ファミリー作りたいのに《夜の炎》しか見つからない件 作:リデルJr.
まさかコレは……。
妖怪の仕業だなっ!?
くそ〜、やられたぜ!
ウォッチッチ!
という冗談はさておき、こうなった事象に心当たりがある。
継承式編でタルボ爺さんがボンゴレリングとボンゴレボックスを一体化させたアレだ。
そして二つは一つのボンゴレギアに生まれ変わり、ボンゴレリングは『ver.X』へと進化した、というところまでが継承式編のプロローグだった。
因みに。
・大空の守護者・沢田綱吉のボンゴレギア【大空のリング Ver.X】
・嵐の守護者・獄寺隼人のボンゴレギア【嵐のバックル Ver.X】
・雨の守護者・山本武のボンゴレギア【雨のネックレス ver.X】
・雷の守護者・ランボのボンゴレギア【雷のヘルム Ver.X】
・晴の守護者・笹川了平のボンゴレギア【晴のバングル Ver.X】
・雲の守護者・雲雀恭弥のボンゴレギア【雲のブレスレット Ver.X】
・霧の守護者・六道骸のボンゴレギア【霧のイヤリング Ver.X】
に各々進化し、大空以外もはやリングでもなんでもなくなっている。
そんな中、今俺が注目すべきなのは【大空のリング Ver.X】である。
残念ながら俺は鍛えるし修行もするが、戦ったことは一度もない。
基本的に戦略は会敵必逃の一択であり、唯一身近で起こった戦闘も結局はガガーリンに指示を出しただけである。
よって俺はそもそも武器を持つ必要性を感じていないので武器は持っていないし、リング進化に伴う武器のアップデートはそもそも武器を持っていないことから意味がない。
これが残念な点だ。
だが逆に良かったこともある。
武器の強化に割く分のエネルギーもリングの進化に費やせることだ。
まあ実際には武器に割く分のエネルギーは余剰エネルギーとして排出されたりするかもしれないが、そこは“死ぬ気”のファンタジー性に期待しておく。
限界など軽く超えていく、そのファンタジー性に。
机の上には匣の残骸も、砕け散ったリングの破片も見当たらない。
ただ机の上に散らばった岩の欠片のみがニューリング以外の手掛かりだ。
さて状況証拠しかないが、俺の推論を語っておく、前に。
前提として、リングも匣も、タルボ爺さんやヴェルデといったREBORN世界における物作りの天才達ではなく、どちらも俺が原作を基に設計して作ったということを忘れてはならない。
そしてリングも匣もたとえ希少で壊れにくいような素材を使っていたとしても物理的に破壊されうるということ、匣兵器は匣そのものが本体で開匣時に飛び出す生物及び武器は分体となるように設計して作った、ということも理解しておく必要がある。
つまり、たとえ星の炎というインチキが使える俺が精製したとしても石は所詮石に変わりなく、また、人外の森で捕まえた烏は既に匣の一部となっているので、匣から出てくるガガーリンはその烏を模しただけのアバターである、ということだ。
匣は半生物半
ガガーリンに俺を主人として認識させているのもここら辺が関わっていたりするが、割愛。
一応アバターにはフィードバック機能というかある程度本体と感覚を連結共有させてあるので、絡繰といえども独特の生物臭さは残せていた筈だ。
また、本体がアバターを操作して自爆特攻とかをかけることがないように、注入する星の炎の量によって匣の奥深くで眠る本体の意識を刺激し、生存本能マシマシになるように設計したことも、絡繰なのに生物感を出すということの一助となっていた筈だ。
以上。
星のリングと『ロクドウ』が一体化した件について。
これは先ほども述べたが、リング強化イベント的なことがヒントになっていると考えられる。
どのような経緯で一体化したのかは不明だが、まず間違いなく何かしらかによって『ロクドウ』が物理的に破壊され、破壊された匣とリングの破片のシナジーがバッチリと合ったのだろう。
ここで机上の砕けた岩の欠片についてだが、この一部には見覚えがある。
