純の大演説が終わってすぐに
ドーン!ドカーン!
凪「真桜!」
真桜「おう!まだまだいけるでー!」
凪「うむ!沙和!」
沙和「了解なのー!みんなー!てーなのー!」
三羽烏が率いる発石車隊が一斉に攻撃を開始した。
この攻撃に
「お、おい!?何だこの衝撃は!?」
「どこの攻撃だ!?」
成都を守る劉軍の兵士は混乱した。
すると
「お、おい・・・あれ・・・!」
一人の兵士がある一点に指を指すと
「あ、あれは・・・!?」
「そ、曹彰軍じゃねーか!?」
純率いる45万の大軍団の軍旗が掲げられていた。
「う、うわぁあああ!!そ、曹彰軍だ!曹彰軍が現れたぞー!!」
この兵士の叫びに
「「「う、うわぁあああ!!!」」」
「「「た、助けてくれー!!!」」」
「「「ど、どうすりゃ良いんだー!!!」」」
兵士は大混乱に陥り
「「「ギャァアアア!!!」」」
「「「うわぁあああ!!!」」」
更に間断なく発石車隊が繰り出す巨石の攻撃に多大なる犠牲者が出た。
関羽「鈴々!!急いで対処するぞ!!」
張飛「応なのだ!」
関羽と張飛は、この攻撃に何とか対応しようとし、応戦したのだった。
諸葛亮「何事ですかこれは!?この音はどこからなのですか?」
諸葛亮は、この攻撃音に叫ぶように尋ねると
劉軍武将A「大変です諸葛亮様!成都が曹彰軍に包囲され総攻撃を受けております!」
武将の一人がそう慌てるように答えた。
諸葛亮「包囲されたですって!?そんなはずはありません!あの防衛線から成都まで50里あります!」
諸葛亮「それに曹彰軍は西涼の騎馬隊合わせて45万!それだけの大軍団を率いていれば時間がかかるはずです!!」
これに、諸葛亮は動揺した様子でそう答えると
諸葛亮「そもそも何故敵が迫ってきていることをすぐに報告しないのですか!!皆誰も役立たずです!」
諸葛亮「見張りを担当した兵とその指揮官を、全て軍法に則り裁きなさい!」
すぐさまその命令を下した。
劉軍武将B「お待ち下さい!今この状況で味方を処断しますと、更に動揺が広がります!」
劉軍武将B「ここはまず目の前の敵からこの成都を守り切り、戦が終わった後にすれば良いのでは?」
これに、劉軍武将の一人がそう慌てるように言うと
諸葛亮「黙りなさい!私に逆らうのですか!」
諸葛亮はそう狂気の目で言った。
劉軍武将B「っ!」
これに、劉軍武将は何も言えず俯いてしまい
諸葛亮「分かったなら、今すぐ実行しなさい!」
劉軍武将A「・・・御意。」
拱手しその場を後にした。
そして、すぐに諸葛亮は軍議を開いた。
しかし
劉軍武将C「もう一度申し上げます!ただちに前線の守備隊の援護をしないと壊滅してしまいます!」
諸葛亮「援護は出来ません!命を伝えなさい!不屈の意志と必勝の信念を持って一歩も退かずに守り抜きなさいと!」
劉軍武将D「それでは本当に壊滅してしまいますよ!」
諸葛亮「曹彰軍に情け容赦ない攻撃をすれば良いのです!そのようなの、気合でどうにかなります!」
劉軍武将D「どのようにすれば?」
諸葛亮「不屈の意志と必勝の信念があれば良いと言っているではないですか!」
劉軍武将D「それだけで戦に勝てたら苦労しません!」
軍議は中々纏まらず
劉軍武将E「他にも、まだ成都には大勢の武器を持たぬ民がおられます!彼らをすぐに避難させませぬと!」
成都の民の避難指示を求めても
諸葛亮「私達の存亡の危機に構ってはいられません!」
劉軍武将E「恐れながら、残ってるのは女子供に年寄り、それに負傷者ばかりです!彼らを見捨てろと仰るのですか?」
諸葛亮「・・・桃香様の理想に殉じるのです。そうなれば、彼らの犠牲は尊い犠牲です。」
劉軍武将E「っ!」
諸葛亮は耳を貸さず、そう冷たい言葉を放ち、絶句させたのだった。
曹彰軍本営
純は、本営にて腕を組んで泰然自若とした様子で座っていた。
その周りを、稟と風がおり、それぞれ地図を見ていた。
すると
曹彰軍兵士A「閣下。楽進様、李典様、于禁様率いる発石車隊の猛攻で、成都の城壁を破壊し、敵に甚大な被害を与えております。」
兵士が現れ、自軍の攻撃が順調に進んでいることを報告しつつ
曹彰軍兵士A「ただ、関羽と張飛率いる守備隊の抵抗は予想以上に激しく、張遼様と馬超様が加わりましても、容易にいっておりませぬ。」
関羽と張飛がいる部隊の抵抗に苦戦している事も報告した。
この報告に
純「・・・ふっ。はは・・・」
純は笑みを浮かべた。
曹彰軍兵士A「閣下。こんな時に笑われるとは?」
稟「純様・・・?」
風「・・・」
これには、兵士の他に傍にいる稟と風も注目した。
純「流石あの関羽と張飛だと思ってな。敵ながら天晴れだ。」
純「ジッとしてるわけにはいかねーな・・・前線部隊に伝えろ!攻撃の手を緩めるなと!」
そう伝えると
曹彰軍兵士A「御意!」
兵士は力強い表情で拱手しその場を後にした。
そして
純「俺も出陣する!稟!風!本営は任せたぞ!」
純は太刀を持ってそう二人に言うと
稟「はっ!存分にお暴れ下さいませ!ここはお任せを!」
風「御意なのですよ~!」
二人はそう拱手し答えた。
そして、天幕を出て颯爽と馬に乗り
純「行くぞお前ら!『黄鬚』曹彰に付いてこい!」
そう覇気に溢れた号令をかけると
「「「応!!!応!!!応!!!」」」
兵士全員が力強い雄叫びを上げ、純と共に最前線へ向かって駆けていったのであった。