実に二年弱待たせてしましましたね…。
頑張らせていただくので、お暇のある方はどうぞ、
なぜか続いた芥川の道行きをご覧ください。
ー謝辞ー
作品の構成の相談に乗ってくださった猫好きの餅さんに、この場を借りて感謝し申し上げます。
読者に頼って恥ずかしくないのかって?
恥ずかしさより認知されてたうれしさが勝ったよね。
ただ一人で守り続ける。
欺瞞を敷き、笑顔を貼り付けただ歩く。
本当の顔を見られぬよう。
危機を庇うものに悟られないよう。
一番前を歩き、皆を鼓舞して。
血にまみれようと。
汗が枯れようと。
涙が白く固まろうと。
ただ、背中で受ける笑い声を糧にして。
ただ背中を押す風に耳を傾けて。
自己満足でも、一人芝居でも。
どうだっていいのだ。
そこに、妹の、仲間の、先輩の、先生の。
笑顔が確かにあると。
知っているから。
歩く足に感覚が無くても。
大地を踏みしめ進めるのだ。
そう。
私が、お姉ちゃんなんだよ。
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時は移ろい過ぎゆく。
読者諸兄のよく知る魔神任務に芥川が本格的に関わることもなく、かといって惰眠を貪る訳でもなく。
彼は彼で出来ることを精一杯やっていた。文筆家であるのだから、戦闘を好むのではなく武芸を誇るではなく文筆にて助力をしていたのである。
彼が詩を書き、それを緑衣の詩人が詠み、酒の場で広まる。
具体的に言えば印象操作をしていた。
もう何かが起こりそうだというその高揚感で、芥川の創作意欲は天の使いの御許にまで登っていたと言っても過言ではないだろう。
その創作意欲をどうにか発散しようと芥川が悶々としていた時、アホのウェンティがこう言ったのだ。
「じゃあボクが詠う詩を書いてよ。」
そうして生まれたのが「怪盗ファイアフライの優雅な日常」である。既視感などない、いいね?
悪事を働く輩どもを時に正義に時にダークに処断していく怪盗ファイアフライの活躍に、主に騎士団を中心にどハマりする層が現れ、たちまちモンド中で大流行りした訳である。
今や天空のライアーを盗み出した者は、悲劇の主である風魔龍を操りし邪悪なる魔酔軍団を打倒せしめんとする正義なる怪盗の世を忍ぶ姿なのである、という噂が引っ切り無しに飛び交い悪印象が希薄化しているのである。
これを知ったジン団長は「規律を守る騎士団が賊の噂を広めるのは何というか、複雑なところがあるな…」と頭を抱えたりしていたらしい。
アルベドが言っていたから間違いないだろう。
このように旅人がモンドを走り回り風魔龍の被害も落ち着きまた元の活気を取り戻したモンド城内で、今日も芥川はその創作意欲のままに取材を繰り返し執筆を繰り返し、という日常を過ごしていたのである。
そんな折に、先日に護衛した淵上氏とエンジェルズシェアにて出会し、共に酒を嗜みなら言葉を交わしていたところ、抜け目のない瞳をした騎兵隊長が毎日恒例となった「休息」を取りにきた、というのが前頁の冒頭の流れなのである。
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「あ゛ぁ本当に拙い」
「厭厭、芥川よ。幾ら恥ずかしくなったからと言って後先考えず前後不覚に呑み進めるのはよくはないぞ…」
「否、酔うている訳ではなくてね、話せば話すほど恥ずかしさが増すのが拙いのだよ淵上君。そこなガイア君は僕の飲む速さにどうしてか着いて来ようとして少し顔色を悪くしているけれど、僕は何ともなく見やれるだろう?」
「そこで俺を引き合いに出すのはどうかと思うし、酔っている奴の常套句を声高高に宣言されてもちっとも信用ができないぞ」
「そうだぞ芥川。酔っている奴は皆、自分を酔ってないと言い張るものだ。同僚でこのようでない奴は1人もいないぞ」
「いんや信用出来ないかもだけれどね、僕は本当に酔わないというか、酔えないんだよ」
「「ホンマかァ????」」
「ふふふ、説得が出来そうにない。困ったものだね…」
芥川は静かに焦っていた。
本当にちゃんと焦っていた。
顔自体は穏やかな様を崩していないけれども、本当の本当にしっかりと焦っていた。
説得材料もないまま、そこらに屯する邪智暴虐の酔っ払い共と同列に括られるのは、温厚と評される芥川であってもかなり受け入れ難いものであった。
芥川の身体は、そうあれかしと作られたものであるが故に、その恒常状態を崩すことはない。
年月の経つ間に防衛免疫が崩れる事こそあるが、その度に調子を取り戻していけば間違いなく快復できるような、便利な体質をしているのである。
しかしはてさて、そんなことをたった今伝えたとて何になるのだろう。
日頃から飲兵衛詩人や泥酔老婆に素面なのにほぼ酔い散らかしてるような言動ばかり繰り返す(芥川談)堂主に比べてみてみればすぐさまに了解ができようものであるが、酔っている奴程酔っていない、と否定をするのだ。
堂主についてはなおのこと、普段の立ち振る舞いがそうさせているのかもしれないとはいえ、あまりにも毎日、それも聞いてもいないのに「うぇふぇへぇえぇ〜酔ってなーんかなぁあいもーん」だとかほざきよるのであるから、もういつ酔ってるかとか今酔っているかいないかだとかはもう関係ないのである。
ナド・クライ地域にて知られる物語、「嘘つき少年とワイルドハント」でも語られる通り、普段から嘘をついていたなら、いざその嘘が本当になってその報告を信じて欲しい時に信じられるとは言い難いし、つまりは普段からの信用というものはどんどん低減していくのだ。
