もう一つのSAO ─ただの生まれ変わりだと思ったら、実はSAOの世界でした─ 作:雷訓
三年生
いわゆる中学年と言われる学年であり、この頃になると個人の学校生活の傾向や勉強の進み具合などが如実に表れ、クラスの先頭に立つ者、黙って従う者、ふざけて遊び出す者など、おかしなグループが出来上がるのもこの頃からだ。
とは言え、大半の生徒が何かおかしな行動をとるはずもなく、大体が普通に授業を受け先生の話を聞いているわ。一部寝ている生徒がいれば先生に怒られる前に隣の席の子が突いているくらいね。
「やほー紗奈ちゃん、遂に桐ヶ谷君と離れ離れになっちゃったわね」
「そうね、和人君ちゃんとクラスに馴染むことが出来るのかしら? 頭はいいんだけど、若干コミュ障なのよね」
「でたでた、紗奈の心配性。ほんと、お母さんかっての!」
「誰がお母さんよ!」
「えーなになに? 何の話し?」
「あ、初めまして、金森紗奈って言うの。 ちょっと聞いて、ひどい言われようなのよ!」
私は新しいクラスでも概ねスタートは順調で、運にも恵まれ前年度の時にそこそこ仲のいい子がそのまま同じクラスになることができて話し相手に困る事はなかった。
「和人君、帰るわよ。直葉ちゃんも迎えに行かないとね」
「うん、僕も今準備ができたところ」
「桐ヶ谷君、またね!」
「うん、また明日」
「私がいなくてもコミュニケーションは取れているようね」
「挨拶くらいはできるよ。紗奈ちゃんは僕を何だと思っているのさ」
「いや、てっきりコミュ障かと」
「…………」
一方のキリトと言えば、概ね予想通りだった。と言うのも、本人は挨拶は出来ると言っているものの、逆に言えばそれしか出来ないと言っているのは今のやりとりでわかったからだ。
けれど、コミュニケーションの第一歩は挨拶からとも言うし、それが出来るならキリトに多くは望まないわ。
「紗奈お姉ちゃーん!」
昇降口から直葉の大きな声が私たちに届く。
クラスに迎えに行く前に昇降口の前を通ったら、既に直葉が靴に履き替えて待っていてくれたからだ。
「直葉ちゃん、剣道は楽しい?」
「うん、大変だけど、体を動かすのは楽しいよ!」
「それは良かったわ」
帰り道、直葉に剣道の事を尋ねると元気な答えが返ってきた。その様子からはもちろん、心から楽しそうである事は明白ね。
けど、それを聞いていたもう一方の方はと言えば、苦々しい顔をしていた。どうやら直葉ほど夢中になれるって訳ではなさそうね。まぁ自分に合ってないとでも思っているんでしょうね。こればかりは本人の性分だから何とも言い難いわ。
「けど、紗奈お姉ちゃんと一緒にやりたかったなー」
「あはは、ごめんね直葉ちゃん。私は剣道に興味がないから、また今度一緒に遊ぼうね」
「うん、約束ね!」
そう、結局私はキリトや直葉と一緒に剣道をする選択を捨てた。理由は二年生の時にも言った事もあったけど、キリトに関わりすぎて大幅な未来を変えすぎないためだ。
なら私は何をやっているのかと言えば……。
「お母さん、宿題終わったから行ってきます!」
「早いわね、お母さんが車で送って行こうか?」
「うぅん、走って行くから大丈夫よ!」
「車には気をつけるのよ?」
「はーい!」
私は部屋で着替えてから元気に返事をして再び家を出る。それから歩いて十分位の所の門をくぐり、道場に入って一礼をする。
「よろしくお願いします!」
「元気がいいね。よし、今日も基本からやろうか」
「はい!」
私は習い事として空手を選択した。だからって、凄くやりたかったから選んだって訳じゃないのよね。本命は別にあるんだけど、それはまだ叶えられないと思ったのよ。けど、それを叶える為に今は基礎体力の向上で空手を選んだのよ。本当は水泳とかでも良かったんだけど。ま、近所って言うのが一番の理由ね。
ここまではキリトや直葉との関係は良好だし、私自身の計画も少しずつ動き始めていて悪くない感じだわ。
けど、問題はここからよね。
少し報告です。
今後のネタバレも含んでいるのですが、主人公である紗奈はSAOの中に取り込まれます。
その際に紗奈の選んだ武器がダガーになるのですが、これがSAOのアプリSAOVSに出てくるとあるキャラと被ってしまう事が判明してしまいました。
これは完全に自分の見落としです。ですので、もしこのまま執筆したとしてもパクリではないと弁明します。
ですが、誤解を生まないように、武器を変更しようかとも考えています。
まだまだ呼んでくださる方は少ないですが、今後の指針として武器を変更か、このままで良いのかアンケートを取りたいと思います。
主人公紗奈の武器
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執筆者の思い描いたように書く
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思い切って変更もありかと
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別にどうでもいい