ポケライブ!〜One More Sunshine Story〜 作:チーケー
【side 千歌】
桜内さんを見失い、一度教室に戻ってきた私は曜ちゃんに先ほどの『ポケモン図鑑』のことを話していた。
曜「こ・・・これは。」
曜ちゃんは桜内さんのスマホロトムに表示された『ポケモン図鑑』の画面を凝視してワナワナ震えている。
そして、興奮したように目をキラキラさせ、笑顔を浮かべた。
曜「これ、ポケモン図鑑だよ!!凄い!初めて見た!!!!」
千歌「曜ちゃん、ポケモン図鑑ってなんなの?」
曜「そっか千歌ちゃんは知らないよね。これこそ、ポケモントレーナーの憧れ!これさえあればポケモンの様々なデータを瞬時に検索できるハイテクツール!!他にも、近くにいるポケモンサーチ機能とか・・・」
曜ちゃんは喋りが止まらなくなった。
私の親友は好きなこととなるとこうなることが多々ある。まあそこが可愛いとも思うんだけど。
曜「あっ、ごめん。また話し過ぎちゃった。まあポケモン博士のいる地方では普通にもらえるものだよ。ヌマヅには博士がいないから、こういう風習はないんだけど。」
千歌「じゃあ桜内さんもオトノキ地方の博士に貰ったのかぁ。」
曜「オトノキ地方といえば最近、『ラブカストーン』の研究で一躍有名になったニシキノ博士だよね。その娘さんも凄い人だし・・・。」
曜ちゃんがそう言った時、突如地響きのような凄い音が鳴り響く。
ババババババババババ・・・・・・
千歌「な、何の音!?」
曜「見て!窓の外、あれヘリコプターじゃない?」
そう言って曜ちゃんが指差した方角にはこちらに向かってくるヘリコプターがあった。
その光景に何かを感じた私はすぐさま教室を飛び出した。
千歌「曜ちゃん、行ってみよう!」
曜「ちょっ待ってよ千歌ちゃ〜ん!!」
〜〜〜〜〜〜
私たちが外に出ると既にそこにはスクールの多くの生徒たちが集まっていた。
すると先ほどのヘリのドアが開き、金髪のやけにハイテンションな女性が飛び降りてきた。
「シャイニ〜!!」
シュタッ
そして軽やかに地面へと着地する。
そしてその女性と私の目が合う。
「ヘイ!そこのガール!」
千歌「え?私?」
突然のことにちょっと戸惑う。
「イエース!このスクールで一番強い子を紹介してくれる?」
〜〜〜〜〜〜
私は女性を生徒会室へと連れて行くと、その様子を扉の外から曜ちゃんと共に覗き見ていた。
鞠莉「ニシキノ博士の見習い助手、小原鞠莉!マリーって呼んでね!」
ダイヤ「なんと!あなたがあのニシキノ博士の!?私、このスクールの生徒会長をしています。黒澤ダイヤと申します。それでこちら
は・・・。」
少し興奮気味にダイヤさんはそう答える。
果南「松浦果南。それで、その助手さんがこんな田舎町に何の用?」
私の知り合い、果南ちゃんはぶっきらぼうにそう答える。
ダイヤ「ちょっと果南さん!その態度は何ですの!?」
鞠莉「フフ、警戒しないで。私は博士に頼まれてきたの。ちょっとスマホロトムを出してもらえる?」
鞠莉さんはスマホロトムを取り出すと2人にもスマホロトムを出すように促す。
ピロン
そして、なにやらスマホロトムを操作していた。
しばらくして2人は自分のスマホロトムを見て驚きの声をあげる。
ダイヤ「こ、これはポケモン図鑑ではありませんか!?」
果南「みたいだね。」
どうやらダイヤさんと果南ちゃんもポケモン図鑑を貰ったらしい。
鞠莉「イエース!!ここ、ヌマヅ地方でポケモンの分布調査をすることが決まったのよ。その協力をあなたたちにしてもらいたいの。」
果南「でも、何で私たちに?」
ウズウズした様子を見せつつ、果南ちゃんはそう言う。
鞠莉「あなたたちはこのスクールでもナンバーワンの実力者!少しでも実力がある人の方が調査もスムーズに進むでしょ。」
ダイヤ「そういうことならお任せください!この黒澤ダイヤ、必ずやお役に立って見せますわ!」
胸を叩いて誇らしげにそう言うダイヤさん。果南ちゃんも納得はしていなさそうだが、渋々答える。
果南「まあ、そういうことなら協力してあげなくもないかなん。」
鞠莉「センキュー!!私もしばらくここに留まるから何かあったら報告ヨロシク!」
嬉しそうにして部屋を立ち去ろうとする助手さん。
話を聞いて、いてもたってもいられなくなっていた私は扉を開け、鞠莉さんの前に出る。
千歌「私にもポケモン図鑑、ください!」
鞠莉「オゥ、あなたたちはさっきのガール。」
果南「曜、千歌!?盗み聞きしてたの?」
驚いたように声を上げる2人。
曜「ごめん、果南ちゃん!気になっちゃって。」
鞠莉さんは困ったように顎に手を当てて唸る。
鞠莉「ウーン、困りましたネ。実力がわからないような子に渡すわけには・・・。」
しかし、すぐに何かを思いついたのか、ニヤリと微笑んだかと思うとこう言った。
鞠莉「分かりまーシタ!あなたたちにもポケモン図鑑を託しましょう!」
やった!そう思ったのも束の間、鞠莉さんは付け加える。
鞠莉「ただし!一つだけ課題を与えマース!」
曜「課題?」
課題と聞いてちょっと身構える。難しいような課題だったらどうしよう。しかし、鞠莉さんが提示した課題は拍子抜けするようなものだった。
鞠莉「ここの裏手にある『ウラホシの森』でポケモンを1匹捕獲すること!それが条件デース!」
曜「そんなことでいいんですか?もっと難しいことを言われるのかと。」
あまりにも簡単すぎる課題に曜ちゃん怪訝な顔でになる。
しかし、鞠莉さんはけろっとした表情で答えた。
鞠莉「イエース!マリー、嘘はつきまセーン!!」
それを聞いて俄然、やる気が出た私はパートナーをボールから繰り出す。
千歌「ヨーちゃん!私たちのポケモンアイドルへの第一歩だよ!頑張っていこー!!」
「ヨギッ!」
そうしてヨーギラスのヨーちゃんと共に2人で準備へと向かった。
曜「あっ!千歌ちゃん、待ってよ〜!」
そうして生徒会室を後にした私たちを見て怪しく微笑む鞠莉さんに私たちが気づくことはなかった。
鞠莉「さてと、あなたたちの実力、見極めさせてもらうわよ。」
〜〜〜〜〜〜
【side ???】
???「ふふふ。良いこと聞いちゃった!」
TO BE CONTINUED...