元素と小説は使いよう   作:チル姐

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(生きるのが忙しいので)初投稿です。

投稿がんばるます。




季節は夏。

 

煌々と照りつける日差しに、粛々と撓む木々のさざめき。

照り焼きの屋台の芳しい香りに、所々で見える手持ち花火の光。

朝も夜も、情緒に満ち溢れ活気の纏綿とする空気を孕む季節。

稲妻にとって、夏とはそういうもの。

祭りの季節であり、花火の季節であり、そして何より風情あふれる季節である。

 

長野原の倅が目を爛爛と輝かせ、あっちゃこっちゃに走り回り、熱気のせいか眠れぬ夜を過ごすむじむじだるまが見られたり、なぜか意味もなく居合切り(もしかして:元素スキル)を連発する神里のお嬢様が居たり、執務中にやたらクラゲを侍らせる現人神がいたり(もしかしなくても:元素スキル)、まあ、こう、すごいのだ。

 

打って変わって璃月。

 

稲妻における蝉の鳴き声やオニカブトムシの羽音、何故かやたら増える野良猫の鳴き声と同じようにして、今日も夏の風物詩たる鳴き声が聞こえてくる。

 

「ぇあっづぇいいい」

 

あんまりにもあんまりな情け無い鳴き声。

コレには、風物詩としても威厳もない。

 

煙緋である。

普段のきりりとした冷厳たる態度からは想像の付くはずもない、だらけきった態度をとっている。

コレには思わず側で見ていた夜蘭も、冷え切った目線を遣らざるを得ないというものである。

 

「あづくでひがらびそお"」

 

でろでろに溶けた煙緋が液状化している。

液状化しているのだから湿っているように思うが、本人としては干からびそうらしい。謎である。

七七の使役する陰陽玉を抱え込み、間抜けた声を上げる彼女に、呆れた目線を送るのは何もおかしな事では無い。寧ろ、奨励さるべき行為であろう。

 

「動いてなぇのに、あづいよお"ぉぉ!」

 

ちなみにこんなに暑がっているのに本人は頑なに水着で海水浴をするとかいう思考をしない。なぜなら水着を持っていないからである。これは実装が待たれるなぁ(白々)。ちなみにどことは言わないが某世界のウゴアツとトントンなので、あれを着ることができなくもないのである。北国商会(株)ではツノクジラ浮き輪を売っているので、ちょうどいいのかもしれない。閑話休題。

 

 

 

さて。この日は芥川の執筆活動も落ち着いている謂わば暇な日というのであり、その日を目ざとく見極めて色々な人が彼の家を訪問している訳である。

 

 

 

「煙ぴっぴ〜、死んだら言ってね〜」

 

「阿呆、死なせてどうする。せめて頭が痛くなって来たら、とか熱中症を気遣うくらいの心やりでいいんだよ。」

 

「うへへー、八割冗談だよー。でもそーだよねー、熱中症が死因の死体は足が早いから、個人的には死ぬのは熱中症以外にしてほしーよねー!そう思うでしょせんせー!」

 

「死体に足が早いとかいう表現を使うのは間違いなくお前くらいのものだよ」

 

 

 

あまりにも物騒な事を言って戯れ(?)る胡桃。

 

 

 

「せんせ、腕、疲れて来た。もう戻していい?」

 

「やめ"ておくれ"よぉ"ぉお」

 

「…あー、あと5分頑張れるか?」

 

「んー、たぶん。じゃあせんせ、あとで棒アイスほしい」

 

「はぁい、それじゃあ後であげようか」

 

 

 

あんまり長い間出さない陰陽玉(クールタイム30秒)をずっと出し続けていて流石に疲労感を覚えて来ている七七。

 

 

 

「あのねぇ、仮にも璃月が誇る有数の法律家なんだし、それ相応の振る舞いをして欲しいモノなんですけど?お世辞にも私が言えた口ではないのはわかっているけれど、いくら何でもぐでぐでし過ぎているんじゃないかしら?」

 

「えーー!そんなこと言わないでおくれよぉ〜!ここ一ヶ月くらいこんなぇあっづい中働き通しだったんだよぉ、芥川クゥンのところでダラダラするくらいいいじゃないかぁ!親しき仲にも礼儀ありなんて法律は今のところないんだぞう!」

