黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共にテイルズシリーズへ   作:ヴィヴィオ

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おや、宝具ができたようだ……

 

 

 

 

 レティシアちゃんが俺の部屋に来てから5ヶ月が経った。その間はひたすら訓練と生産の毎日だ。そのお陰で毎日、何十回もHP、MP、EPを使っては回復させての繰り返しなので上がりが大きい。戦闘訓練も繰り返す事によって才能の無い俺でもどうにか動けるようになって来た。とりあえず、生半可な事では死ななくなってきた。史上最強の弟子より酷い事をされているから成長してくれないと困るが。まあ、彼と同じくご褒美の為に頑張っている。ご褒美はレティシアちゃんとペストたんが口や手で奉仕してくれる。ペストたんは最初は嫌がったが、レティシアちゃんがやり続けるのを見て自分もやりだした。それと今はペストたんとレティシアちゃんの2人を抱き枕にしてベッドで眠っている。

 

「んっ、マスター……おはよう」

「ああ、おはよう」

 

 俺の横で首輪を着けただけの一糸まとわぬ姿で寝ていたレティシアちゃんが起きてきて、軽く俺の唇にキスをしてくれる。俺もレティシアちゃんとキスをして舌を入れて口内を舐めあう。

 

「んっ、おはよう……」

「ペストたんもおはよう」

「ペストたん言うな!」

「朝から元気だな」

「こいつが……んんっ!?」

 

 ペストたんの頭を抱き寄せてキスをして唇を押し開いて舌を絡め合う。素晴らしく気持ちがいい。その間にレティシアちゃんと同じく一糸まとわぬペストたんの身体を撫でる。

 

「ちょっと……」

「朝のキスは約束だろ?」

「ふん……」

 

 ペストたんとキスをして身体を撫で回している間にレティシアちゃんが朝の奉仕をしてくれる。2人のお陰で朝から気持ちの良い目覚めを迎えられる。セックスはまだ結婚していないのでしていない。お互いの身体を愛撫するだけだ。命令すればレティシアちゃんなら受け入れてくれるだろうが、歯止めが効かなくなりそうなので今は行っていない。

 

 

 朝起きて、歯を磨いてシャワーで汗を流してから朝練をレティシアちゃんと行い、ペストたんの作ったご飯を食べる。ご飯を食べる時は2人共、俺の膝の上だが……この頃ペストたんの機嫌がすこぶる悪い。理由は何時まで経っても俺が外の世界に行かないからだ。一応、GPは鉄を購入して鍛造を行なって鋼に変え、それを武器に作り替えて付与を行って販売しているので稼げている。殆どが材料費に消えていくが、ある程度は儲けられている。

 

「さて、今日も鍛冶だな」

「もうすぐ完成だからな。さっさと終わらせよう、マスター」

「ああ」

 

 鍛冶場として改造した部屋に入って炉に火を入れる。鍛冶の為に火属性魔法のスキルも覚えて使っている。俺の大量に増加しているMPを作って魔法を使いっぱなしでスキルのレベルを鍛えたのでかなりのレベルになっている。

 炉の準備が整うまでに服を脱いで裸になる。暑いし、汗で酷いことになるし燃える可能性もあるからだ。服が少ないから仕方ない。身体は大丈夫なのかって? ここに居るのは真祖の吸血鬼と死んでも無限復活するのを利用して無茶苦茶な特訓を施された俺なので平気だ。まあ、レティシアちゃんの裸に興奮するのもあるが、後で楽しませて貰えるので一時は忘れる。この頃の訓練で意図的に意識を封じ込めて集中する事はできるようになってるのでなんら問題ない。

 火属性魔法で作っておいたインゴットを高温で熱して槌をレティシアちゃんと交互に鉄を叩く。叩いたインゴットは特製の水釜に浸ける。

 この中身は底にある刻印魔法から闇属性を付与された水にわら灰と土を加えてある。どれも大量のMPとペストたんの力を入れて貰っているので強力な死の力が付与されている。更には真祖の吸血鬼の血液まで入っているので触媒としては相当にやばい代物となっている。

 高温のインゴットを入れられて沸騰したら引き抜いて火に入れてまた打つ。刻印魔法の施した金床で付与魔法を発動しながら行っていく。何度も何度も繰り返して純度を叩き上げて高純度の闇属性が付与された鋼を作り出す。作り出される量は微かなので、これを何個も作ってまとめてもう一度熱して冷やして打ち込んでを繰り返して塊にする。

 

「ふぅ……これで柔らかいのと硬いのを両方できたな」

「ああ。あとはこれを使って作るだけだ」

「気を付けてくれよ。下手をしたら死ぬレベルだぞ」

「わかっている」

 

 レティシアちゃんの言う通り、これははっきり言って魔剣、妖刀の類いだ。素材の段階で濃密な死の気配を漂わせているから、出来上がりは傷つけられただけで死ぬ場合がある。即死耐性がある俺でもやばい。

