アラメシアの儀で勇者として召喚されたようです   作:kajoker

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今回は夢の内容というより、私とクラウディの話です。

前回、説明できなかったので今回はクラウディの話を書いてみました。後、私がかつて夢で戦った相手の話もあります。

それでは本編をどうぞ!


第2話 少し昔話をしよう

『なぁなぁ、□□□…それが思い出した夢の内容か?』

 

「うん、そうだよ…一応忘れないうちにメモしておくよ」

 

朧気だった夢の内容をついさっき思い出した。まぁ、少しだけだけど…

 

思い出した夢の内容は聖殿の水遣いによって勇者として呼び出された夢だ…残念なことに聖殿の水遣いの本名は思い出せなかったけど。

 

それで呼び出された後、話をして、誰かとデュエルをして圧勝した…あまりにも手応えがなかったからびっくりしたよ。

 

きっと、手札事故でも起こしたんだろう…デッキによっては手札が事故ったらそのまま敗北するのもあり得るし。

 

『了解。にしても、世界を救う勇者様とはね…世界を救う戦いといえば、前に邪神と戦ったことがあったよな』

 

「あったな…お前と出会ってしばらく経ってからだっけ?』

 

『あぁ…あの時はヒヤヒヤしたぜ…』

 

「だな…邪神なんかとはもう二度と戦いたくないな…」

 

そんな会話を交わしながら、俺とクラウディは過去の出来事を思い出していた。

 

////////////////

 

俺とクラウディが出会ったのは小学生の頃だ…授業中に声を掛けられた時は正直驚いた。

 

授業中だったからと声を抑えた俺はすごいと思う。

 

もちろん事情をすぐさま聞いた。事情としてはこうだ…どうやらクラウディは元々別の世界の住人で、気づいたらこっちの世界に迷い込んでしまったらしく、たまたま俺の心が居心地が良さそうだったから居座ることにしたらしい。

 

その理由は当時の俺からすれば、意味不明な理由だったわけだったが、クラウディの元の世界の話を聞いて、俺は心が踊った。

 

なんでも、クラウディの元の世界ではデュエルが発展していて、デュエルディスクなんかも普通に普及していたらしい。

 

クラウディはその世界で親友と恋人と共に穏やかな日々を送っていたらしい。だが、そんな日々は長く続かなかった…デュエルを悪用する闇のデュエリスト達に自分の恋人を拐われてしまったのだ。

 

そして、クラウディは自分の恋人を取り戻す為に闇のデュエリスト達に喧嘩を売り、いくつもの苦難を乗り越え、ついに自分の恋人を取り戻した。

 

まさに、物語に登場する囚われのお姫様を救い出す騎士の如き活躍だ。

 

その物語に俺はすっかり心を動かされてしまい、クラウディを受け入れていた。実際、今でもクラウディはカッコいい奴と思っている。

 

ちなみにクラウディという名前は俺がつけた名前だったりする。特に深い意味はなく、なんとなくでつけた名前だったのだが、クラウディは気に入ってくれたようだ。

 

そんなこんなでクラウディと出会い、現在に至るまでクラウディは俺がしんどい時は人格交代をしたり、色々と相談に乗ってくれたりして、俺のサポートをしてくれている。

 

まぁ、夢の世界にまでついてきてしまうとは思わなかったけど…ただ、クラウディは闇のデュエルの経験が豊富だ…もし、やばそうだったら任せるというのもありだと思う。

 

俺が邪神と戦ったのは今や相棒であるクラウディと会って、しばらく経った時だった。

 

小学生の頃の記憶だし、闇のデュエルのダメージの影響か、記憶が曖昧だ…ただ、覚えているのは敵は邪神であり、とんでもない闇の力を纏っていたということ。

 

「もう諦めたらどうだ?貴様に逆転の目はない」

 

「ふぅー…ふぅー…きっつい…」

 

『俺に代われ!このままじゃ死ぬぞ!』

 

「いや、大丈夫…大丈夫…まだ逆転の手はあるから…」

 

「ここから逆転するだと?やれるものならやってみろ…まぁ、不可能だろうがな」

 

「逆転してみせるよ…俺のターン!」

 

そんな会話をしながらカードを引き、セイヴァー・スター・ドラゴンを召喚し、見事に逆転することが出来たのは覚えている。

 

「こんなことがぁ!?」

 

邪神は逆転されたことに驚愕していて、俺はそのまま勝利することができた。

 

今思い返せば邪神は舐めプをしていたように思う…まぁ、当時小学生だった俺に本気を出さなくても勝てると思っていても不思議はない。

 

俺はめちゃくちゃ強いデュエリストだったわけでもないし。

 

あれは本当に死ぬかと思った…本当、舐めプされていたとはいえよく勝ったな…当時の俺。

 

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「いや、思い返しただけでも恐ろしいな…また戦う羽目にならないと良いんだけど…」

 

『だな…今のお前はあの時より強くなってはいるけど、あんな戦いは二度と経験してほしくないな』

 

「本当にね…まぁ、万が一の時にはクラウディに丸投げするよ」

 

『丸投げって…いや、良いけどさ。俺はお前を助けるためならいくらでも力を貸すし…ただ、丸投げするつもりなんてさらさらないんだろ?』

 

「お見通しか…まぁ、さすがにクラウディだけに丸投げというわけにもいかないし…俺もやるよ」

 

『相変わらずというか、なんというか…責任感強いよな、お前』

 

「仕事したくねー…って、仕事があるたびに、ぼやいてるけどね…」

 

『それは仕事している大半の人が思ってるんじゃね?知らないけど…それになんやかんや行くじゃん、最終的に』

 

「行くしかないから仕方なしだよ…サボれるものなら全力でサボるよ、俺…可能ならなるべく家でゴロゴロしたいし」

 

『真面目なのか不真面目なのか、判断に困るな…』

 

「とりあえずこの話はここまでにして、ちょっとマスターデュエルでデッキ編成するつもりだから手伝ってくれよ」

 

『オッケー!今回はどんなデッキにするんだ?』

 

「ちょっと表遊戯デッキを弄ろうと思ってさ」

 

『なるほどな…よし、やってみるか!』

 

そうして、俺はマスターデュエルを起動し、クラウディと共にマスターデュエルでデッキ編成を行うのだった。

 




クラウディの話やら邪神の話やら、色々と思い返してみると、小学生の私はなかなか濃い体験をしてるなぁって思います。

クラウディは未だに一緒にいますし…

と、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!

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