 

「法律以前に世間一般を生きる上での当然の倫理観なのよ、それ。こんなのが璃月一の法律家だなんて、テイワットも世紀末になったモノねぇ…」

 

「因みに世紀末ではないけど、稲妻の元号が変わるっていう噂は聞いたよ?鎖国が終わって国自体を心機一転させるっていう心意気なんだってー。まぁあんまし知らないけど」

 

「黙りなさい、全く話関係無いじゃない。」

 

 

 

璃月一の法律家の成れの果てを目の当たりにして若干の辟易を感じて、頭を抱えている夜蘭。

 

 

 

そして。

 

 

 

「いやはや!中々に良いモノだね、この風呂という文化は!芥川先生、全く以って痛快な経験をさせてもらったよ!」

 

「おやおや、それはよかったねぇ。それはそうと、今更だけれど、留学のホームステイ先を私の所にしてしまっても良かったのかい?この惨状をみてわかる通りお世辞にも過ごしやすい環境だとは言えないけれども」

 

「いやいや!寧ろこんなアットホームな有様をたくさんの人が見せてくれる方が、色々な観察になって勉強になるんだ。これに文句をつけるなんてするはずが無いだろう!この家具は実地ではどのような使われ方をされているのか、この家屋の形ならどのように家具が置かれて、どのように住む人が動くのか。参考になることはたくさんあるから、このような状況は大歓迎だとも!」

 

「うへぇ〜、テンションが高いなぁ、今回のホームステイの子は。ま〜、私達もゆっくりしているから、ぜひゆっくりしていくといい…」

 

「ん。開花のお兄ちゃん、よろしく」

 

 

 

スメール教令院より、留学の申請があり、ホームステイ先として部屋を一つ貸すことになった、カーヴェさん。

 

普段は、あのアルハイゼンのところに居候しているとのことで、中々に親近感を感じたりしているのだが、芥川はこれを本人には言っていない。前の食事会にて聞いた話では、今の生活に対してそこそこな不満が存在しているらしく口角泡を立てて愚痴を溢つ彼を見て、芥川がアルハイゼンと親交を持っていることを言ってしまえば要らぬ心労を彼にかけてしまうやもしれないと感じたのである。

 

しかし、アルハイゼンの性格上、気心の知れた相手に対しては自らの言葉の選別をやめる傾向にあるので、側から見れば言葉が鋭く尖った針の筵のように感じてしまうというのはよく感じるのだが、真逆彼の言葉にこうまでも翻弄されている人間がいるとは思わなかったようだ。芥川は彼の言葉に対してある程度の受け答えをできるせいか、その可能性をのっけから排除していたのは言ってしまえば怠惰だろう。この世の中にある無限の可能性を考慮してこその文筆家である。彼は後に、この事を自分の未熟を再確認させられた良い出来事だとして、雑誌の寄稿コラムにて述懐している。

 

 

 

このメンバーが現在芥川の家の居間に集まっており、思い思いに言葉を交わしているのである。

 

すると。

 

 

 

コンコン

 

 

 

ドアから乾いた音が数回聞こえてきた。

 

 

 

「…ねぇパイモン、言われた通り私がノックしたから、敦先生を呼び出すのはやってね」

 

「ぅええ?!そ、そんなの聴いてないぞぉ?!」

 

「ついでだから、誰か先生の知ってる人の真似をしながらするのも面白そう」

 

「うわぁぁぁ!!!どんどん無茶振りが増えていくぞ!ぅぅ〜…、これ以上仕事が増える前になんとかしないと…」

 

「楽しみだね」

 

少しの沈黙。

 

「【束ねるは氷の息吹、輝ける豊穣の光。受けるが良い!シンカクー】」

 

「カリバァァァァァァァアアアアアああああつしはいるか!!!!!!」

 

ドガァァァァァァァアアアン!!

 

「うわぁぁぁぁあ!!!オ、オイラが申鶴の真似をしたらドアが吹き飛んだぞぉ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ヴェルーリヤ・ミラージュ

〜水の中より現れる夢(うつつ)〜

 

第一幕

ダジャレ騎士団?!

