東京ー南紀白浜 特急「くろしお」の殺意   作:新庄雄太郎

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ところが、事件は意外な展開になって来た。

事件当日、彼女には鉄壁のアリバイがあった。




第三章 元妻のアリバイ

次の日、高山と桜井と岩泉は南紀の旅から帰ってきた。

 

「はい、南紀と言えば梅干しとかげろう。」

 

「人気商品です。」

 

「これは美味しそうだな。」

 

「梅干しには緑茶が会いそうだ。」

 

「ありがとうございます。」

 

南は高山に言った。

 

「へぇー、くろしおに乗って南紀の旅はどうだった。」

 

「凄く楽しかったよ。」

 

「それから、名古屋から南紀へ行くなら特急「南紀」乘って行くのももっと楽しくなるよ。」

 

「そうか、それもあるのか、名古屋から特急に乗って南紀へ行けれるんだ。」

 

そこへ、1本の電話が入って来た。

 

「はい、公安特捜班、えっ、アリバイ捜査ですか、同行したのは元妻の加藤千明、容疑は岡崎の殺人容疑、

分かりました、早速調査いたします。」

 

と、高杉は電話を切った。

 

「おい、和歌山県警から捜査協力の要請だ。」

 

「わかりました、早速調べて見ます。」

 

「うん、頼むよ。」

 

と、言って高山は南と一緒に捜査をすることにした。

 

南と高山は、新幹線「ひかり」と特急「くろしお」に乗り次いで、所轄の白浜東署へ向かった。

 

「どうもご苦労様です、白浜東署の安藤です。」

 

「鉄道公安隊の南です。」

 

「同じく高山です。」

 

安藤刑事は、南と高山に取調室に来てもらった。

 

「ええ、彼女は旅行から帰って来た時に死体を発見したんです。」

 

「なるほど、つまり加藤は旅行から帰って来た時に死体を発見されたそうで、加藤は殺していないって言っています。」

 

「加藤は何処へ旅行へ行ったか分かりますか。」

 

「そうだな、彼女の話だと金沢へ行っていたというです。」

 

「なるほど、事件前に加藤は金沢へ行っていた。」

 

「そうです。」

 

「と言う事は、白浜から新大阪で列車に乗って、新大阪から特急に乗って金沢へ行ったと。」

 

「はい、彼女は学生時代の友人に会いに行くため金沢へ行っていた事が分かっていたんです。」

 

「と言う事は、事件前のアリバイを調べてほしいと特捜班に頼んだわけですね。」

 

「はい、すぐに調べて見て下さい。」

 

「わかりました、すぐに高杉班長に報告しておきます。」

 

高山はすぐに、高杉班長に報告した。

 

「何、元妻の加藤はアリバイがあった。」

 

「ええ、安藤刑事の話だと殺される前日に金沢へ行っていた事が分かったんです。」

 

「ほう、事件の前日に金沢へ行っていたのか。」

 

と、菅原は言う。

 

「はい、これから我々もアリバイ捜査してみます。」

 

そして、菅原は高杉に電話に変わり南と高山に言った。

 

「そうか加藤のアリバイ捜査は徹底的に調べて見てくれ、それから石川県警にも協力させるから。」

 

「わかりました、早速調査してみます。」

 

と、電話を切った。

 

「加藤は金沢へ行くとしたら、9時41分の特急「くろしお6号」に乗って新大阪へは12時03分か。」

 

「高山、今何時だ。」

 

「今は、12時04分です。」

 

「乗るとしたら、12時09分の特急「雷鳥23号」には乗れるな。」

 

そう言って、南と高山は新大阪駅から12時09分発の特急「雷鳥23号」に乗って金沢へ向かった。

 

「確かに、白浜から新大阪へ行き、そこから金沢へ行ったのは確かだな。」

 

「ええ、白浜と新大阪へは「くろしお」に乗って、新大阪から金沢へは「雷鳥」に乗って金沢へ行った事になりますね。」

 

「ええ、間違いないですね。」

 

14時25分、L特急「雷鳥23号」は金沢に到着した。

 

「ここで降りて、金沢市内へ行ったのは確かだな。」

 

「ええ、早速和歌山県警に報告しておこう。」

 

「はい。」

 

早速、金沢市内へ行ったと思われる加藤の足取りを追ってみた。

 

南は白浜東署の安藤刑事に報告した。

 

「そうか、やはり加藤は新大阪から特急「雷鳥」に乗って金沢へ行ってたのか。」

 

「はい、早速確認しました。」

 

「そうですか、どうも。」

 

「帰りは、金沢から名古屋へ行ってそこから特急「南紀」に乗って白浜へ帰宅したと考えていいですね。」

 

「ええ。」

 

南と高山の調べで、加藤は金沢へ行っていたことが判明された。

 

「そうか、加藤はアリバイ成立か。」

 

「ええ、彼女には犯行は不可能です。」

 

「そうか、と言う事は犯人は別にいるって事になりますな。」

 

「ええ、犯行か不可能ですね。」

 

そして、南と高山は「くろしお」と新幹線に乗り次いで東京へ帰京した。

 

東京から戻った南と高山は、加藤のアリバイ捜査については和歌山県警と石川県警に協力を得ることにした、南と高山達に話した金沢へ行ったのは次の通りだった。

 

7月15日 白浜出発 9時41分発特急「くろしお6号」に乗車 新大阪で下車 新大阪発L特急「雷鳥23号」に乗り、金沢へ 金沢で友人と会い、1泊。

 

16日 七尾線に乗って和倉温泉へ 1泊

 

17日 輪島を観光

 

18日 金沢から名古屋へ、10時24分発L特急「しらさぎ6号」に乗車

 

   名古屋で下車、13時20分発特急「南紀7号」に乗車

 

   紀伊勝浦から白浜へ列車に乗り、帰宅。

 

「アリバイ成立ですね。」

 

「ええ、その時に死体を発見したそうだから。」

 

「なるほど。」

 

「と言う事は、誰かに毒殺されたって事になるな。」

 

「ええ、彼女のアリバイは成立だな。」

 

「すぐに和歌山県警に報告しておきましたから。」

 

「そうか、南、高山、ご苦労さん。」

 

「はい。」




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果たして、事件の犯人は誰なのか。
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