黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共にテイルズシリーズへ   作:ヴィヴィオ

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獣の女の子

 

 

 

 食事を終えた後、俺は初心者講習を受けるべく訓練所に向かう事を皆に告げたが、帰ってきた反応は……ある意味恐ろしい事だった。 

 

「え? お兄さんが初心者講習? いらないよ」

「いらないと思うわ」

「ああ、いらないな」

「なんでだ?」

「なんでもなにも、もう魔力操作もできるし、魔法も扱えるだろう」

「攻撃魔法も貰えるのは火だからいらないしね。後は回復魔法くらい? でも、お兄さんは真祖の吸血鬼を使い魔にしてるから、再生能力とかも高まってるし」

 

 ファミリアの力は俺も得られていると思っていたが、予想外に凄いみたいだな。

 

「でも、回復魔法だけは教えてくれ」

「いいよー。というか、色々と教えてあげて」

「では、私が教師をしよう」

 

 名乗りをあげたアインに簡単に教えて貰ったら普通にヒールを覚えられた。他にも脱臭、除菌、浄化を教えて貰った。浄化だけでいいんじゃないか? と思うだろうが、食材とかに使う場合、浄化は色々と必要なものまで消してしまうそうだ。なのでこの3つを教えられた。レティシアちゃんもペストたんも問題なく出来たので俺達は転移門へと向かった。

 

 

 到着した所にはドラクエでよく見る旅の扉……転移門があった。それが多数あり、魔法少女リリカルなのは、リリカルなのはA's、リリカルなのはstrikersがある。こちらがドクターだろう。その隣にはfate/zero、fate/staynightの2つがあった。更に隣にはTALES OF SYMPHONIA、TALES OF THE ABYSSがある。これらの他にも門があるが、それは動いていないのか渦ができていない。

 

「各扉は1つの世界でキーアイテムを手に入れれば別の世界にもいけるよ。テイルズシリーズは広いから、お兄さんの好きなシリーズから選んでおいたよ」

「ああ、それは助かる……って、その旅の扉の横にある機械はなんだ?」

「え? ハードウェアだよ」

「……」

「言うな」

「言ったら負けだから」

 

 俺が気になったのは接続されている機械。それはPS3やPS2だったのだ。つまり、キーアイテムってディスクかよ。しかし、この2つって……あ、横に名前が……って、俺のかよ! まあ、いいや。

 

「それで、どれから行くの?」

「俺達も楓の世界に行けるんだよな?」

「私が許可すれば。だから、そっちも許可してね」

「わかった」

「俺のも登録しておけ」

 

 お互いに許可をすると問題なく通れるようだ。買い物は基本的になのはやFateの世界でいいとして、まずは俺の世界へと行く事にしよう。

 

「じゃあ、まずは俺の世界から行こうか」

「ああ、俺は向こうで少しする事があるから、ここで別れる」

「わかった」

「じゃあ、私達ね」

 

 行くのは俺とレティシアちゃん、ペストたん、楓、シロウ、諏訪子ちゃんだ。

 

「よく分からないけどどれにするの?」

「まずは移動手段が欲しい。その為にはアビスから行く。シンフォニアも後で直ぐに行くが」

「ふむ。それはどういうことだ?」

「簡単に言えば移動手段を確保する為に女の子を1人確保する」

「特殊能力でも持ってるのかしら?」

「魔物と話せる」

「なるほど。足は魔物か……」

 

 アリエッタを確保すれば大量の魔物を使役する事ができる。竜や獣達を確保すればいいからな。使役する魔物も強ければそれだけアリエッタの力も上がるしな。

 

「では、さっさと行きましょう」

「そうだな」

 

 俺達は旅の扉を通る。出た先は大森林だった。

 

「さて、ここがテイルズの世界なんだよな?」

「そのはずだけど。とりあえず探索しないとね」

「じゃあ、手分けをして探すか。こっちはペストたんとレティシアちゃんが居るし」

「たん言うな!」

「そうだな。楓は私が守るから問題はない」

「では、ここからは別行動だ。5時間後に集合しよう」

「ああ、了解した」

 

