ここのサンドイッチ、美味しいずら~。」

 

「ゴンゴ〜ン♪」

 

花丸とその相棒のゴンべは早くもカフェのランチに舌鼓を打っており、実に幸せそうだ。

 

その様子を横目に梨子たちは話し合いを始めていく。

 

善子「私はジム巡りをやりたいのよ。ここからだとアキバシティが一番近いわ!」

 

ルビィ「ル、ルビィはコンテストに・・・。」

 

千歌「はいはい!私も!」

 

梨子「コンテストだと近々やる開催は・・・カンダタウンでマスタークラスのが開催されるわね。」

 

ルビィ「ルビィ、それ観に行きたい!勉強にもなるし!」

 

梨子「それなら、まずはアキバシティに向かってジム戦。その後、カンダタウンでコンテスト観戦といった感じでどう?」

 

千歌「異議なーし!」

 

善子「私もいいわよ!」

 

花丸「ひひふは~。」

      

方針がある程度決まったところで梨子のスマホロトムが震えだす。

 

画面に表示された着信相手を見て梨子は一瞬固まる。

 

『真姫から着信です。』

 

梨子はそれを見なかったことにしてスマホを裏返す。

 

しかし、着信は鳴りやまない。

 

『真姫から着信です。』

 

梨子「ちょっと外すわね。」

 

やがて耐えられなくなった梨子はスマホを掴むとカフェの外へと出ていく。

 

通話ボタンを恐る恐る押すと懐かしい聞き慣れた声がスマホから発せられる。

 

真姫「やっと出たわね。私を無視しようなんてどういうつもりかしら、梨子?」

 

問い詰めるような冷たい声に一瞬、委縮するも、梨子は答える。

 

梨子「無視しようとは思ってません。ただ。」

 

そこで梨子は言葉を切ると黙り込む。

  

真姫「一年前のこと、まだ引きずってるの?この間も言ったけどあなたのポケモンたちはあなたのことをあれからずっと待ち続けてる。その思いを踏みにじるつもり?」

 

梨子「それでも私は、もうポケモントレーナーには戻りません。それがいいんです。私にとってもあの子たちにとっても。」

 

真姫「はぁ、あきれた。全く誰かに似て頑固なんだから。」

 

それを聞くと梨子は会話を終わらせに入る。

 

梨子「それじゃあ私はこれで。」

 

しかし、そうはさせまいと真姫は話を続ける。

 

真姫「あなたがそう言うなら私はこれ以上何も言わないわ。どうせ言ったところで聞かないんだろうし。」

 

梨子「・・・。」

 

真姫「その代わりに一度、顔を見せなさい!こっちはずっと心配してたんだからね。 あなたがこっちに帰ってきてるのは知ってるわ。今からハクヨウシティの研究所まで来なさい!分かったわね。」

 

真姫は一方的にそう言うと通話を切った。

 

梨子「ちょっ!そんな勝手に!」

 

梨子はしばらくその場に佇むしかなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

千歌「よし、それじゃあ行こう!」

 

カフェを出た千歌たちはトラスタウンの街中を歩いていた。

 

梨子を除いた面々はこれから始まる冒険に思いを馳せ、会話が弾んでいる。 

 

善子「ク~クックック。初のジム戦、ヨハネの腕が鳴るわ。」

   

花丸「早すぎるずら。まずは、アキバシティまで行かないと。道中、どんなポケモンに会えるかなあ。」

 

ルビィ「確かアキバシティのジムリーダーって元μ’sの凛さんだったよね?会うの楽しみだなあ。」

 

千歌「え~本当!?」

 

やがてトラスタウンから出て分かれ道まで来るとずっと顔を伏せていた梨子は声を上げる。

 

梨子「みんな、ごめんなさい!実はさっき知り合いの人に帰って来たなら顔を見せろって言われちゃって。私、これからハクヨウシティに向かわなくちゃいけなくて。」  

     

それを聞いて千歌たちは顔を見合わせる。

 

花丸「確かハクヨウシティはアキバシティとは正反対の方向ずらね。」

 

梨子「ええ。だからみんなはこのままアキバシティに向かって。ハクヨウシティへは私一人で行くわ。みんなを案内するって言ったのにできなくてごめんなさい。」

 