 

「さて、造り込みを始めようか」

「わかった。確か、柔らかい鋼を硬い鋼で覆うんだったな」

「そうだよ。捲り鍛えと四方詰めで行う。後は沸かしながら細長く剣に近づけていく」

「では、始めようかマスター」

「うん」

 

 何個かを細長く四角い状態に作り終えたら次はそれを重ねて熱して手ずちで叩いて刃を形成していく。折り返して折り返して反りをつくり出しながら調整していく。何度も手ずちを振って形を整えていくに連れて感じられる力は増大していく。レティシアちゃんの吸血鬼の真祖としての怪力と強化魔法を使った俺の怪力でEPを注ぎまくりながら作り上げる。

 

「さて、これで後少しだ」

「ふむ。後は波紋だったか」

「土は用意している。もちろん普通のではないけどな」

「徹底しているからな。今も漬け込んでいるインゴットは多数か」

「これが終わったらレティシアちゃんの武器を作るからね」

「これはマスターの趣味だからな。まあ、私が使っても問題ないのだが……」

「使ってみる?」

「槍の方が慣れているというだけだから、問題はないとは思う。それにマスターが使ってもいいんじゃないか?」

「俺は天狼星の弓があるからな」

「まあ、作るだけ作って売ってもいいと思う。きっと高く売れる」

「そりゃそうだ」

 

 冷やしている間に休憩を行い、一回抜いて貰う。俺もお返しにレティシアちゃんを可愛がってあげる。

 少し時間が経ってから火属性魔法を付与した炭の粉と砥石の粉。それに土と真祖の血液などを混ぜた物を混ぜ合わせて作成した焼き刃土を棟側には厚く刃側には薄く塗っていく。塗り終えたら外の光が入らないようにして刀身を高温で均一に熱して一気に水瓶の中に入れて冷やす。焼き刃土を薄く塗った刃側は急激に冷えて焼きが入って硬くなり波紋になるが、逆に厚く塗った場所は波紋が入らない。後は曲がりや反りを直して砥石を使って傷などないか見ながら刀の形を整える。これで後ははばきを作って鞘と柄を嵌める。こちらは既に作ってあるので嵌めればいいだけ。

 

「完成か?」

「あとは刻印魔法だな」

 

 はばきの部分と持ち手の部分にも刻印魔法を行い、棟側にも削って施していく。削った部分にはレティシアちゃんの血液を固形化させた物を入れて定着させる。

 

「完成だっ!」

「ふむ。ランクはB+か」

 

 B+といえば突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)と同じランクじゃないか。これはかなり凄い。

 

「では、槍を作るか?」

「いや、それはいいや」

「それじゃあ、出るか」

「そうだな」

 

 服を持って扉を開けて外に出ようとしたら扉が開いた。そこにはドクターと諏訪子ちゃんの格好をした女の子。そして、知らない女性が居た。

 

「ななななっ、なんて格好をしてるのよっ!?」

「っ!?」

 

 レティシアちゃんは即座に俺の後ろに隠れたので、俺は股間を隠すしかない。女性は叫び声をあげながら諏訪子ちゃんの目を隠して自分もそっぽを向いた。

 

「あ~とりあえず着替えて来るから待っててくれ」

「そうだな……いや、出直そう。30分後にくる」

「わかった」

 

 ドクター達が出て行ったら俺達は急いでシャワーを浴びてお互いの身体を洗う。それから着替えてドクター達を待つ。台所の方ではアインとペストたんに加えて執事服を着たアーチャーが料理をしていた。既に時間はお昼時になっているようだし、あのアーチャーに関しては気にしない。そんな事を考えていると、ドクターが入ってきて確認し、もう一度女性と諏訪子ちゃんを連れてきた。

 

「さて、自己紹介をしろ」

「じゃあ、俺から。俺は月島光。ひかりでコウだ。こっちはレティシア・ドラクレアちゃんで台所に居るのがペストたん」

「ペストたん言うなって言ってるでしょっ!」

 

 ドクターに促されて自己紹介したら、台所から包丁が物凄い速度で飛んできた。俺はそれを冷静に両手を勢い良く叩いて挟んで止める。

 

「おぉ~」

 

 諏訪子ちゃんは喜んでいるようだが、綺麗な黒髪をした大和撫子のような女性の方は底冷えした瞳でこちらを睨んでくる。

 

「私は小川楓。あの執事服のアーチャーのマスターよ」

「エミヤ・シロウか」

「そうよ。現在、聖杯戦争の準備中よ。第4次だけどね」

 

 第4次聖杯戦争に乱入しているというのか。しかし、そうなるとアーチャーが2人になるのか?

