織田信長が本能寺の変後に天文18年へタイムスリップ?そして何故か現在の戦国時代大好き少女とシンクロしてしまった!   作:華瑠羅

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6.

信長は信広の軍勢200と共に岡崎城が見える丘の上まで来ていた。

 

 

そこに物見から、大原雪斎の軍勢が岡崎城を包囲しているとの報告を耳にする。

 

 

信長「信広!どうやら、あの糞坊主に大義名分が舞い込んだようじゃぞ!」

 

「ふむ。という事は、松平広忠が殺されたという事だな…(まさか現実のモノになるとはな!)しかし、かなりの大群ではないか?」

 

「あの大群を掻きまわせば良いだけじゃ!手筈通り、50の隊に別れて麻袋を巻付けた縄を馬に繋いでおるか?」

 

「それは昨日のうちに済んであるぞ!(砂埃で兵数を多く見せかけ四方から同時に攻めるとか、何処でそんな戦法を?しかし、これで完全に《うつけ》ではない事が証明されたわけか… まぁ、《うつけ》という噂が織田家のみならず周辺諸国にも根付いておるゆえ、ワシが皆にいくら説明しても信じてはくれぬがな。)」

 

「信広!ある程度、混乱させればよい!いくら雪斎といえど、あの大軍勢の混乱をすぐさま抑える事は出来んからな!それから、死ぬ事も許さぬぞ!良いな!」

 

「お前の進む道を見てみたいと思っておるワシが、こんな事で死ぬものか!(とは申せ、たった200の兵力であの大軍勢を相手に立ち回れるか不安なれど、この策が成功しなければ信長も竹千代も危ない。何としても成功させねば…)」

 

 

 

そして、信長は信広を見送り岡崎城から出て来るであろう馬を、目を凝らして見ていると…

 

 

 

「む!?あの騎馬は… 誰かを担いでおる?」

 

とういう誰かに問いかける様な発言に香奈が

『私に聞く時は念じてと言ってるの忘れたの?』

 

≪またお前か!お前に問いかけたのではないが… まぁ、丁度良いわ!丁度、話相手が欲しいと思っておったところじゃ。≫

 

『なぁに?一人が寂しいの?それなら素直に言いなさいよ!』

 

その香奈のふざけた言葉に信長は怒りを滲ませ

≪貴様!!表情が見えぬが、ワシを愚弄しておるというのは分かるぞ?≫

 

『あれ?もしかして、怒っちゃった?あなたは身なりは若いかもだけど、中身は50前のオッサンなんだよ?それを、このうら若き乙女に対し話し相手が欲しいとか、マジでキモイんですけど!≫

 

≪ほう… うら若き乙女とな!(どうせ醜い容姿の女であろう!ワシを何度も馬鹿にしおってぇ!)そういうお前はいったい何歳なんじゃ?≫

 

『17歳よ!悪い?お・じ・さ・ん!』

 

≪また何やらワシを小馬鹿にしておるな… じゃが、そうか!行き遅れであったか!≫

 

『行き遅れって何よ!』

 

≪17にもなって、婿の貰い手もないという事じゃ!わっはっはっは!≫

 

『は?それは、この時代ならの話でしょう!私の時代じゃ、20代が適齢期なんだからね!』

 

≪ほう… それは失礼したな。(ワシはこんな子供?に何をむきに成ってしまったのか…)≫

 

『何よ!もう終わり?って、まぁ良いわ。それより、あれは子供を抱えているとしか見えないけど… あの騎馬を抑えるつもり?』

 

≪うむ。≫

 

『あんた一人でどうするの?って、(あれは爺さんの…)そういう事ね。』

と、香奈は信長の後方に数人の信長の護衛が居るのが見えた。

 

≪(過去でも、爺にもっと早く打ち明けていたらと悔やむな。これ程、心強いとは…)では確保に参ろうかの!≫

 

 

そして、信長は夏目の馬の前に立ちはだかり

「そこの騎馬武者!止まれぃ!」

 

 

突然目の前に、立ちはだかった信長に夏目は驚き馬を止め

「何じゃ、いきなり!馬の目の前に急に飛ぶ出すとは!死にたいのか!」

 

「これは失礼!某は尾張の織田信秀が嫡男、織田信長でござる。」

 

「織田… 信長じゃと?(あの《大うつけ》か!)」

 

「はっ!時に、その脇に抱えておる小童はもしかして松平家当主である松平広忠の嫡男、竹千代殿では?」

 

「いや… これはワシの倅で急に熱を出して…」

と、夏目は咄嗟に言い訳したが信長は

「そんあ見苦しい嘘が通じるとでも?竹千代殿とは幼少の折に何度も遊んだ某が見間違えるとでも?」

 

「むむ!某は松平家家臣、夏目吉信と申す者でござる。が、ここは見なかった事として見逃してはくれぬか?」

 

という言葉に信長は頭をかき

「松平家当主が殺され、今まさに大義名分を得た大原雪斎が城へと攻めてきておるのであろう?」

 

「何故それを?!」

 

「ワシの傅役である平手政秀の子飼いと申せば解ると思うが…」

 

「あの… むう。ここは某が竹千代殿を預かろう!その様な顔をするな、悪い様には決して致さぬ!当然だが、我ら織田家は今川家とは敵対関係であるため、あの糞坊主にも引間渡したりせぬぞ!」

 

「むむ。」

 

「それにな… お前達が城をすんなり出られたのを、おかしいとは思わぬか?あれだけの大軍勢で率いておるのは雪斎だぞ?斥候が向かってもおかしくはなかろう?」

 

「まさか!?」

 

「そのまさかじゃ!この後ろに控えておる手練れが斥候を殺し、尚且つワシの兄上である信広が本体である軍勢をかき回し混乱させておる!そこまで申せば解るであろう。」

 

「むむ… それより、貴方様は本当にあの《大うつけ》でございまするか?」

 

「ふふふ。実はな、あの噂を流したのはワシじゃ!皆、この噂を信じておる馬鹿ばかりで助かっておる!わっはっはっは!」

 

「なんと?!(この男なら、あるいは…)ならば、竹千代君をどうか助けて下され!我ら、元松平家の竹千代君派は何処かに潜伏し、ほとぼりが冷めた事改めて尾張へ向かいまするゆえ。」

 

「うむ。その願い、この織田信長がしかと承った!さぁ、早くお逃げ下され!」

 

「では、御免!」

と、信長らは夏目を見送った頃、信広が信長の策を成功させ合流を果たしたのだった。

 

 

 

つづく

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