中には意見などをくれる方も居られるので助かっております。見切り発車ではありましたが、読み続けてくれる方。ありがとうございます。
「痛ってぇ。」
「情けないことをいうな。ただの打ち身だろうに。」
いや、柱と襖をぶち破って壁に叩きつけられたんだぞ?と、恭太郎は手当をしてくれながらも、チクチクと心に針を刺すように話す小珠に返したくなったが、返しても効果がないと確信して言葉を飲み込んだ。
ヒリヒリともビリビリとも言えない強い痛みの背中に、小珠の張り手を食らわされてはたまったものじゃない。
「正拳一発で弾けるなんて、どんな腕力してるのやら。大筒か?」
弾けた獣人間の死体を見て、なんとも言えない顔をしている平太郎。ザクロというかマグロというか。かろうじて元々はバケモノだったと分かる部分は顔の上半分と足だけ。
とんでもない威力の拳を悪酔いのノリでぶちかました事を理解して顔を青くした。
「コレ。上様にお見せできないよなぁ。集めるのも嫌だ。」
「卒倒するかもしれんな。それにマダマダこれと同類がいるだろうし。まだ仕事は終わらないな。」
背中に湿布を貼り終え、前屈みになりつつ恭太郎が平太郎に返した。一仕事終えたと言わんばかりに小珠は徳利から酒を飲む。……こいつ、毎日飲んでるのか?飲んでるんだろうなぁ。
「何匹いるんだろうか。集団で来られたらキツイなぁ。」
「弱れば刀も通じるけど、あの毛や皮が厄介だな。」
二人は酒をラッパ飲みする小珠を見る。あの腕力なら弱ってなくても強靭な毛や皮を無視して、中身を破壊できそうだ。
((いや、やめとこう。流石に血を浴びるのはちょっとまずいよな。))
男のプライドというか。女友達への気遣いというべきか。でも、強い個体と言える相手。しかし、一匹でこれだけ疲弊するとプライドなどは言ってられない。巻き込みたくはないのだが……と、悩む恭太郎と平太郎は深く深くため息を吐いて棚上げした。
「結局今回は利益はなかったな。これから旗本屋敷を調べるか?……無駄かな。逃げただろうな。」
「逃げたというより、住処を変えたってとこだろう。夜しか出てこないってことは騒ぎにしてほしくないってことだしな。」
軍勢が使えれば被害は出るだろうが、数で押し込めるのだが、『恵土府内でバケモノがいたと分かると騒ぎになるから秘密裏に。』という暗黙のルールのようなもの。が、あるので楽な手段を使えないのが頭を痛める理由の一つ。
「やめよう。この辺りの暗黙の了解は上様たちに尋ねよう。」
仕事をこなすことに、壁が多いことに頭痛を覚えた二人は考えるのをやめ、上に投げることにした。
「そうだな。ともかく生きててよかった。」
「無傷のくせに何を言ってやがる。」
ボロボロの恭太郎と比べて、服が汚れた以外無傷の平太郎。相変わらずの強さに頭が下がる様な、羨ましいような。
多少恨みがましい目で見ていた事に気がついた平太郎が慌てて話をつづけた。
「き、今日は後片付けをして、終わりにしようか。和泉屋の皆々も起きぬようだし。」
下手な話題の振り方ではあったが、恭太郎としても夜明け前の今動いて、別の個体に襲われる可能性も限りなく低いと考えたが、背中の痛みが引くまで戦いようがないので、破損した障子や柱の片付けを任せて、酔っ払った小珠に連れられ離れに戻るのだった。
今回の話は次に続けるための話なので、短い上に詰め込んだ感じか抜けない。あと数話で獣人間編は終わります。
噛ませ犬程度の話に結果的にしようとしたら、結構、不完全燃焼した気分が残るなぁ。
最凶の大名は?(ちょっと詰まっているので、候補から。三傑は殿堂入り)
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独眼竜が筆頭格・伊達家
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ウッカリが大惨事・上杉家
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ルール無用の残虐ファイト・武田家
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御屋形様以外は大暴れ・北条家
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騒動多く、死人も多い・前田家
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義絶・絶縁・キチ◯イ多数・浅野家
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恨みは根深く、身分も五月蝿い・毛利家
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内乱寸前、藩祖はヤンデレ・細川家
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官兵衛以外、曲者・黒田家
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薩人マシーン等の異名多し・島津家
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分家や親族にはトンだやつが?・真田家
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フィクションでは大悪党・柳生家