公安特捜班捜査行 湘南情死行   作:新庄雄太郎

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10月に、鉄道公安隊の北陸ロケの直前に天王寺栄さんのRainbow Train since 2021のメンバーをゲスト出演しました。


雨晴海岸・氷見線の女

5月、黄金週間は大人気である。

 

北陸は、冬の期間が長くなるのだが、ひとり旅なら北陸路と言う歌詞があった、国木田花丸はガイドと万葉集の本を持って北陸へ旅をしていた。

 

「えーと、確か、高岡へ行くには北陸本線に乗らなきゃいけないんずらね。」

 

この日、花丸は万葉のふるさと高岡へ行く事になった。

 

「マルも誰かと一緒に行きたいずら、でも1人は寂しいずら。」

 

と、花丸は言った。

 

そう言って、花丸は列車内で万葉集を読んでいた。

 

ファーン!。

 

花丸が乗った、北陸本線の特急列車は高岡に到着した。

 

「やっと高岡か、ここまで来たずらね。」

 

と、言って花丸は高岡へ下車した。

 

高岡

 

高岡市は、本州のほぼ中央にある富山県の北西部に位置し、市内の西側は山間地域、北東側は富山湾が広がるなど、自然が豊かな地域です。また、400年余りの歴史を持つ高岡には、伝統工芸や祭礼・歴史的建造物が数多く継承されており、見どころがたくさん。平成27年には、文化庁が設立した「日本遺産」に、高岡市の2つの物語が認定されました。

 

「素敵な街ずら、そうだ、高岡と言えばあの体験と和菓子が食べられるんだずら。」

 

花丸は、観光案内所へ行った高岡雅美のクーポンを買った。

 

「さて、まずは大仏へ行ってくるずら。」

 

高岡市の大佛寺にある青銅製阿弥陀如来坐像「高岡大仏」。

 

地元の銅器製造技術の粋を集め、1907年より26年の歳月をかけて完成したものです。高さ16m。小杉大仏、庄川大仏と共に越中三大仏の一つです。およそ800年前、承久の乱をさけて越中に入道した源義勝が木造大仏を造営したことがはじまりだといわれています。その後、何度も荒廃や焼失といった危機にあいましたが、人々の願いにより再建を繰り返し、今の形となっています。境内入口から台座までまっすぐ伸びた参道を、大仏様の顔を拝みながら歩みを進めると、大仏様の目が少しづつ見開かれていく様子を見ることができます。高岡大仏は出来栄えの素晴らしさから「日本一の美男」と呼ばれるほど!高岡大仏の特徴である「円光背」には、阿弥陀仏の仏徳を一字で表現する梵字「キリーク」が頂点に配されています。

 

「うわー、大きいずらー。」

 

その頃、鳳来寺は善子と一緒にガイドを読みながら高岡に来ていた。

 

「えーと、観光客が一番人気なのは高岡の高岡大仏だな。」

 

「あのー、すいません。」

 

「写真を撮っていただけないでしょうか。」

 

「いいですよ。」

 

と、鳳来寺はカメラで写真を撮ることにした。

 

「どうも、ありがとうございました。」

 

「いえいえ、どういたしまして。」

 

高岡大仏へ行くと、花丸はどこへ行ったのか。

 

「あのー、この女の子知りませんか。」

 

「ああ、その女の子ならそこの近くのお茶屋さんに言ったわよ。」

 

「それ、本当ですか。」

 

「ええ。」

 

「女と一緒に行ったけど。」

 

「そうですか、行って見ようか。」

 

大仏を見物した後は、木田芳香園へ寄ってお茶をしました。

 

木田芳香園

 

「はぁー、このお茶は美味しいよ。」

 

「うん、結構人気なんだ。」

 

「うん、マルはお茶も好きずら。」

 

そこへ、善子と鳳来寺がやって来た。

 

「探したよ、花丸。」

 

「あら、鳳来寺君も来てたずら。」

 

「全く、先に高岡へ行くなんて。」

 

「花丸は、特急に乗って来たのか。」

 

「そうずらよ。」

 

「ここのお茶とお菓子は美味しいんのか。」

 

「うん、ここの店は宇治や静岡や八女のお茶がいっぱい売ってるずらよ。」

 

「ところで、花丸はもう買ったのか、高岡雅美のチケットは。」

 

「うん、買ったずらよ。」

 

「じゃあ、行こうか。」

 

「鳳来寺、どこへ行くの。」

 

「善子ちゃん、何言ってるの次行くのは高岡の山町筋ずら。」

 

