綺麗な言峰とか呼ばれ始めた奴   作:温めない麻婆=ちゃっぱ

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プロローグもどきです。





第二十話 ギャグはこれで終わらせたい

 

 

 

 ケツァルコアトルとの戦いはあっという間に終わった。

 なんせ彼女にとってはこの麻婆戦線のような状況は大変不本意で、かつこのままでは本当に面倒なことになるらしいと理解しているから……らしい。そう藤丸は聞かされた。

 

 その戦いの合間に出てきたジャガーマンは何故か鍋に入った麻婆を頭からかぶってぶっ飛んでいたが……。

 

 マシュ達との勝負を終え、不穏な雰囲気の天草に藤丸が言及し「聖杯が欲しいだけですよ」という言葉にまあちょっとしたトラブルはあったが、何とか乗り越えることが出来た。

 

 終わったと同時に始まったのは、地獄のような状況だった。

 レオニダス一世が戦いによって消滅した。牛若丸がキングゥによって捕まったため生死不明。

 

 そうして全てが悪い方向へと始まっていったように感じたのだ。

 

 ────泥が押し寄せる。

 少しばかり赤いそれは、麻婆とは違う。人を変える凶悪な呪い。

 

 人が玩具のように扱われる。

 人と人を殺し合わせ、勝利しても殺されるだけ。カブトムシなどで虫相撲し遊ぶ時のように。純粋な子供が蝶々を掴み、羽を引きちぎるかのように。

 

 人は発狂し、笑って全てを投げ出したものもいた。

 それはある意味、ウルクにおいて精神的活力となった麻婆の事ですら何も考えられないほどに凶悪だった。

 

 

 それらの化け物の中に、キングゥはいなかった。

 

 

「qkdeu!qkdeu!」

 

「glgx@yw@3:@.」

 

「jー-@ー4je」

 

「3cyw@7\4」

 

「ag@\4」

 

 

 空から見下ろしてみたその景色はあまりにひどいものばかり。

 でもそれよりも気になるものがあった。

 

 

 泥の中から出てきたもの。

 逞しそうな腕が泥から這い上がる。

 

 

「まさか────」

 

 

 

 ラフムと呼ばれた化け物がたくさんいる中。

 その泥から出てきたのは────男だった。

 

 泥によって溶けたのか服を着ていない全裸の男。

 その身体は筋肉質でとても屈強なもの。ラフムが一体彼にちょっかい出そうとして腕を伸ばしたが男が一撃を与え、消滅させた。

 

 それにどよめくラフム。

 しかし何かに気づいたのか────ラフムたちは何もしない。

 まるで彼が王様かと思うように、何もする様子がない。つまりラフムにとっては味方のような存在なのだろう。そんな光景を見て、藤丸は視界が歪んだ。

 

 

「う、あ……」

 

 

 藤丸立香は思わず涙を流す。

 これが王様の言っていた今なのだと、気づいてしまった。

 

 自分がやらなくてはならない運命はここなのだと、理解してしまったのだ。

 

 

「ことみねさん……!」

 

 

 あの彼こそカルデアにいた言峰さんそのもの。

 ラフムたちが集う。彼の手足のように動く。

 彼こそがラフムの王なのだろう。

 つまりウルクにとっては言峰さんこそが、敵なのだろう。

 

 

 藤丸は察したのだ。

 言峰さんを殺さなければ、ウルクが守れないのだと────。

 

 

 

 

 




今回はざっと書きました。このお話で藤丸視点は終わりです、次から本番だといいな。
ティアマトママももちろん出るよ!



この作品が面白いと思ってくれた方、期待してくれた方は高評価や感想などしていただけたら嬉しいです。やる気補充のためによろしくお願いいたします。


追記
感想にてラフム語翻訳というツールを教えていただきましたので、修正いたしました!ありがとうございます!
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