「高山、今和歌山県警から連絡が会ったよ、加藤が釈放されたそうだ。」
「そうですか、やはりアリバイがあったんですね。」
「ええ。」
調査した結果、加藤は前日に金沢へ行き、2日目には和倉温泉へ行き、次の日に輪島へ行っていた事が分かった、金沢市内のホテルと和倉温泉と輪島温泉の旅館を確認してもらい、チェックアウトしていた事が分かった。
「と言う事は、犯人は会社に恨みを持つものと考えられますね。」
と、三浦は言った。
「そうですね。」
「彼女は金沢へ行っていたから犯行は無理でしょう。」
「そうでしょうな。」
そして、第三の殺人が起きようとしていた。
「おい、待ってくれよ、話を聞いてくれ。」
「うるせぇ!、死ねぇ。」
と、ナイフで刺して逃走した。
「はっ、キャーッ!。」
と、悲鳴を上げた。
「被害者は伊山リゾートの専務、山田武夫さん41歳です。」
「それで、死因は。」
「死因は、ナイフによる出血死です。」
「と言う事は、一連の社長と資産家の殺人と関連している可能性があるな。」
「ええ。」
「第1は社長、第2は白浜の資産家、そして専務の山田。」
「つまり吉野は資産家の岡崎に資金援助していたのか。」
「ええ、まず間違いないと思われます。」
「犯行の手口が違うから、同一人物って事も考えられますね、警部。」
「うん、その線で捜査してみるか。」
「ええ。」
次の日、山田専務の殺人は特捜班でも話題になっていた。
「伊山リゾートで殺人か、今度は専務も殺害されるとはな。」
「新聞によると、犯人は同一人物と思われるって。」
「しかも、ナイフで殺害したから手口も似てるって。」
「ほう、吉野社長の時と同じナイフか。」
「ええ、考えられるわ。」
「高山、目撃者の話では2人の男女が入って来て山田を刺して逃走したって事ね。」
「うん、それは考えられるよ。」
と、高山は桜井に言った。
「男女か。」
「それは気になりますね。」
「ええ、確かに。」
「でも、気になりますね。」
と、小海は言った。
「うん、やはり何かトリックがあると思うな。」
「高山君も、そう思うの。」
「うん、でもちょっと気がかりがあるな。」
「ほう、なるほどね。」
「でも、加藤は殺害は出来ないからね。」
「犯人は別にいるって、事も考えられるな。」
と、岩泉は言う。
「それも考えられるな。」
「もし、犯人が男女だとしたら。」
「ああ、もし犯人だとしたらな。」
「うん、必ず何かトリックがある筈だ。」
「そうだな、とにかく調べないとね。」
「ええ。」
男女二人って誰なんだろうか
謎は深まって来たのだ。