それを聞いて善子は声を上げる。

 

善子「あなた、ポケモン持ってないじゃない!一人でなんて無理に決まってるでしょ!」

 

花丸「そうずら!そういうことならマルたちも一緒に行くずら!」

 

ルビィ「そうだよ。コンテスト観戦できないのは残念だけどコンテストは次があるもん。」

 

それを聞いても尚、梨子は申し訳なさそうに渋る。

  

梨子「でも、私の都合にみんなを巻き込むわけには・・・。」

 

そこで千歌が声を上げた。

 

千歌「それなら私が一人、付いていくよ。私一人なら梨子ちゃんもいいでしょ?ルビィちゃんたちはアキバシティに向かって!」

 

ルビィ「千歌ちゃんはいいの?」

 

千歌「私は大丈夫!ルビィちゃんは私の分までコンテストの勉強してきて!」

 

善子「そう言うなら私たちはお言葉に甘えましょ。ここでグダグダ話してる方が時間の無駄だし。」

 

花丸「それもそうずらね。ルビィちゃん、マルたちはアキバシティに行くずら!」

 

それぞれの行き先が決まり、ルビィ、花丸、善子はアキバシティへ続く道を歩いていく。

 

千歌「ルビィちゃん、今度会ったときはバトルしようね!」

 

ルビィ「う、うん!」

 

そうして三人を見えなくなるまで見送ると千歌は梨子に向き直る。

 

千歌「よし、行こう!梨子ちゃん!ハクヨウシティだっけ?」

 

梨子「なんで付いてきてくれるの?あなたも目的があるはずでしょ?」

 

千歌「確かにそうなんだけど・・・。」

 

千歌はそこで言葉を切ってから、少し目を逸らしてから話す。

 

千歌「さっき梨子ちゃんがスマホで話してるのちょっと聞いちゃって。なんだか深刻そうな話だったから、力になれないかなあと思って。」

 

それを聞いて梨子は深いため息を吐く。

 

梨子「そういうこと。・・・でも、あなたには関係ないことだし、無理して付き合わなくても。あっ!また後で一緒にアイドルやれなんて脅迫するつもり?」

 

そんな梨子の言葉に千歌は首を振る。

 

千歌「そんなことしないよ。ただ力になってあげたいだけ。だって梨子ちゃんは友達だもん!」

 

梨子「・・・友達。」

 

その言葉で顔を赤らめた梨子はそれを悟られないように千歌に背を向けるとハクヨウシティへの道を歩き出す。

 

梨子「い、行きましょ!」 

  

しかし、梨子はすぐ止まると千歌の方へ振り返る。

 

千歌「?」

 

梨子「あなた、変な人ね。でも、ありがとう。」

 

千歌「うん!へへへ。」

 

千歌は満面の笑みを梨子に向けるのだった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

取り留めのない話をしながらしばらく進んでいた千歌と梨子。

 

そんな時、辺りを突如、強い光が包む。

 

千歌「眩しい!!」

 

梨子「な、何!?」

 

しばらくして強い光が収まり、辺りが見えるようになる。

 

千歌「なんだったの、今の?」

 

梨子「さあ、私にも何が何だか。」

 

辺りに変わった様子はなく、先ほどと同じ見通しのいい一本道が続いている。

 

千歌「あれ?」

 

そこで千歌が何かに気づいたのか、道を逸れて草っ原の方へと駆け出していく。

 

梨子「何かあったの?」

 

遅れてやってきた梨子へ千歌は抱えていたものを見せる。

 

千歌「この子!ボロボロだよ!」

 

梨子「この子、ニャース?かなり衰弱してる。早くジョーイさんに診てもらった方がいいわ!ここからならトラスタウンに戻った方が早いわね。」

 

二人は急いで立ち上がり、トラスタウンへ戻ろうとする。

 

ズドン。

 

そんな二人の前に大きな影が空から現れる。

 

驚いて見上げればそこにいたのは見たこともない赤いポケモン。

 

いきなり襲来した謎のポケモンを前に二人は動くことができないのだった。

 

「ババァルクウッ!!」

 

 

TO BE CONTINUED...

 




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