特に酔っ払いというのはこの印象の低減というものを集団で行わされることもあり、いわゆる酔っ払いへの一般印象というのが「嘘つき少年」と同じく信用のならないものとして置かれることになっているのだ。
某堂主は普段の言動がアレではあるがやる時はやる人だということが知れ渡っているためアレな言動は受け流される上、真面目な話はしっかりと協働して話を共有できるのだ。
しかしそのような堂主の奔放な振る舞いが許されるのは璃月という気心も知れて人となりも知られている環境だからというのは大いにあり、現に芥川が璃月の万民堂で酒に酔わない体質なのだと言えばすぐさま卯師匠の援護射撃によって仙人に飲み勝ったこともあると知れるに至るだろうが、モンドの地というのは芥川にとって本当に新天地なのである。
飲兵衛詩人が稀に璃月にやってきた時に話を聞くことこそあったが本当に行ったことのない地がモンドである。
一週間程エンジェルズシェアにて飲食を摂っていたとはいえ、酒を沢山飲んでいた訳でもなく本当に食事をして執筆の構想を練り偶に原稿に手をつけたり、客やバーテンダーと杯を交わし机を囲み弁をやりとりするなど、そういうことはしていたが、これらをたった一週間やったからと言って芥川のホメオスタアシスを知れ渡っている物とするのはどの様に考えたとてそうは成り得ないといえよう。
端的に言えば。
今芥川が何を言っても「またまたそんな…ww」で済まされるのである。
言葉を使って人の心を動かす仕事としては一大事である、とまで大袈裟には言わないが、「言葉を尽くすこと」こそを得意とする芥川にとって、この様に軽く十把一絡げに遇らわれるというのはいくらなんでも(比較的)苦手分野と言わざるを得ないのだ。
「しかし芥川よ、モンドは先の龍災とやらで疲弊していると噂で聞いていたのだが、ここのガイアさんや芥川の話を聞いている限りや、街の活気を見ていて思う所、何か災害に見舞われた後とは思えない程に活気に溢れているのだが、モンドというのはこれが平常運転なのか?」
「モンドという国は「自由」という国風こそ有名だけれどね、それと同じくらいに「活気」というのもまた優れている国なんだよ。唯、其れを私が語るなら伝聞に偏るだろうからね。ホラ、丁度其処にモンドの酸いも甘いも識る者が居る訳だから、彼等に答えて貰おうじゃないか」
「彼等、と云うと…、嗚呼そうか。そこなガイアさんは西風騎士団に所属しておられるからガイドマニュアルをそつなくこなせるくらいにはモンドの案内を行うことが出来るだろうというのは理解していたのだがな。そうかそうだったなぁ。今日バーテンダーをしているディルックさんも、嘗ては西風騎士団の、それも最年少での隊長昇進を成し遂げたお方という話はよく知られているな。こちとらディルックさんについてはこのバーで飲み物を作りながら人と談話する姿態しか知らない身であるから、すっかりポカンと忘れてしまっていたよ」
「僕としては、自らが騎士団であったことを言いふらしているつもりはないんだけれどね。それでも、自分が騎士団であったことを否定する気は無いし、ある程度ではあるけれどもモンドについて紹介を人に行うことができるように見識を鍛えている自負はある」
「オイオイ、ディルックの旦那にそういわせておくばかりで俺はだんまりを決め込むのみになっているようじゃあ騎士団騎兵隊長の名が廃るなぁ。人に自慢を進んでできるほどじゃないが、こう見えて俺もちゃあんとモンドのことを知ろうと努力してるんだぜ?」
「であれば、答えてもらいたい。この淵上は興味がある。モンドのもう一つの代名詞、もう一つの名指しとは…」
「確かに芥川さんの言う『活気』というのも間違ってはいない。だが、活気というのはどの国にもあるものだ。遠いナタには温泉に入りながら歌い踊り騒ぐ文化があるという。フォンテーヌにも演劇や映影を観覧して溌剌と楽しむ文化があるし、スメールにも舞踊や歌劇を楽しむ文化はあるんだ」
「「活気」というのはモンドは特に目立つものだが、それはある特徴から強調される一面にすぎないんだ。モンドって国に本当にある、モンドを「自由」たらしめる、そんなモノが、あるんだよ」
「「それは…」」
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モンドという国はとても不思議な国だ。
その国に長いこと住んでいてそこそこな地位にいる俺ですらわかる不思議さがモンドにはある。
今はモンドを離れてはいるが、離れた先でモンド由来の物を見ると懐かしい風の香りがまるで肺を満たしてくれるかのような空いた気持ちにさせてくれるし、ふと夜空を見てモンドで見たものと形が同じままな星座を見つけた時、酒場のあのざわめきが耳の中で蘇ったような気持ちになることすらある。
自由を敷いた風神の御許で、縛られず気の赴くままに人生を謳歌するモンド人の誇る美しく最高に「風流」な生き様は、たとえ遠くモンドを離れても、モンド人の中でずっと芳しく香り続ける薫香なんだと、俺は思う。
こう見てみると、モンドの国風たるものは案外、「自由」以外にも名指しできるものがあるような気がしなくもない。
そうだなぁ、文筆に明るい訳じゃないが、俺がむしろ言うとすれば…
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「「『未来があること』」」
