アラメシアの儀で勇者として召喚されたようです   作:kajoker

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今回の夢は、いきなり急展開だったので私も驚きました…

ともかく本編をどうぞ!


第5話 裏切りの騎士

「レント様!暗黒騎士は…彼女は正気ではありません!」

 

アオナの言葉に俺は視線を移す。

 

目の前には仮面を外した長いブロンドヘアの女性、遊戯王のカードとしての名前は外法の騎士、本名はイリスだ。

 

俺達の仲間になってくれた暗黒騎士であり、少し前にタッグデュエルを挑んできて、最後には仲間になってくれた光と闇の仮面のデュエリストこと、遺跡の魔鉱戦士と流離いのグリフォンライダー達よりも付き合いの長い仲間である。

 

そんな彼女が俺達の前に立ち塞がっている。一体何があった?

 

「裏切るって言ったでしょ?」

 

そう呟いて、彼女は俺に斬りかかってきた。

 

俺はすぐさまデュエルディスクを展開、斬りかかってきたイリスの攻撃を防ぐ。

 

その時、ようやくここに至るまでの記憶が蘇ってきた。

 

 

 

遺跡の魔鉱戦士、ブライ…流離いのグリフォンライダー、カルジャ。

 

この2人は俺とクラウディにタッグデュエルで敗北した後、俺達の実力を認めて、仲間になってくれた。

 

クラウディについてはさすがにもう一人の俺と言われても混乱するだろうから、俺の中に居る精霊だと説明した。

 

その後、全員で5人となった(クラウディを含めると6人だが)俺達のパーティーは色々と依頼を引き受けて冒険しつつ、世界を救うために戦っていた。

 

そんなある日だ、イリスの様子がおかしかった…心ここに在らずといった様子でこんなことを言ってきた。

 

『このままいけば、私はお前を裏切るだろう…もし、私が裏切るようなことがあれば、お前の手で私を殺せ』

 

冗談じゃない…なんで大切な仲間を殺さなければならないのか…俺は絶対に嫌だ。

 

俺はイリスにこう返した。

 

『穏やかじゃないな…言っておくけど、俺は殺すなんてごめんだからな!だから、万が一そうなった時は殺すよりお前を助けることに全力を尽くすよ』

 

__

 

____

 

_____

 

まったく、何ていうタイミングで記憶を思い出しているんだか…ともかく、まずは距離をとらないと。

 

ディスクと剣で鍔迫り合い状態になっている今の現状を打開するためにディスクで剣を受け流し、イリスに蹴りを入れてその勢いのまま後退する。

 

「大丈夫ですか!?レント様!」

 

「あぁ、なんとか大丈夫」

 

俺の言葉にアオナは安堵した表情を浮かべる。

 

そこに、ブライとカルジャが駆け寄ってくる。

 

「おいおいイリスの奴、どうかしちまったのかよ!」

 

カルジャが慌てた様子でそう口にする。

 

それに答えるのはブライだ。

 

「ふむ、あいつが裏切るとは思えんな…もし裏切るにしても、他の人間を裏切ることはあれ、レントを裏切ることはないだろう。これだけは断言できる」

 

「いやいや、現に、攻撃してきてるじゃねーか!」

 

「違うよ、カルジャ…ブライの言うとおりだ…イリスは俺を裏切ってなんかいないし、殺す気もないと思う…なんか理由があるんだよ、きっと」

 

「そうかぁ?俺には本気で殺しにきてるようにしか見えねぇけど…」

 

カルジャが疑問を抱いているが、本気で俺を殺す気はないだろう…だって、あいつが俺を本気で殺す気なら、話している今は絶好の機会だ。

 

だが、攻撃をしてこない…それに、デュエルに持ち込めるならともかく、純粋な殺し合いで、俺がイリスと互角とかあり得ないからね。

 

まぁ、カードを実体化することも出来るから、戦えなくもないけどさ。

 

それでも、戦闘技術とかはイリスの方が上だろう。

 

「…みんな、ここは俺に任せてほしい…さすがにやばかったら、サポートをお願い」

 

「レント様…何か考えがあるんですよね?」

 

「もちろん…何の策もなく突っ込むほどバカじゃないって」

 

『嘘つけ!ノープランだろ!』

 

『あ、あるよ!ノ、ノープランなわけないだろ!』

 

『じゃあ具体的には?』

 

『…とりあえず、イリスと話しをする。多分、話しを聞いてくれると思うし』

 

『その後は?』

 

『話しが通じれば、そのまま仲直り…ダメだったら、敵対する原因を排除する』

 

『なるほどな…だけど、これは策と呼べるのか?行きあたりばったりの博打じゃね?』

 

『良いから!やるぞ!』

 

心の中で俺はクラウディにそう言い放ち、イリスに近づく。

 

「イリス!なんでこんなことを?理由があるのはわかってる…理由もなくお前がこんなことをするわけないし」

 

