攻略できるといいですねぇ、イベント終了までに…
『工廠』
「てなわけで装備開発してくぞー!!」
「おー!!」
今回は、今日の秘書艦である青葉に頼まれ、開発をしていく。
「いやー。開発すると変な物出るって話、気になってたんですよー!!」
そう言う青葉の顔は笑顔であった。
「毎回出るって訳じゃないと思うけどね」
そう呟きながら資源を投入していく。
「ま、一応電探狙いで行くか。よし、開始っと」
通常通り装置は動き出す。
「普通に電探出て欲しいけどなぁ」
「青葉的には変な物に期待です! 新聞のいいネタになりそうですから!!」
「新聞を書くのはいいけど、前みたいな記事また書いたら許さないからな?」
「あはは……その節はどうもすみませんでした……」
そう言う青葉の顔は苦笑気味である。
「そうだ。あの時の罰として、変なの出たら青葉に試験装備して貰うか」
「い、いやー。それはちょっと……あ、開発完了したみたいですよ! 早く開けてみましょうよ!!」
「話逸らしたな……」
青葉にジト目を送りながら装置を開ける。
「これは……ネクタイ?」
「ネクタイですね……」
そこにあったのは黒を基調とし、中央辺りに三日月をあしらったネクタイである。
「どこをどう見ても普通のネクタイだなぁ……」
「三日月が入っててちょっと可愛いですね」
そう言いながら写真を撮る青葉。
そんな青葉に呆れながらネクタイを手に取り調べてみる。
手触り的にもそこら辺にある量産品と対して変わる所はなく、何か仕掛けがあるとかでもない。至って普通のネクタイのようである。
「ま、俺らが見ても何か分かるはずないよなぁ。大人しく明石に調べてもらうか……」
「提督! 明石さんに調べてもらう前にちょっとだけ触らして貰っていいですか?」
「まぁ、別にいいけど……気をつけろよ? 何があるか分からないからな」
「了解です!!」
青葉にネクタイを渡す。
「ふむふむ、見た感じ普通のものと変わらない感じですね」
「ホントに普通のネクタイかもしれないな」
「あっ、ちょっと付けてみてもいいですか?」
「いいけど、気をつけろよ?」
「大丈夫ですって!!」 フラグダヨ
そう言いながらネクタイを付ける。
「どうですか? 似合ってますか!?」
「似合ってるんじゃないか? まぁ、その服には似合わんけどな」
「むぅ、そうですか……」
「ほら、もういいだろ明石のとこ行くぞ。この時間なら……管理人室にいるかな?」
そう言い歩いていく提督
「あっ、待ってくださいよー!」
それを追いかける為に青葉が足を踏み出した次の瞬間……
『シュンッ』
「ん?」
『ドォォォン!!』
「うわっ! なんだ!?」
青葉の姿が消え、管理人室の方から凄まじい轟音が響いてきた。
「な、何が起きた!?」
そう言いながら管理室の方へ走る。
そして着いた先にいたのは……
驚いた顔をした明石と……
壁にめり込んだ青葉であった。
「あ、青葉ァァ!? 大丈夫か!? しっかりしろ!!」
「あっ! 提督! 一体何があったんですか!?」
「説明は後だ! 早く青葉を入渠施設へ!!」
「は、はい!!」
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【執務室】
「さっきすまなかったな。管理人室は明日中に直すように手配するから」
「いえいえ、大丈夫ですよ。それより提督、あのネクタイの性能が分かりましたよ」
青葉を入渠させた後、明石にネクタイを渡し調べてもらったのだ。
「おぉ、分かったか。それで? どうだったんだ?」
「あのネクタイはですね……装備すると『マッハ20』近く出せるようになります」
「……マジで?」
「マジです」
「そうかー……」
そう言いながら頭を抱える。
「すごい性能なのは分かるけど……これ、使い物になる?」
「おそらく無理ですね……スピードの制御も難しそうですし……」
「そうかぁ……分かった。そのネクタイは倉庫に保管しといてくれ」
「了解しました。では失礼します!」
「あぁ、明石も夜遅くまでお疲れ様」
そう言い退出していく明石。
「はぁ……今日は疲れたなぁ」
そう1人ボヤく。
ふと窓の外を見ると夜空に満月が輝いている。
その満月が一瞬笑みを浮かべた気がした。
「……疲れてるなぁ、もう寝るか」
執務室の電気を消し、自室へ戻る。
妙な笑い声が聞こえた気がしたが、疲れからの幻聴だろう。
さっさと寝ることにしよう。
『三日月をあしらったネクタイ』
「とある世界の教師が付けていたネクタイのコピー品。
オリジナルのものよりも小さくなっている点以外は全て同じである。その教師は元殺し屋であったがとても生徒たちから愛されていたという。
…噂ではこの教師は黄色いタコっぽい見た目でマッハ20で移動し、無機物でもなんでも食べ、女性の胸が好きなどの話があるが所詮は噂である。真実ではないだろう…多分」