アラメシアの儀で勇者として召喚されたようです 作:kajoker
と、それでは本編をどうぞ!
「レント様、街に着きましたよ!」
「…あぁそうみたいだね…」
アオナに声を掛けられ、再び夢の世界に訪れたことを自覚する。
そして、それと同時にこの世界での記憶が蘇る。
俺は勇者として呼び出され、その後、俺のアーティファクトを見定めるという目的の試験を行った。
アーティファクトというのは異界の勇者が持つ、所謂チートみたいなものだ。俺の場合は今は腕時計の姿をしている左腕のデュエルディスクがそうだったらしい。
そして、その時にデュエルを行い、俺のアーティファクトを見定めると言った神官を見事撃破した。
この世界のデュエルはライフが4000だったためか、ブレイクソードの効果で相手のセットモンスターを破壊(マシュマロンだった)そして、その後ダークリベリオンに繋げ、ティアースケイルの効果で予め墓地に送っていた《幻影剣》を除外し、ブレイクソードを蘇生。
そして、2体のダイレクトアタックで決着がついてしまった。
その時はえっ、これで終わり?手応えなさすぎないか?なんて風に思ってしまった。
まぁ、そうしてめでたく?勇者と認められた俺はアオナと共に冒険の旅に出たというわけだ。
そして、まずは仲間集めをしようということで、とんでもなく強い暗黒騎士がいるというこの街にやってきた。
というか、暗黒騎士って…外法の騎士のことなんじゃねと思う。
ただ、そうだとすると気になることがある。
『なぁ、クラウディ…仮にここに居るのが外法の騎士だとすると、何か順番が違くないか?』
『確かにな…運命の旅路のイラストに書かれていたのは、アオナと、遺跡の魔鉱戦士と流離いのグリフォンライダーだけだったもんな…となると、ここでは外法の騎士は仲間にならない、もしくはここの暗黒騎士は別人ってパターンかもな』
『そうだね…後、あり得る可能性としては…』
『うん?なんか気づいたのか?』
『…いや、多分考えすぎだと思う…色々な可能性を思考する、俺の癖みたいなものだから』
『あぁ、いつものね』
「レント様、早く早く!」
「あぁ、今行くよ!」
思考を一度中断し、アオナに駆け寄る。
「ごめん…ちょっと考え事しててさ」
「考え事?暗黒騎士のことでしょうか?」
「まぁ、そんなところ…暗黒騎士、どんな奴なんだろうな?」
「味方になってくれればレント様も戦いやすくなると思うんですが…とにかく一度探してみましょう!」
「了解、さっそく探してみよう!」
そうして、俺とアオナは街で暗黒騎士の情報を集めるのだった。
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「ここか?」
「街の人の情報によると、例の暗黒騎士はこの宿屋に居るようです」
俺とアオナが街の人の話を聞いた所、今俺達の目の前の宿屋に居るそうだ。
この宿屋は街の外れにある宿屋で、話を聞いたところ、この宿屋は古いらしく、しかも鏡の世界の自分に成り代わられるなんていう曰く付きの宿屋だそうだ。
「思っていたより、見た目はキレイだな…こんなところに暗黒騎士が居るのか?」
「おそらくですが…まぁ、とにかく入ってみましょう」
「だね。とりあえず確かめないと」
そんな風に話しながら、俺達は宿屋へと入っていった。
中に入ると、内装もしっかりしていて、とてもじゃないが古い宿屋には見えなかった。
「いらっしゃいませ!」
「どうも…えっと、あなたが宿屋の主人?」
「そうでございますが、何か?」
「いや、実は俺達、ここにめちゃくちゃ強い暗黒騎士が居るって聞いて来たんですけど…何か知りませんか?」
「はい、この宿に泊まっていただいております。ですが、今はお出かけになられています……もうじき戻られると思いますが、お待ちになられますか?」
「そうですね…すみません、待たせていただきます」
俺は宿屋の主人にそう告げて、暗黒騎士を待つことにした。
そうして待つこと数十分…宿屋の扉が開かれた。
「主人、今戻った…む、他の客が来ていたのか…おいお前達、悪いことは言わない、今すぐここから去れ」
黒い鎧を纏い、見方によっては悪魔のような顔にも見える兜を被った暗黒騎士がそう言いながらこちらを見た。
こいつ…やっぱり外法の騎士じゃないか!となると、ここでは仲間にならないパターンなんだろうか?