『、とでも言おうか。』
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モンドには未来がある。
晩に酒を浴びる程呑んでも次の朝になれば笑って隣人と働きに出かける。
魔物に襲われたとしても、冒険者や騎士団が駆けつけてくれる。
悪意に晒されて、長く嬲られていたとしても、手を差し伸べて「自由」に連れ出してくれる。
愛に溺れて過去を悔恨しつづけたとしても、優しく包み込みその心の「自由」を受け容れてくれる。
たとえその命を終えてしまったとしても、その者は風になる。
いつしか名もなき魂となったとしても、風を愛し歌を愛し酒を愛し人を愛するモンドは、風となった「ダレカ」を蔑ろにすることはない。
魔女達も、神達も、守護達も、護龍も悪龍も。
丘々人も、民達も、騎士達も、俺も、お前も。
みんな「自由」にして良くて、
みんな「自由」に明日を迎えられる。
俺はモンドのことを、そんな国だと思う。
だって、そうだろ?
モンドを守る守護者が、どうして西風の名を戴いているのかっていえば、それは西風の鷹がその由来だが。
空高く翔び眼下を見渡す「鷹」がどうして西風なのか、といったら…
「また明日」、って、
人々が未来を「自由に」迎えることを精一杯手助けするためだろ?
らしくないことを言ったかもだけれどよ。
お前は、いつまでも/いつも変わらず、
人々に向かって風立つ西風を守り続ける立派な「騎士」の1人なんだって、俺はそう思ってる。
北風が言うんだ。間違いないさ。
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「ふ、フハ、フハハハハハッハハハハ!!!いやはやいやはや!」
「な?云っていた通りだろう、淵上?」
「あぁ!ああそうだ…!モンドはこれだから嫌いになれないし成ろうとも思えないんだ…!」
「例え道を別るとも、譬えいがみ合おうとも、この国には西風は吹き続けるんだろうさ。それがモンドの自由の源の一つだと、私は唯只管に思うわけさ」
「…らしくもなく、どちらの男も、同じ男に諭されていたらしい」
「…ククッ、まあ何だ。これはこれで悪いものじゃあない。少なくとも、何を含んでいようと、仮に俺が斃れても、「自由」はそこにあるのが保証されたって訳だからな?」
「だァーッ!縁起でもない事は言わんでいい!良い物が見れたんだから、こんな気の良い夜に合う「風」味の酒が欲しくなる!マスター、いや、旦那!何か見繕ってはくれないか?」
「はぁ…、僕を旦那と呼ぶことを許した覚えはないんだけれどね。でもまあ、丁度良い酒が入っているんだ。蒲公英酒に、鷹爪花を混ぜ込んだ、僕もまだ名前をつけていない酒がね」
「ほお?「鷹」の酒、ってことか?」
「ふふ、ならばそれを私も是非とも頂きたい」
「しかし芥川、創味屋と親しいのだから食の名付けには一家言あるだろう?お前がコレの名を付けたらどうだ。」
「雑に弄るのは止めてくれ…」
「そうだな、僕も折角の機会だから、貴方に名付けて欲しいと思う」
「芥川さんが付けるなら、俺も盛大にモンドに広めたって恥ずかしくないだろう。よろしくな?」
「世辞でも嬉しい言葉だね、ガイア。しかしそうだね…となるとこの酒は」
「【西向く鷹(ファルケバネーシュ)】とでも呼ぶべき、明日を喜ぶ祝いと決意と友誼と祈りの酒、といえるのかしらなァ」
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その後、モンドではこのような文句が罷り通るようになった。
ーー良い事の祝いや別れの酣にはエンジェルズシェアを訪れると良い。
ーー今日を寿ぎ、明日を詠う、そんな酒があるからだ。
ーー名をば、西向く鷹。
ーーオウソウカ香る、存護と愉悦の味が待っている。
文字数5353字ですって。
教えはどうなってるんだ教えは…!!!(ワッカ=サン=ガ=ウムンダ洋)(三洋幻の四つ目)
シャドバ面白いよ。(唐突な近況報告)(エルフ専)
(七七の通常天賦ばっかり上げてスキルと爆発のレベルがまだ6レベなので)失踪します。
七七持ってるよね?
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はい
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yes
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ja
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oui
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カキンゴー
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ランランルー
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ドッカン花火!!!
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姐さん助けて!!!
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アフマルガホ