織田信長が本能寺の変後に天文18年へタイムスリップ?そして何故か現在の戦国時代大好き少女とシンクロしてしまった!   作:華瑠羅

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まだ、本調子ではなくて申し訳ございません。


13.

どこか聞いた声に一同が驚く!

 

信長の命を受けた者の横で、同じく羽交い絞めにされた者に皆が視線を送った。

 

 

「今の声… おい!その小僧の顔を隠しておる布を取れ!」

と、布を取ると…

「いつまで、ワシを拘束しておる気だ!」

 

その容姿を見た皆の一人が

「その御顔は!た、竹千代様!申し訳ありませぬ!おい、早く拘束を解け!その者もだ!」

と、慌てて羽交い絞めを解き、先程とは打って変わって両者の前に一同が並び胡坐をかき平服した。

 

 

竹千代は

「やっと自由になったわい。信長様、申し訳ありませぬ。」

 

「お前… まぁ、いずれはばれるしな。」

と、信長も開き直って一同に睨みを利かせ

「いい加減、面を上げよ!それでは話も出来ぬではないか!」

 

 

信長の言葉に面を上げた一同は信長と竹千代を凝視し、その内の一人である夏目が

「その御顔は間違いなくあの《うつけ》、いや信秀殿の嫡男である信長様で相違ございますな。いやはや、先にそう申して頂ければ… お人が悪いですな。」

 

信長「何が人が悪いじゃ!お前達が有無を言わさず羽交い絞めにしたのではないか!」

 

夏目「信長様も御承知の通り、今は今川兵が目を光らせておるゆえ、てっきり今川の間者だと…」

 

信長「もし今川の者なら、こっそり後を付けたりはせぬ。元松平家家臣の者を視認すれば岡崎城に居るであろう雪斎へ報告するであろう?」

 

竹千代「そうじゃぞ忠次!お前は松平家の重鎮じゃ!すぐに顔が割れるにも関わらず、ウロウロしすぎじゃ!」

 

酒井「これはしたり… 面目次第もございませぬ。それより、よく今川兵が居ない事に気付きましたな!」

 

信長「それは某の爺である平手政秀の子飼いが優秀だっただけだ。それより、そこの御仁との約束を反故にしたのは尾張で一騒動起きるゆえ、竹千代を… おっと、その前に竹千代はこの織田信長に仕える事となった。」

 

酒井「は?そ、それはどういう… 先程吉信が言い直してはおったが、そこの者はあの《大うつけ》であろう?」

 

夏目「酒井様!失礼であろう!それは、今川や周辺国を欺く為の信長様の策なのでございまする。」

 

「なんと!?(あの噂の出所が全てもの前におる、この男の… 面白い!)それで、竹千代様にお尋ね致す。」

 

「なんじゃ?」

 

「いくら、この周辺諸国を欺く策を考え広めたとはいえ家来になる決断をされたのは、行く当てもないなら、もしくは脅されてとかではないのでござりませぬか?」

 

「ワシを今川の変態坊主に引き渡そうとした阿呆と一緒に致すな!少なくともワシは、この御方に心底感服致した結果じゃ!それに、この信長様は天下統一を見据えての、あの策を講じたに過ぎん。今川など、そもそも眼中にないのじゃ!」

 

「な!?天下を… その様な大望を!事情は解り申した。」

 

信長「解ってくれた事で、先程の話に戻すが… ワシの父である織田信秀が隠居し、家督を譲ると申してな… しかし、酒井殿が申された通り、あの噂で織田家中に味方が殆どおらぬ。そこでワシは本家である斯波家を滅ぼし父上を名実共に尾張一国の国主に致し、その功績を持ってワシが当主となり舅である斎藤道三との会見を尾張の国主として望める。そして、斎藤家の後盾を得れば… お前達との共通の敵である今川義元を討てると思っておる!そこで…」

と、話が続き竹千代を含む、元松平家家臣一同が目を輝かせて信長の話を聞き入るのであった。

 

 

 

つづく

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