エルサレムで拾った、『何かに役立つと思って持って帰ってきたけど結局ガッカリする程普通の岩だったという曰くが全く付いてない少し大きいだけの石ころ』、がそれだ。
机の上の棚に飾って置いた筈なのだが、何故か落石している。
風の仕業か運命の悪戯か。
落石の理由は不明だが、とにかく、この岩が匣の上に落ちたことが原因で物理的に匣が破壊されたのだと思われる。
そして匣の機能の一部となった烏本体の意識が、リングの破片に残留していた死ぬ気の炎により覚醒され、生存本能のままにリングの破片という半呪物を取り込んだのだろう。
そうしてリングと匣が一体化したことで、ボンゴレギアが覚醒する直前の岩形態に変化した。
原作ならここで俺が死ぬ気の炎を大量に注ぎ込むことで完成する筈なのだが、リング二十一個分の死ぬ気の炎がそれを肩代わりしてくれたのだろう。
そうして見覚えのない岩の欠片が増え、星の指輪が進化新生した。
これが俺の推論だ。
……まあこの推論が間違っていたとしてもリングが新生した今、全く問題はないのだが。
烏くんが八咫烏になったことで、俺の指輪進化が上手くいかなかった理由を一つ思い付いた。
それは、“神力”の存在である。
彼女の指輪を進化させた時、俺は何をしていたのか。
リングを星の炎で包み、血を塗り付けて、
リングを炎で包み、血を与えるだけでは足りなかったのだ。
だから家で進化させようとした分は失敗した。
あと、エルフ族の結界魔法を破る時の指輪は神力が僅かとはいえ流れていたのになぜ砕けたのかというと、コチラは単純に出力オーバーだったのだろう。
ただでさえ星の炎という星の助力で奇跡すら起こせてしまうようなチートエネルギーを、進化を促すためとはいえ大気が歪む程も炎を流したことでリングが壊れてしまったのだろう。
未来編で大人雲雀が使っていた技術(精製度の低いリングに雲の炎を過供給して自壊させながら使用する技術のこと)と、そのまま同じことをやってしまったのだ。
言い訳をするなら、敵地ということで自室のような落ち着いた環境ではなかったし、炎を使って何か大きなモノを破壊するということはあの時が初挑戦だったのだ。
それじゃあ仕方ないよね! ☆ミ(>ω∂)テヘッ
まあ結果的に
[奇跡の象徴]というタイトルで、砕けた岩の中心にニュースターリングの模型を置いたモノを作った。
コレは机の上の棚に飾っておこう。
ルンルン気分で眠りに就いたが、よく考えればこの指輪、凄まじく呪力を垂れ流している。
今まで呪系統には全く関わらず品行方正に過ごしてきたのに、最近すっかり呪系統の人に目を付けられる機会が多くなった。
もしかして彼女絡みか?
それとも俺が負属性の謎力こと呪力を扱えるようになったからか?
まさか昔、夜の属性だと勘違いして人外を勧誘しまくったことか?
分からない。
分からないが、今、俺は大いなる流れの渦中に居る気がする!
ヴァリアー編で、マーモンことバイパーがおしゃぶりに巻き付けていたチェーンのことを覚えているだろうか。
もしくは未来編でツナたちがリングに巻き付けていたもの、或いは
アレは正式名称をマモンチェーンといい、おしゃぶりやリングの力を封じることで、副次的に死ぬ気の炎が漏れ出ることを防げる優れものである。
俺は全身から死ぬ気の炎を出せる炎の申し子とも呼ぶべき超特異体質であるので全身に巻き付けなければ副次効果の方を得られないが、かといって得るべきものが無いわけではない。
リングカバーの様なものを開発して、リングから漏れ出る負属性の力を抑えれば良いのだ!
夏休み終盤の数日間という一番楽しい時間を使いきってようやくリングカバーが完成した。
リングの宝石部分だけに被せるタイプのヤツだ。
ただカバー自体は透明なので、宝石の中に棲んでいる八咫烏を見ることが出来るという優れものです。
しかも指輪から漏れ出る呪力だけをシャットアウトする予定でしたが、予想外にも烏くんの発するオーラも防げるのです!
えー、でもお高いんでしょ?
な、な、なんと! これだけの効果がついてなんとお値段、付きません!!
