織田信長が本能寺の変後に天文18年へタイムスリップ?そして何故か現在の戦国時代大好き少女とシンクロしてしまった!   作:華瑠羅

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夜が明け、信長は清々しい朝を迎えたが妻である帰蝶は精根尽き果てた様な表情を浮かべ項垂れていた。

 

 

すると、信長は香奈に念話を送り

≪おい!香奈!昨晩のワシの雄姿を見たか?聞いたか?≫

 

『はぁ… あんた馬鹿なの?』

 

≪何じゃと?!(こやつ、何回ワシを馬鹿と呼べば気が済むのじゃ!)≫

 

『あのね!私への暴言は全て聞こえてるって前にも話したよね?それに馬鹿に馬鹿と言って何が悪いの?』

 

≪むむむ…≫

 

『「むむむ」じゃなくてさぁ!「昨晩のワシの雄姿を見たか?聞いたか?」とかさ、普通の神経なら聞いて来ないよ?それに、あんたのプライベートまで干渉するはずないじゃん!』

 

≪また訳の分からん言葉を使いおって、お前とワシは精神が繋がっておるのであろう?ならば、昨晩の事は知っていて当然ではないのか?≫

 

『だ・か・ら… あんた達、夫婦で夜に何をしようと(予想は付くけど!)一切関知しない様に意図的に遮断してるの!これ以上、そういう事を話すなら今後一切の念話を打ち切るわよ!(マジでデリカシー、無さ過ぎでしょ!)』

 

≪それは困る!何が悪いかったのか皆目分からんが… すまぬ。≫

 

『何がって…(やっぱ、この時代の男って考え方自体が現在と違うのかもね。)もう、いいわ!それより、帰蝶さんを労ってあげなさいよ!かなり憔悴してるみたいだから…。』

 

 

その言葉で信長は帰蝶に

「昨晩は… 申し訳なかった。体調はどうじゃ?」

 

「その様に謝らなくても大丈夫です。私はもう少し休みます…」

と、再び布団に入りすぐに寝てしまった。

 

 

再び信長は香奈に

≪色々、すまなかったな。≫

 

『もう良いって言ったでしょ!それより、弟君は挙兵するつもりなの?』

 

≪いや、挙兵とまでは行かぬが… 何らかの妨害工作は覚悟しておる。≫

 

『妨害工作って… あのさぁ、その工作をしたと仮定して今後に備えて信秀さんへ、報告なりしておけばいいんじゃないの?』

 

≪それはワシも思っておる。仮にも本家と潰そうと思って動いておる訳じゃしな!≫

 

『だよね!謀反に値する暴挙の何物でもないから… でも、その前に竹千代ちゃんの事を片付けないと。』

 

≪うむ。今度はちゃんと爺にも話しておかねばな…≫

 

『それが賢明だね。(また心配かけでもしたらストレスで、ぽっくりって事にも成りかねないし…)』

 

 

 

そして、信長は寝屋を出て爺と竹千代が居る部屋へと足を運んだのだった。

 

 

政秀が信長を見て変な笑みを浮かべ

「若… 昨晩はたいそう激しかったと寝屋の外で待機していた小姓に聞きましたぞ!この分なら、若の血を引く赤子が生まれるのも遠くないかも知れませぬな。」

 

「余計な事を… そんな事はどうでも良い!それより、竹千代はまだ寝ておるのか?」

 

「はっ!色々と疲れが取れずと言ったところで…」

 

「何が疲れじゃ!と、言いたいが… まぁ、しかし早く三河へ向かわぬと…」

 

という言葉に驚いた政秀は

「今、何と?」

 

「おっと、言い忘れておった!爺、ワシは竹千代と共に再び三河へ向かい、元松平家家臣の有力な人材を説得して織田家、しいてはワシの家臣にと思っておるのじゃ!」

 

「成りませぬ!今はまだ今川兵がウロウロしてますれば…」

 

「そう心配するでないわ!街道は極力通らずに向かうゆえな。大方の見当も付けておる。」

 

「しかし、若は誤魔化せても竹千代様が心配でございまする。」

 

という言葉に突然、横の部屋で寝ていたはずの竹千代が襖を開け

「某の心配など無用でございまするぞ!政秀様。それより、一刻も早く元松平家家臣で某に忠誠を誓った者達を信長様の配下に加え、信長様の弟である織田信勝を信秀様の跡継ぎにと思っておる者共を懲らしめなければ、清州の本家を倒す弊害に成りかねませぬぞ!」

 

その竹千代の言葉に政秀は目から鱗が落ちるような印象を受け

「(まさか… ここまでとはな。若の右腕として、十分な働きをしてくれるに違いない!)解り申した!しかしながら、若と竹千代様だけを向かわせる訳には参りませぬゆえ、某の子飼い数名を陰ながら護衛として…」

 

「待て!爺。以前も蔭からワシを護衛していたが、すぐに正体が分かり影でなく同行させた経緯がある。その様な者共をまたと思うと…」

 

「お言葉ではございまするが、前回の様な失態を起こさない優秀な伊賀者数名を若に付けさせまする。」

 

「ほう。(昔、ワシが皆殺しにした、あの伊賀者か… 何というめぐり合せかのぅ…)では、頼む。今日には出立したかったが明日になるな…。」

 

 

【天正伊賀の乱:天正4年(西暦1576年)と天正9年(西暦1581年)の二度に渡り、織田軍が伊賀(三重県の北西部)に攻め込み壊滅的な被害を与えた悲惨な出来事。】

 

 

「いえ!先程も申した通り優秀で、今もこの城のあちこちに潜伏させておりますれば、すぐにでも!」

と、自身満々で信長に言いのけたのであった。

 

 

こうして、信長はその日の内に竹千代と共に再び三河へ向かったのであった。

 

 

 

つづく

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