黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共にテイルズシリーズへ   作:ヴィヴィオ

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返ってくる事

 

 

 

 自宅で彫金の訓練を行う。金属を削って刻印を刻み込んでいく。この刻印は電子回路のように刻む事になる。FATEでいう魔術回路だ。それに伴うような効果を生み出す為にかなり精巧に作らなくてはいけない。フィギュアの塗装である程度慣れていたので何度か練習していると使い物にならないが、なんとかできた。だが、まだまだだ。やはり金属から始めるのはつらいが、やるしかない。

 これからはMPが回復するまでの間、ひたすら彫金の訓練を行う事としよう。

 

「コウ、訓練するわよ」

「了解」

「今日から私とレティシアが同時に攻撃を仕掛けるから」

「一応、手加減はする」

「頼む」

 

 レティシアちゃんとペストたん2人の攻撃をなんとか防ぐ。レティシアちゃんは格闘で、ペストたんは遠くから黒い霧を飛ばして容赦なく攻めてくる。何度も被弾しながら出来る限り回避し、ひたすらに耐えるという訓練だ。

 

「予想以上に硬いな」

「私に鍛えられたから当然よ」

「ならば……少し本気で行く」

「ちょっ、待っ!? 今でも限界っ!!」

 

 瞬時に懐に入られて腕を掴まれて投げ飛ばされた。

 

「がはっ!?」

 

 肺から空気が出て、そのまま関節を決められる。

 

「どうせ復活するからきっちり殺してあげた方がいいわよ。殺気とかを乗せて、フェイントを見分けれるようにしないといけないしね」

「そうだな。マスター、覚えるまで組み手をしようか」

「ひっ!? いや、いやいやっ!」

「これもマスターの為だ。これから世界を救う旅に出るのだ。旅の途中でマスターが敗れて死ぬ所など見たくないしな。それにもう売られたくはない」

「レティシアちゃん……」

 

 俺が敗北したらペストたんとレティシアちゃんが捕らえられて陵辱を受ける場合もある。死んだ方がまだいい。復活させられるしな。でも、両方嫌だが前者が一番嫌だ。2人は俺だけの物だ!

 

「私の夫になるのだろ? なら、妻を悲しませないように頑張ってくれ」

「わかった!! やってやるっ!! ペストたんもどんと来いっ!! ハーレムの為に鍛えて鍛えまくってやる!」

「うむ。その意気だ」

「ふふふ、それじゃあ……たっぷり鍛えてあげるわ、ペストたんって言った分もね」

 

 2人の醸し出す気配にちょっぴり後悔した。だって、何十回も撲殺されるし。マミられたりもした。ユージ君がシャナちゃんに受けた訓練の数十倍は濃い内容だ。だって、実際に死んでるし。

 夕食の時間となり、ペストたんが作ってくれた食事がテーブルの上に並ぶ。

 

「私はどうすればいいのだ?」

「レティシアちゃんは食事は?」

「私はできれば欲しいな。血だけでも構わないのだが……」

「なら、こっちに来てくれ」

 

 俺は椅子に座って自分の膝をポンポンと叩く。

 

「むっ」

「ちょっと、どういうつもりよ?」

「いや、ペストたんはやってくれないし、レティシアちゃんに食べさせて貰おうかなってさ。それともやってくれる?」

「嫌よ。レティシアも嫌よね? それとたん言うな」

「私か? 私はマスターの所有物だからな。マスターがして欲しいというなら構わない。失礼する」

 

 そう言って俺の所まで来て膝の上に座ってくれる。柔らかいレティシアちゃんのお尻が乗っかって来るので興奮してしまう。しかも、下着とか着けていない生なのだから。

 

「んっ、んんっ」

 

 俺はそのまま何食わぬ顔でレティシアちゃんの身体を抱きしめて支える。その時に微かな胸を鷲掴みにしてしまう。

 

「おっと、すまない手が滑ったー」

「ワザとよね、ワザとでしょ!!」

「ペスト、私は気にしない。私の身体を触りたければ触ればいい。そうする権利がマスターにはあるのだからな」

「っ!?」

「ああ、レティシアちゃんはいい子だな~」

 

 レティシアちゃんの髪の毛の肌触りや漂って来る香りはまさに最高だ。魔法使いにこそなっていないが、その候補である俺は女の子と付き合った事なんて無い。嫌われた事ならあるが。そんな俺がレティシアちゃんの様な飛びきりの金髪美少女を好きにできると思うと止まらない。

 

「こっ、こらっ」

「ああ、いい匂いだ~」

 

 レティシアちゃんの髪の毛に顔を埋めて、深呼吸して甘い匂いを吸い込む。何時までも嗅いでいたい。

 

「ねえ、延びるんだけど?」

 

 両腕を組んで、足で床を叩いてイライラしているペストたん。

 

「そうだな。じゃあ、食べようか」

「わかった。だが、この体勢で食べるのか?」

「ああ、横にしようか」

 