非売品です、当たり前です。
夏休み明け初日、リングを付けて登校する。
ゴツいけどシンプルだし、オシャレの一部として通るかなって。
ウォレットチェーンじゃらじゃらさせてる奴が許されるんなら俺も許されなきゃオカシイっしょ!
ダメだったわ。
校門で荷物検査やってて引っ掛かりました。
まあ、でしょうねって感じ。
あーあ、始業時間ギリギリに行けば良かったぜ。
朝の
昼前に終わった。
友人たちは全員、揃いも揃って
俺も呼んで最終日に一気に片付けようとしたらしいけど、俺に幾ら連絡しても帰ってこなかったので中止になったそうだ。
いや、宿題ぐらい一人でやるだろ、普通(困惑)。
まあそういうわけで俺一人暇になったので、久しぶりに俺から彼女に電話で連絡を入れると、明後日からまた課外授業とのこと。
俺にはよく分からないが、呪具のメンテナンスが必要らしく時間が取れないらしい。
学校専属の補修職人も現在手が空いていないので、これから腕の良い職人を探しに行こうと思ってたところらしい。
……いやぁ、そう簡単に見つからないんじゃないっすか? (真顔)
「ふーん、なら仕方ないね、頑張って」で通話を切ったら鬼電が掛かってきた。
怖っ、なんやねん!?
要約すると、「テメェ私の彼氏なら一緒に探すだろ、普通! ボケ!!」ということらしい。
「えぇっ、一人で行きなよ」と言おうと思ったけど、明日は土曜日で一日暇なのでついて行くことにした。
……というかなんで電波繋がるんだ!? アソコは電波無かった筈だぞ?
いつもの待ち合わせの駅より三駅離れた所が今日の待ち合わせ場所だ。
電話を終えてすぐに家を出たので、彼女より先に着いてしまった。
平日金曜の昼間にも関わらず、待ち合わせスポットの周りにはまあまあの人集りができている。
こんな所で待つのは嫌過ぎるので、近くの本屋に行くことにした。
まあ直ぐ帰って来るから大丈夫だよね?
欲しかった漫画が全巻一挙入荷したので買ってしまった……。
仕方ないんや、人気漫画やねん。
売り切れが怖かったんよ、許してくれ。
一応言い訳の言葉は考えたが、許してくれなかったら最悪は泣き落としに掛かろう。
待ち合わせ場所の銅像の真下で彼女を待つ。
俺はツッカケにジャージという私服姿だけど、彼女なら見つけてくれるハズダヨネッ!
買った漫画を読んでたら、肩をトントンとされた。
ごめんな、今良い所やからちょっとだけ待ってくれんか。
再度肩をトントンとされた。
いやな、待ってくれ言うとる(声に出しては言ってない)訳やから、もうちょい待ってくれや。
今度は強めに肩を叩かれた。
もう、なんやねん!
振り返ると、めちゃめちゃオシャレをした彼女が笑顔で立っていた。
……お前かいっ! (逆ギレ)
彼女だったので、「ごめん、もうちょっとだけ待って」と言って漫画に戻ろうとしたら、肩を掴まれて胸倉を掴まれた。
……いや、暴力的過ぎんか?
わたし、(漫画の続きが)気になります!
あの後、漫画をロッカールームに預けさせられそうになったが、それは何とか死守することに成功した。
とはいえもう漫画を読んでいられる雰囲気でもないので、大人しく彼女の後を追うことにした。
彼女に追いつくと、まず服のダメ出しに始まり、彼女を待たせて漫画を読むなんてあり得ない、という常識的な説教や、私の彼氏たるものかくあるべし、というよく分からないことまで長々と怒られた。
……よくそんなに怒れますね、貴女。
「ちゃんと聞いてんのか、テメェ」と言われても殆ど聞き流したので、回答に困る。
「うん、まあ概ね把握しました」と言ったら、「んじゃあ、この状況で、私の彼氏ならどうすんだよ!」と言われた。
うるせえバァカ!!
機械っていうよりも絡繰って言った方がリボーンっぽくないですか?こう、少年漫画特有のなんでもあり感とかが。
あと、一応これまでのお話で残したつもりになってる伏線の回収的なこともしています。どうせ五話しかないので興味があったらどこに伏線があったのか探してみてください。