〜このイクラ軍艦、いくらで売るんだ?〜

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「モンドに一緒に行かないか、だって?」

 

「おう!キャサリンからお前が暇だっていう話を聞いたから、オイラ達について来てもらおうって考えたんだよ。そうと決まれば早速行こうぜ!」

 

 

 

申鶴が吹っ飛ばしたドアを丁度工芸のモチベーションの高まったカーヴェさんが直している最中に、パイモンがとんでもない勢いで旅の同行を誘って来たのである。

 

「そうと決まれば」の使い方を盛大に間違えているパイモンであるが、誰も彼もが頭いっパイモンなので突っ込む事をしない。

 

 

 

「待て待て待て待て待ちなさい。誰も今すぐに行けるとは言っていないだろう…。とりあえず、何日くらい出ることになるのか教えてくれないかい?」

 

「何?!敦は今日から長いこと帰ってこないのか?!それはいけない、我の食べる晩御飯がなくなってしまうぞ。そういう訳で敦、主には我の食べる晩御飯を作ってほしい」

 

「お前は本当にマイペースだね申鶴!取り敢えず、私の予定とも照らし合わせたいから、一旦そこの冷蔵庫の昨日の残りの冷や麦セットを食べて落ち着いておきなさい」

 

「え?先生向こう一ヶ月くらい暇だよね?」

 

「胡桃さんや、なぜ君が私のスケジュールを把握しているかについて小一時間問い詰めたいところだが、まあ今は予定の照らし合わせをする時間が省けたことに素直に感謝しておくよ。…という訳だから旅人、どうやら行けそうだよ」

 

「うん、キャサリンから二ヶ月弱くらい暇だって聞いてるから行けるのは知ってたよ?」

 

「何故キャサリンさんは旅人に対して私の予定を平然と伝えているんだろうか…」

 

「あら?芥川君、外出するのかしら。鍵は私名義で岩上茶室が預かっておきましょうか?ついでに、私も羽を伸ばしがてらついて行くから、そのつもりでいてね?」

 

「ぁぁあっ!ずるいぞぉ夜蘭!私も芥川クンと行くんだー!」

 

「おや、芥川先生。旅行に行かれるのかい?丁度いい、早めに璃月建築学のレポートは終わらせてあるから、この機会に僕も貴方に同行させてもらおう。モンド建築も様々の参考になるから、これも勉強になるんだ。ということで先生、お願いするよ!」

 

「…何、行ってしまうのか敦!こうしてはいられない、我も敦に同行できるよう師匠に直談判してこよう!それではまた後で会おう敦!冷や麦、美味であったぞ!」

 

「あぁっ!直したばかりのドアは壊さないでく…、ちゃんと閉めている…だと…」

 

「せんせー、七七も、行きたい」

 

「七七くんは…、白朮師に聞いてみようか。多分用事があったろうけど、一応あとで聞きに行こうか」

 

「貴様、申鶴から話は聞いたぞ。あやつを傷つければ承知はせぬからな!よくよくその頭に銘じておくがいい!!!」

 

「どっから湧いて出たァ留雲!!」

 

 

 

ということで、芥川のモンドへの旅が急に決まったのである。

 

いや本当に急だなこれ。

 

 

 

 

 

 




ヴェルーリア・ミラージュの宝箱全部開けてナヒーダダブルクラウンにしたので失踪します。

ほんへの続きはマジで待って下さい(陳謝)

フォンテーヌ、誰待ち?

  • リネ(汚い高音)
  • リネット(ウマ娘)
  • フレミネ( 鐘 の 剣 (わんだほい))
  • ナヴィア(平沢すs…唯)
  • シャルロット(あげませんっっ!!!)
  • リオレウス(リオセスリ小野)
  • シグウィン(わんだほい木野)
  • クロリンデ(我が夫)
  • 召使(宝塚(ガチ))
  • フリーナ(サプライズイズドコ)
  • ヌヴィレット(人間強度高そう)
  • メリュジーヌちゃん(モフモフの化身)
  • アビディアじゃんけん(狩人復刻)
  • ばんがんけつみどり(復刻しろ)
  • 少女(実装しろ)
  • 七七(七七=綾華、いいね?)
  • ベネット(神ィ?!(道化師))
  • シロコ(ん、私とも絶縁周回するべき)
  • 大泉洋(またしても何も知らない)
  • ダークライ(オラシオンすこだ)
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