 シロウ達と別れて俺達は森の中を移動する。前衛はレティシアちゃん。後衛は天狼星の弓を装備した俺とペストたん。

 森の中を進んでいくと魔物が出現しだした。それを瞬時に接近したレティシアちゃんが刀を引き抜いて一刀両断する。出現した魔物はライニネール、アックスビーク、ウルフ、ライガルなどが居た。

 

「強い気配はないか?」

「そうね……少し調べてみるわ」

「では、私はマスターの護衛をしていよう」

「お願いね」

 

 ペストたんが飛んでいく。俺達は適当に敵を見つけ次第、天狼星の弓で射抜いて行く。弓術のレベルは上がっているし、何よりこの天狼星の弓はホーミング機能付だから簡単だ。それに放たれた魔法の矢が分身して大量に降り注ぐという機能がある。やってしまうと被害がとんでもないことになるのが難点だ。ましてや、星を砕く一撃を耐えきる装甲にダメージが与えられるほど火力があるのだから。今はそこまでは力を出せない。この武器はナコト写本とリベル・レギスの武装だ。ペストたんの持つナコト写本より召喚する事に成功したので使っている。

 

「ただいま」

「お疲れ様」

「森の奥の方に強い気配があるわね。後は鎧を来た人間が何人か入り込んでいるわ」

「なるほど……どうやら初期位置は思い通りになるのか。なら、その鎧を着ている奴らはどんな感じだ?」

「何かを運んでいるみたいね。檻を運んでいるから」

 

 ちっ、既に確保されたか? いや、それならば奪えばいいだろう。

 

「そっちに行くぞ。ペストたんは積荷を確認してくれ。ピンク色の髪の毛の女の子なら奪い取る」

「ペストたん言うな! でも、仕方ないわね。直ぐに行ってくるわ」

 

 ペストたんが空を飛んで離れていく。

 

「では、私達も行こうかマスター」

「ああ」

 

 森の中を走っていく。障害物を避けて走っていくのには慣れないが、鬼ごっこのお陰でどうにかなる。突っ込んでいった先には檻に入れられて移動させられている小さなボロ布を纏った女の子。その周りに居る騎士達はもがき苦しんで倒れている。

 

「おっ、おのれっ!?」

「化け物めっ!! 譜術部隊、撃ち落とせっ!!」

 

 譜術とはこの世界の魔法だ。音素に干渉することで魔術的奇跡を起こす技術。つまり、上空に居るペストたんに魔法攻撃をしようとしている。なので、俺がする事は1つだ。

 

「穿て」

 

 天狼星の弓から矢を放ち、譜術を使おうとしている騎士達を射抜いて殺していく。そこにレティシアちゃんが突っ込んでその場で回転しながら刀を引き抜いて数人を纏めて切り裂いていく。

 

「あっ、新手だと!?」

「我々が神託の盾(オラクル)騎士団と知っての狼藉かっ!!」

「くだらない。さっさと死になさい」

「全くだな」

「それにバレなければ問題ない。目撃者は残ささないさ」

 

 人を殺してもなんら感傷はない。照準を合わせ、上空に向かって矢を放つ。落ちてくる時に無数に分身して降り注ぐ。その矢は一撃一撃がかなりの威力があり、騎士達の鎧を簡単に貫いて瞬殺していく。ホーミング機能もあるから逃げる事もできない。

 

「これで終わりか」

「そうね」

 

 レティシアちゃんが血を吸って極悪な気配を発する刀を鞘に仕舞っていく。そこにペストたんも降りてきた。この2人にとっても人間を殺すなど雑作もないことなのだろう。

 

「さて、回収できる物は回収しようか」

「死体はいらないのだけれど、壊れた鎧も回収するの?」

「ああ。溶かして再利用する」

「では、この馬車を利用しよう」

「そうね。それとこの子を使い魔にするのよね?」

「そうだ」

「うがっ、ううっ!?」

 

 アリエッタは言葉を知らない。今から教えねばならないが、ゆっくりと教えればいいだろう。馬車はペストたんに運んでもらう。一旦箱庭の中に運び込んだ後、楓とシロウと合流した。

 

 

 

 

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