「…言ったでしょ?裏切るって…そして、私が裏切った時はお前が殺せ、とも言ったはずだけど?」

 

普段の口調よりも女性的な口調で話すイリスに少々驚きつつ、言葉を返す。

 

「そうだね…だけど、俺も殺すんじゃなくて、助けることに全力を尽くすって返したはずだろ?」

 

「そうね…まったく、甘い人なんだから…」

 

そう呆れたように呟きながら、イリスは剣を降ろす。

 

「これを見て」

 

そうして、イリスが怪しげなオーラを纏う剣を見せてくる。

 

「これは…!アラマティアの剣」

 

そう声を上げたのはアオナだ。その表情には剣に対する嫌悪感が滲み出ていた。

 

「それは一体何なんだ?アオナ」

 

「これは呪われた剣です…身につけたものに勇者に等しい力を与え、強制的に勇者にするんです…しかも、その存在を剣が乗っ取るという恐ろしい装備です」

 

「乗っ取られたやつはどうなるんだ?」

 

「乗っ取られた存在の人格が消え、勇者とは名ばかりの破壊の限りをつくす悪魔に成り果ててしまいます…正直、イリスが未だに正気を保っているのが奇跡です」

 

「そうか…いつ自分がアラマティアに乗っ取られるかわからないから…予め裏切ることを伝え、俺に倒させようとして…」

 

アラマティアのことを聞き、イリスがどうしてこんな行動を取ったのかがわかった。

 

「レント、私が正気を保っているうちに殺して…大丈夫、あなたに殺されるなら文句はないから」

 

「…アラマティアを破壊すれば良いんじゃないか?」

 

「いいえ、それは出来ません…」

 

俺の疑問に答えてくれたのはアオナだ。

 

だが、何でアラマティアを破壊できないんだ?

 

俺の考えを察したのか、アオナがアラマティアを破壊できない理由を話してくれる。

 

「一度、身につけてしまったアラマティアの剣を破壊するには、使用者の命を奪わなければならないんです…つまり…」

 

「…イリスを殺さなきゃならないってわけか…」

 

そんなの冗談じゃないって…なんとかならないのか?

 

「どうにかならないか…なんか良い方法があるはずだ」

 

「諦めろ…私を助けるために頭を悩ませる必要はない」

 

「嫌だね…俺は諦めが悪いんだ。デュエルの時だって最後まで諦めないタイプだし…うん?待てよ…デュエルでアラマティアを破壊できないか?」

 

剣と使用者が一体化と言える状態なら、デュエルでの敗北は剣の敗北とも言える…それなら命を奪うことなく破壊できるかもしれない。

 

もし、破壊まではいかなくても、剣の呪いをある程度弱めることはできるだろう。

 

それに、もしデュエルでアラマティアのカードが使用されれば、それを破壊することで、呪いが解ける可能性もある。

 

まぁ、希望的観測と言われればそれまでだけど。やってみる価値はあるだろう。

 

俺の提案にみんなもやってみる価値はあると言って、頷いてくれた。

 

「はぁ…わかった、やってみましょう。レントも諦める気はないようだし」

 

「やる気になってくれて良かったよ!さぁ、始めようか!」

 

そう言って、俺はデュエルディスクを構える。

 

「えぇ、始めましょう」

 

 

「「デュエル!!」」

 

///////////////

 

「これで、止めだ!いけ!ダーク・リベリオン、外法の騎士…いや、イリス!ダイレクトアタック!」

 

「ワタシガ、敗北スル!?おのれ!異界ノ勇者メ!貴様は絶対に許さん!」

 

「イリスの姿でそれ以上喋るな…耳障りだ。…さっさと消えてくれ」

 

イリスの姿で言葉を発するそれは、アラマティアの剣が砕けると同時に消え去った。

 

糸が切れたように座り込む、イリスに慌てて駆け寄る。

 

「イリス!大丈夫か?」

 

「う…レント?」

 

「大丈夫か?意識はしっかりしてる?記憶障害とか起きてないか?」

 

「ふふっ…レントは心配症なんだから…大丈夫、あなたのおかげで無事だから」

 

「そっか…良かったぁ!あぁ、上手くいってよかった…」

 

イリスが無事だとわかり、俺の体は緊張が解けて地面に上向きで倒れる。

 

空は晴天で、見ていて清々しい気持ちになる。

 

そんなキレイな空を見ているのに、なぜだか涙が溢れてくる。

 

「本当に良かった…イリスが無事で…」

 

『そうだな…お前のおかげだ。胸を張れ』

 

「うん…うん!」

 

そうしてしばらく泣いて、仲間達から励まされて、ようやく涙が止まってくれた。

 

 




今回の夢は大きな分岐点な気がしてならないんですよね…禁呪アラマティアも出てきてましたし…そもそも、あれってこのタイミングで破壊されるのか?とか疑問を抱いてしまいます。

正直、不安しかないですね…
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