 

「貴方の疑問は分かるわ。シロウはこっちで召喚しているし、聖杯の魔力も使っていない自前の魔力よ。私の固有スキルは英霊の座にアクセスする権限だから、簡単に言えば聖杯のシステムを私の固有スキルで代用しているから自前の魔力で召喚が可能」

「楓はあれだ。聖杯の願望機としての機能がない存在だな。魔力さえ増えれば2人目のサーヴァントも呼べるぞ」

「それはそれで恐ろしいな」

「えっと、次は私でいいかな?」

「諏訪子ね」

「諏訪子だな」

「諏訪子だからいいだろう」

「私は諏訪子って名前じゃない!」

「いいじゃん、諏訪子で。似合ってるし可愛いからな。それに諏訪子を目指していくのも目標があっていいと思うぞ」

「くっ……まあ、いいか。お姉ちゃんも目標があった方がいいって言ってたし!」

「……ちょろいな」

 

 レティシアちゃん、事実だけど言っちゃ駄目だって。ほら、涙目になってる。

 

「お菓子をやろう」

「わ~い」

「「「……」」」

 

 俺達3人は見なかった事にして本題に入る事にした。

 

「それで、紹介だけに来たのか?」

「違うよ! テコ入れだよ!」

「テコ入れ?」

「もうすぐ1年になるのに全然外の世界に出てくれていないじゃない! チュートリアルだってまだ終わってないんだよ!」

「あー鍛えていたからな」

「鍛えるのはいいが、流石にそろそろ動いて貰わないとな」

「そうよ。こっちは2人で対応しているのよ?」

 

 確かに大変そうだ。それにドクターには世話になりっぱなしだしな。未だに食料を提供して貰っているし。ここは成果を見せた方がいいな。

 

「こんなのを作ってみたが、どうだ?」

 

 俺は作成した日本刀を渡す。ドクターはそれを引き抜こうとする。

 

「だっ、ダメええぇぇっ!?」

「どうした?」

 

 諏訪子ちゃんが慌てて止めてきた。

 

「それ、危険だよ! とっても危険なんだから!」

「えっと、ランクB+ってなってるわよ……」

「それは凄いな。少し鑑定してみるか」

 

 ドクターがモノクルを取り出して装着し、鑑定を行っていく。そして表情が変わった。

 

「これは……俺では使えないな。アインなら使えるだろうが」

「私でも無理かな。呪いが強すぎる」

「そうか?」

「お兄さんは即死耐性を持っているのからいいけど! コントロールせずに抜いたら無差別に殺しちゃうよ!」

「……レティシアちゃんや」

「なんだ?」

「封印するか」

「いや、勿体ないから私が使おう。こう見えても魔王だ。マスターのお陰で前よりも強くなっているからな。コントロールすれば問題はないのだろう?」

「うん。大丈夫だよ」

 

 なら構わないか。俺の作る武器って基本的にD+でCランクはなかなかできない。いや、Cランクの時点で結構凄いんだろうけど。

 

「さて、そっちの成果は確認できた。これから色々と頼みたい。俺もデバイスマスターの資格を習得する為に頑張っているが、差し迫って問題はない。そもそも原作が始まっていないからな」

「そうなのか?」

「ああ。こっちはプレシア・テスタロッサを探している所だ。見つけ次第研究員として潜り込む」

「という事は私の方が問題ね。みんなにお願いがあるの。第4次聖杯戦争で犠牲になる人達を助けたいから手伝って欲しいの」

 

 第4次で犠牲になるのはアイリさんやシロウの両親を始めとした冬木市の人達、そして桜やおじさんか。副次的にイリヤも不幸になるな。

 

「イリヤは可愛いから助けたいな。むしろ欲しいし」

「このロリコンが!」

「なんとでも言うがいい」

 

イリヤが手に入れば言う事はなしだからな。

 

「まあ、助けるのはいいんじゃないか? 俺も手伝ってやる」

「英霊相手にどこまでやれるかわからないが、手伝うよ」

「ありがと。じゃあ、早速だけど……さっさと初心者講習を終わらせてテイルズシリーズの世界を解放してよ」

「なんでだ?」

「鍛えたいんだけど、私の世界やドクターの世界じゃ問題がありすぎるのよ。発展した統治世界だから」

「ああ、なるほど。確かにテイルズシリーズなら町から出ただけで獲物はいっぱいいるし経験値稼ぎにはいいか」

 

 魂の改竄が勝手に行われるようなものだしな。なら、さっさと進めるか。

 

「料理ができた」

「ほら、さっさと食べるわよ」

「君達の口に合うかわからないが、食べてくれ」

 

 テーブルに並べられた大量の料理。

 

「とりあえず、今日は宴会だよ! ちょっと早いけど一周年記念! みんなよろしくね! 乾杯っ!」

「「「乾杯!」」」

 

 諏訪子ちゃんの音頭で食べたり飲んだりしていく。どの料理も美味しい。聞けばペストたんとシロウで作ったそうだ。アインはお手伝いだな。ペストたんはシロウの料理に少し悔しがっていた。

 

 

 

 

 

 

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