「ああ、何か体験するのね。」

 

「そうだよ、そこで銅板体験するんだから。」

 

山町筋は加賀前田家二代当主前田利長が高岡開町に際し、近隣の城下町から町人を招いて北陸道沿いに商人町を造ったことが始まりで、高岡は江戸期から明治期にかけ物資集散の拠点として発展し、中でも山町は商業活動の中心でありました。今日まで残る町並みは、1900年の大火の復興にあたり、防火構造である土蔵造り主屋が建てられたことによります。それらの土蔵造り主屋に混じり、本格的な洋風建築の赤レンガの銀行や洋風建築の意匠を取り入れた主屋等も建ち、特色ある歴史的景観を伝えています。

 

そう言って、鳳来寺と善子と花丸は山町ヴァレーへ行って「Orii gallery 八ノ蔵」の銅板プレートの体験をしました。

 

「ねぇ、これ可愛いでしょ。」

 

「うん、善子ちゃんも似合ってるずら。」

 

「ふふっ、俺だってキーホルダーにしたのさ。」

 

「マルもキーホルダー作ったずら。」

 

山町筋を見物した後は、高岡の大坪にある和菓子屋へ向かった。

 

「ねぇ、ちょっとここの店に寄ってかない。」

 

「ああ、高岡の銘菓店だな。」

 

「そうなの。」

 

「あー、知ってる。」

 

「ここのお菓子は、とっても人気なんだって。」

 

花丸達が来た和菓子屋は、菓匠 美都家。

 

高岡市にある昔ながらの和菓子店。江戸時代より知られる越中富山の丸薬「反魂丹」にちなんだ和菓子を製造・販売をする店として、昭和24年に創業した。高岡市ゆかりの歌人・大伴家持にちなんだ多彩な商品も好評。

 

「この饅頭と黄粉餅美味しいずら。」

 

「ああ、それは越中万葉と言う餅菓子だよ。」

 

「何か、万葉巡りしているみたいだわ。」

 

「うん、高岡は万葉のふるさとなんだよ。」

 

「へぇー。」

 

花丸と善子と鳳来寺は美都家名物の銘菓反魂旦と越中万葉を食べた。

 

「とても、美味しかったずら。」

 

「うん、お茶と一緒に食べるのもいいかもね。」

 

高岡雅美を見物した後は、ホテルで1泊した。

 

一方、特捜班は鉄道の話題を話していた。

 

「特急「かがやき」に乗って高岡へ。」

 

と、高山は言う。

 

「うん、今年のダイヤ改正で1往復を増便して、特急「白山」を1往復になったんだ。」

 

「ほう、特急「白山」を1往復したのか。」

 

「ええ、新たに自由席を導入したそうだ。」

 

「へぇー。」

 

次の日、善子と花丸達は8時04分発の氷見線に乗って万葉巡りをすることにした。

 

氷見線は、北陸本線から分岐するローカル線のひとつであり、富山湾岸を走る。高岡駅 - 能町駅間では万葉線高岡軌道線と並行し、伏木駅付近は工業地帯となっている。急行はなくすべて鈍行である。

 

8時21分、善子と花丸と鳳来寺は伏木駅で下車した。

 

勝興寺

 

「春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ乙女。」

 

「あっ、これ知ってる。」

 

「本当。」

 

「春の庭が紅色に美しく照り輝く桃の花が木の下まで照り映えている道に出てたたずむ少女よ。」

 

「おう、さすが善子ちゃん。」

 

「ええ、今、国語で習ってるよ。」

 

「そうなんだ。」

 

二上山

 

「玉くしげ 二上山(ふたがみやま)に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来(き)にけり。」

 

「これどいう意味。」

 

「ああ、これはね二上山に鳴く鳥の、声の恋しい季節がやってきた。と言う意味なんだ。」

 

「へぇー。」

 

「なるほどね。」

 

そう言って、善子と花丸達は雨晴海岸へやって来た。

 

「うわー、岩が見えるわ。」

 

「これは美しいは。」

 

と、しずくは言った。

 

「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に。」

 

「えっ、何それ。」

 

「花丸ちゃん、これはね楽しく歌い進められた宴もそろそろお開きに近付いた頃合いです。でも、宴の主催者である家持は、この楽しい集いをもう少し続けようと思ったのでしょう。遊楽の場を変え、国守館から出て渋谿の清らかな磯寄せる波を見に行こうと提案した歌なんだ。」

 

「そうなんだ、この海も美しいわ。」

 

「あっ、さっきの人。」

 

「花丸、知ってるのか。」

 

「ええ、昨日大仏で一緒だったずら。」

 

「ああ、それでか。」

 

「あっ、あなたは大仏の時の。」

 

「そうずらよ。」

 

そう言って、彼女は雨晴海岸を後にした。

 

そして、次の日。

 

雨晴の旅館で1泊した、その次の日、事件が起きた。

 

「あれっ、この人死んでる。」

 

キャーッ!