「暗黒騎士様、こちらのお客様方はあなたにご用件があるようです」
「用事?」
「あぁ、実は…」
そう口にして、俺たちはここに来るまでの経緯を説明した。
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「なるほど…お前達は私を仲間にしたいというわけか…」
「はい!レント様を一緒に支えませんか?あなたのような騎士が居てくれれば、レント様も心強いと思うんです!」
「レントと言ったな、お前は本当に私に仲間になってほしいのか?」
「もちろん!仲間が増えるなら大歓迎さ!まぁ、君がただで仲間になってくれるとは思っていないけどね」
「よくわかっているじゃないか。異界から召喚された勇者と聞いて、どんな奴かと思っていたが…なかなか話せるじゃないか」
どことなく声が弾んでいるような気がする…まぁ、兜のせいか、声がくぐもっているが。
俺がそんなことを思っていると、暗黒騎士は続きを話し始めた。
「…私がお前達の仲間になる条件は、私と共に鏡の世界の主を倒すことだ」
「鏡の世界の主を倒す…?そういえば、この宿屋には鏡の自分に成り代わられるという噂がありましたね…あれは本当だったんですか…」
「そうだ。私がこの宿に泊まっているのも、鏡の世界の主を倒すためだ…だが、倒すのはなかなかに困難でな…レント、お前の力を貸してほしいのだ」
「俺の?」
「あぁ。お前のアーティファクトはデュエルディスクだ…そして、この世界の存在をデュエルというお前の土俵に引きずり込むことが可能になる。もちろん、デュエルが出来る存在に限るがな…まぁ、安心しろ。この世界の存在はほとんどデュエルが可能だ…上位存在すらもな」
「一応、カードの実体化も可能みたいだし、こう考えるとデュエルディスクってかなりありがたいな」
「あぁ、異界の勇者を呼び出すなどというのは初めての例だが、お前は素晴らしい能力を持っている」
「初めての例…?」
「そうですよ。異界の勇者様を召喚するのは今回が初めてです…正直に言えば、私はとても緊張していたんですよ?」
「そうだったのか…」
暗黒騎士とアオナの話を聞いた俺は何故だが少し違和感を覚えた。
何だろう、この違和感は…まぁ、今は暗黒騎士の話からだ。
「それで、結局俺はどうすれば良いんだ?」
「簡単だ…鏡の主をデュエルで倒してほしい」
「それは構わないけど…アオナとあなたは何をするんだ?」
「彼女にはお前のサポートを頼み、私は成り代わられた人達の救出を行う」
「なるほど、役割分担ってわけか…了解。だけど、あなたは大丈夫なのか?」
「私よりお前達の方が危険だろうに…異界の勇者はお人好しなのか?」
「レント様はこういう方なんですよ…だからこそ、私は力になりたいんです」
「なるほど…良い仲間を持ったな、レント」
「あぁ!俺の自慢の仲間さ!」
「そうか……さて、さっそく話し合おうか。決行は今日の夜だからな…」
「わかった」
そうして、俺達は鏡の世界の主を倒すための話し合いをするのだった。
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「うーん…また変な夢を見た…」
例のごとく覚えている内容は一部だけだけど。
何か宿屋?みたいなところで、誰かと一緒に居た…多分、聖殿の水遣いだろう。
それで聖殿の水遣いが鏡の世界の自分に成り代わられそうになっていて、慌てて鏡の世界に侵入、そして鏡の世界の主的な存在とデュエルして撃破…その時のデュエルはクラウディが担当してくれた。
ちなみにクラウディの使用デッキはブルーアイズだ。
デュエルの内容はいまいち覚えていないが、最終的に俺は聖殿の水遣いと一緒に食べ歩きをしていたし、勝ったのは間違いないだろう。
「クラウディ、今回はお前が大活躍だったみたいだ」
『夢の世界で俺がお前の代わりに戦ったやつか…相変わらず全部は覚えてないんだよな…』
「本当か?まぁ、俺も全部覚えてるわけじゃないけど」
『本当だって…仮にわざと黙ってるにしても、それには事情があるんだよ』
「なるほど…オッケー、信じるよ」
それにしても謎だな…何で俺が召喚されたんだろう…単純にランダムなのか、それとも何かしらの意図があるんだろうか。
どんな理由であれ、まがりなりにも勇者だ…やれることはやろう。
俺はそんなことを思いながらも夢の世界に呼ばれた理由について疑問に思うのだった。
うーん、勇者トークンの物語って、特に語られてなかった気がしますけど、これって正しいルートなのかな?
まぁ、OCGストーリーってバッドエンド多いし、いっそのことストーリーから外れるというのもありかもです。
今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!