YES!用務員,NOT!デュエリスト   作:行先不明

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こんにちは、行先不明(ゆきさきふめい)です。
基本的に淡々と進むので展開自体は早いと思います。思うだけですが。


第二話 おじさんは発見する

 

やぁ、用務員のおじさんだよ。この間振りだね。

また話を聞きに来てくれたのかい?嬉しいねー。

 

じゃあ今日は何を話そうかな…。

最近あったことでも良いかい?

おじさんの人生は平凡だからね、あまり楽しい話はしてあげられないよ。

ん?早く話せって?ハハ、わかったよ。

 

んー、そうだねぇ……あぁ、そうだ。

数日前のことだけど、庭の掃除をしていた時に金属の破片を見つけてね。

最初は処分しようと思ったんだけど、唐突におじさんの第六感が働いてね。

あ、ここ笑う所だよ?

 

まぁそれで、一応処分せずに取っておいたんだ。

そしたら次の日、その破片を見つけた場所に生徒が居て驚いたよ。

名前は確か武田鉄男君、だったかな?

何かを探しているみたいだったから、おじさんから声を掛けたんだ。

 

「何か探してるのかい?」

 

ってね。

武田君の方はおじさんの事を知ってたみたいで、すごく言い難そうにしながらも「友達の大切な物を探している」って話してくれたよ。

そこでおじさんはピーンと来て、すかさずポケットに仕舞っていた金属の破片を出したんだよ。

探してるのはコレかな?って言葉を添えてね。

 

「あ、それ!それだ!」

 

とても喜んでくれて、拾った時に処分しなくて良かったと思ったよ。

どう?おじさんの第六感とやらも捨てたものじゃないだろう?

イタタ、別にドヤ顔なんてしてないよ。気に障ったならごめんね。

 

「助かったぜ、用務員のおじ…お兄さん!」

「いやいや、そこはおじさんで良いんだよ」

 

わざわざ訂正してくれたのは有難いけど、そこは訂正しなくても良いんだよ。

おじさんがそう言ったら、よく分からない顔をしながらも頷いてくれたよ。

いい子だったねー。

 

それで、武田君とはそこで別れたんだ。

あの後はどうなったか分からないんだけどね。

無事に友達に返せていれば良いんだけど…。

おじさんから聞きに行くのも野暮だしね。

 

ん?窓の外を指してなんだい?

 

……あぁ、あれは武田君だね。

隣には女の子と男の子がいるね。

 

え?あの隣にいる男の子が武田君の友達なのかい?

そうかそうか、じゃあ無事に返せたんだね。

これでおじさんの心配も杞憂に終わったよ。一件落着だね。

 

さて、そろそろ次の授業が始まるよ。早く教室に戻りなさい。

 

「そういえば、男の子の隣にいた半透明の彼は一体誰だったんだろうね…」

 

心なしか、おじさんには彼が浮いているように見えたよ。

もしかしたら疲れが溜まっているのかな?

幽霊って選択肢は無いよ。おじさん、怖いものが苦手だからね。

 

 




千文字を何とかクリア
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