 

善子と花丸は悲鳴を上げた。

 

数分後、富山県警のパトカーと捜査一課の刑事が到着した。

 

「で、あなたが第一発見者ですね。」

 

「あ、いや、発見したのはこの女の子です。」

 

「ほう、名前は。」

 

「私は、津島善子です。」

 

「マルは、国木田花丸ずら。」

 

「ほう、それで君たちが雨晴海岸へ行ったら死体を発見したんですね。」

 

「ええ。」

 

「警部、被害者の身元が分かりました。」

 

「何、本当か。」

 

「被害者は、関口 光子さん23歳です。」

 

「それで、死因は。」

 

「はい、ウイスキーの瓶の中に混入されたのは恐らく有機化合物と思われます。」

 

翌日、雨晴で起きた死体は特捜班にも伝えられた。

 

「おい、富山県警から捜査協力の要請だ。」

 

「早速、捜査してみます。」

 

と、南と高山は早速被害者の大学へ向かった。

 

「えっ、光子が。」

 

「何か、知ってるんですか。」

 

「ええ、彼女は1人で高岡へ行った。」

 

「ええ、そこから男の人と一緒に車に乗って行ったわ。」

 

「そこって、どの辺りだ。」

 

「確か、高岡駅辺りの方だけど。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

特捜班に戻った、南と高山は高杉に報告した。

 

「ほう、高岡駅前ロータリーで若い男に車を乗せて貰った。」

 

「ええ。」

 

「この事件は、高岡へ行って見ないとね。」

 

「よし、早速高岡へ行くか。」

 

「待って、私も一緒に行くわ。」

 

「小海さんも。」

 

「ええ。」

 

そう言って、南と高山と小海は次の日、東京駅から7時36分発の上越新幹線「あさひ1号」に乗って長岡へ行き、長岡からは9時03分発の特急「かがやき2号」に乗って高岡へ向かった。

 

「何、伏木辺りで見かけた。」

 

「ええ、雨晴で殺されたの。」

 

「と言う事は、その男が怪しいって事か。」

 

「ええ。」

 

南は、花丸と善子と鳳来寺に話を聞くことにした。

 

「えっ、この男。」

 

「知らんな、見たことないな。」

 

「その男が、どうかしたの。」

 

「実は、殺された関口はその男に会ってるんだ。」

 

「うんうん、見かけない人ずらね。」

 

そして、その男を追っていたら、その男の身元が分かった。

 

後の捜査で、男の名前は長谷川亮二 42歳だ、彼は広域手配犯と判明した。

 

「なるほど、その男が犯人って事か。」

 

「はい、間違いありません。」

 

南は高岡中央署で報告した。

 

「奴は、高岡から車に乗って。」

 

「ええ、そこから氷見線に乗って。」

 

「どこだ。」

 

「雨晴海岸。」

 

「よしっ、雨晴海岸だ。」

 

「了解。」

 

犯人は富山県の高岡市伏木へ逃走したと判明し、南と高山達が乗ったパトカーは雨晴海岸へ向かった。

 

善子と鳳来寺は花丸と一緒に海岸へ行くと。

 

「はっ、あなたは。」

 

「やっと、見つけたぜ。」

 

「鳳来寺くん、助けて。」

 

「花丸、今助けてやるからな。」

 

そこへ、1人の男が包丁を持って人質に取っていた。

 

「アハハハハハハハハ、こんな事だと思ったぜ、こいつがどうなってもいいのか。」

 

そこへ、南がやって来た。

 

「そこまでだ、長谷川。」

 

「はっ、誰だてめぇ。」

 

「鉄道公安隊だ、お前を逮捕する。」

 

「チクショー。」

 

と、長谷川は包丁を振り回し、高山に確保された。

 

「グハッ、やろーっ。」

 

南は、長谷川に手錠をかけた。

 

「小海、花丸を頼む。」

 

「わかった。」

 

小海は、花丸を救助した。

 

「花丸ちゃん、大丈夫か。」

 

「うん、怖かったずら。」

 

「よかった、よかった、無事で。」

 

こうして、雨晴海岸の事件は無事に解決した。




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天王寺栄さん、ゲスト出演ありがとうございました。
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