 レティシアちゃんの身体を横向けに変えて開いた右側の太ももに座って貰う。これだけじゃ不安定なので右手で支えてあげる。

 

「この状態なら大丈夫だろ? 食べさせてくれるか?」

「ああ……わかった」

 

 レティシアちゃんがフォークでパスタを巻き付けて差し出してくれる。

 

「あ~んは?」

「あっ、あ~ん……」

「はむ」

「こっ、これは恥ずかしいな……」

「見てるこっちの方が恥ずかしいわよっ!!」

 

 真っ赤になるペストたんとレティシアちゃん。2人共凄く可愛い。

 

「ほら、ペストたんも片方空いてるからおいで」

「ペストたん言うなって言ってるでしょ! そっちに行くのなんて嫌よ!」

「ちぇーせっかくなら食べさせて欲しかったのに」

「ふむ……」

 

 レティシアちゃんが何かを考えだした。

 

「マスター、あ~ん」

「うん、美味しいよ」

「お返しにあ~ん」

「あむっ。なかなかにいけるな」

「当然よ。この私が作ったのよ」

 

 ペストたんがない胸を……おや、殺気が飛んできた。

 

「何か変な事を思ったでしょう?」

「いえ、いえ、そんな事ないぞ……」

「ふふっ、それよりもマスター」

「なんだ?」

 

 レティシアちゃんが上目遣いでこちらを見つめて身体を預けてくる。

 

「私ならマスターの全てを受け入れる。この大人と少女になれる身体も好きにしていい。だから、ペストの為に使うGPを私に回してくれ」

 

 とんでもない発言が飛び出た。レティシアちゃんの要求はつまり、ペストたんに貢ぐなら私に貢げという事なのだから。

 

「なっ!? れっ、レティシアっ!!」

「レティシアちゃん?」

 

 慌てているペストたん。そして、こちらを見つめながらニヤリと笑うレティシアちゃん。この時点で俺はレティシアちゃんの考えを理解した。本当に俺に尽くしてくれるようで、本当にいい子だ。

 

「そうだな、それもいいかもな」

「ちょっと!? 約束が違うじゃないっ!!」

「レティシアちゃんの後で叶えてあげるから問題ないな」

「っ!?」

「ふふっ、そこで大人しく見ているといい。マスターも初めはペストの方を気に入るだろうが、いずれは……んっ」

「う~う~」

 

 レティシアちゃんと口付けを交わして、ペストたんをどんどん煽って危機感を募らせる。

 

「わかったわよ! 私もやるわよ!」

「「(かかった)」」

 

 俺とレティシアちゃんの思惑通りにペストたんがこちらに来て空いている俺の膝にレティシアちゃんと向かい合って座る。

 

「ほら、ペストたん」

「たん言うなっ!? それといい、私が先だからね!!」

「もちろんだ」

「仕方ないな。ペストがちゃんとマスターの求めに従うなら構わない。私は別に欲しい物はないしな」

「なっ、ななななっ!? まさか……」

 

 顔を真っ赤にして狼狽えるペストたんを2人で鑑賞する。

 

「ほら、早く食べさせてよ」

「くっ……おっ、覚えてなさいよ……あっ、あ~ん……」

 

 超照れながらそっぽを向きつつフォークを差し出してくる。それを食べて二人の頭を撫でる。

 

「や、止めなさい」

「んっ」

 

 二人は気持ち良さそうにしているので、そのまま撫でる。まあ、1人はそっぽを向いたままだけど。

 

 

 楽しい食事が終わると、地獄の訓練がやって来た。前より難易度が100倍くらいになってる。厳しい訓練を寝かせて貰えずにやらされた。不眠不休で数日間も殺されながら戦わされる。少ない睡眠時間でも活動できるように身体に叩き込まれた。戦闘中は一分も寝れればいい方だというのが本当に理解できた。

 

 数週間で対応出来るようになれば寝ていたり、作業中にも唐突に襲われるようになった。奇襲攻撃に対する訓練へと移り変わっていった。

 基本的にこんな生活になった。

 

 4時、起床してからの早朝訓練。レティシアちゃんと街中で魔力を使って鬼ごっこ。吸血鬼の真祖が鬼とか笑えないし、実際にやばい。

 6時、鬼ごっこから戻ってシャワーを浴びた後、魔力の回復がてら彫金の訓練。

 7時、朝食。

 8時、スキル訓練。

 12時、昼食。

 13時、ペストたんとレティシアちゃんとの地獄の特訓1。

 19時、夕食。

 20時、ペストたんとレティシアちゃんとの地獄の特訓2。

 24時、スキル訓練。

 2時、就寝。

 

 回復効果がないとやってられないレベルだ。これを1週間の内1日を除いて行われる。免除されている1日だけは午前中に訓練を終わらせて自由に行動できる。それとドクターから借金して鍛冶セットも購入しておいた。着実に準備が整っていっている。

 

 

 

 

 

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